あらすじ
マッカーサーは日本の無実を知っていた! 戦争犯罪人の汚名を着せられながら命と引き替えに守った日本人の誇り! 東京裁判の主席検事キーナンやGHQ最高司令官マッカーサーに論戦で勝利した東條英機の人間像に迫る。
●戦争は、その国の育んできた歴史を凝縮する。その国のインテリジェンスの総体であり、ヒューマニズムの総体でもある。事実、大東亜戦争を戦った東條、ルーズベルト、チャーチルは、それぞれの国の最高の教育を受けて育った。いいかえれば、東條と向き合うことは、日本の国柄と向き合うことでもある。そして東條と向き合うことは、今の日本の素晴らしさを知ると同時に、日本の抱える課題解決に向けての示唆を得る手段でもあるのだ。 (「あとがき」より)
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Posted by ブクログ
子供の頃の悪い教育の影響で、東条英機といえば、日本を無理やり戦争に巻き込んだ人間だと言う印象が漠然と拭えないでいるんだが、全く違う。
東條氏やご家族の人柄に触れながら、米国交渉史を紡ぐ。
描く時期に限界があるので全体は見えないが、日本は少なくとも、米国との戦争は避けようとしたのだ。米国が少しでもその気があれば、戦争は避けられたかも知れないのである。
ちなみに膝を屈し、全てを捨てれば回避出来たではないかと言う論は愚かだ。
結局日本も一枚岩ではなく、第日本帝国は消滅した。
後半は東京裁判。
そこで東條氏の凛とした態度が、一番の本書のテーマだと思うんだが、そこが薄い。
量が少ない。
特に、天皇を守り通したと言うからには、攻撃であったりとかその取り巻く思惑とかもっと描いていただかないと、ぺろっと2、3枚書かれてもなあって感じだわ。
いずれにしろ、東京裁判を「歴史」と言う観点からきちんと研究しなおさないと、日本もアメリカも、その他の国も、きちんとスタートできないんだと思う。
Posted by ブクログ
題名からして東條英機を擁護する立場の本であり、というかそれを期待して読んだので多少偏っているのはいいのだが、これまで聞いたことのないことが多く書かれているので出典を知りたかった。ちょっと眉に唾をつけて読みたくなる。初めの方が東條英機と妻かつ子の短い伝記、その後は大東亜戦争への日本の歩み、そして東京裁判についてといった感じ。