【感想・ネタバレ】桜華 防衛大学校女子卒業生の戦いのレビュー

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防衛大学校が女性に門戸を開いた、その選りすぐりの1期を中心に、男性社会の自衛隊内でどのようにサバイバルしてきたかの汗と涙の歴史が綴られている。淡々とした描写だからこそのノンフィクションに圧倒させられる。週刊文春連載時に時々斜め読みしていたが、まとまって読むと改めて感慨深いものがある。インタビューの行間に込められた言い難い心情を慮って読みたい作品。陸自の性被害事件などの報道をみると、まだまだ男性中心・優位な閉鎖社会であることも痛感する。

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2023年08月11日

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1992年、それまで男子学生しか受け入れてこなかった防衛大学校に、初めて39名の女子学生が入学した。それ以来、防衛大学校を卒業した多くの女性たちが、自衛隊で国防の最前線を担っている。この本は、女子学生の一期生を始め、現場で苦闘しながら活躍の場を押し広げてきた女性たちのインタビュードキュメントである。読みながら、国を守るとはどういうことか、女性が軍隊で働くことの意味は何か、憲法9条と自衛隊、仕事の子育てなど多くのことを考えさせられた。

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2023年06月18日

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装丁からして小説だと思い込んでいたが、まさかのノンフィクション。それがリアリティを生み、特に自衛隊という特殊な環境においては部外者では到底表せない内情や現実を可視化。

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2023年06月06日

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ネタバレ

うーん。ここまでやる人がいるのは素晴らしい。でもねえ。それだけの扱いをしているだろうか。なんかこれってどうなんだろう。

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2023年02月28日

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自衛隊のノンフィクション。防衛大学校女性卒業生九名の生き様。
 何気なく過ごしている日常。それを感じさせず守っている自衛隊の姿。
 女性だからとの理由で、破れない天井に挑み奮闘する防衛大学女性卒業生。
 本書を読み自衛隊のあり様やこれからの進み行く姿が見える。災害派遣だけでなく、PKO派遣で地球の遠くで活躍する自衛隊。国会にて議論を重ねて、憲法上の整合性を整えて、命をかけて守る隊員の立ち位置確保が国際法上で必要と思う。
 九名のこれからと、さらに続く女性の活躍を読みたい。

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2023年01月13日

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一口に自衛隊と言っても、当然ながら銃を手にして戦うだけの組織でなく業務はさまざま。男社会の旧弊が色濃く残る中で、制度整備は進んでも結婚・出産など悩みは尽きず、厳しい現実を前に自分を貫いて「国を守る」。自衛隊への賛否はともかく、頭が下がる。

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2023年04月17日

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ネタバレ

 海・空自に先駆け、陸自に婦人自衛官(2003年から女性自衛官)が採用されたのが1967年。1970年代後半から、自衛隊は一般大卒の女性隊員を幹部に登用。ソ連消滅直後の1992年春、防大女子の登場。武田頼政「桜華(おうか)」、2022.12発行。「週刊文春」2021.2~2021.4連載を加筆したもの。防衛大学校女子卒業生9人の卒業後の様子をレポートしたものです。防大が女性に門戸を開いたのは、全官公庁組織で最後。雇用機会均等で仕方なくが本音だったとも。そんな空気の中での苦労と覚悟と活躍が綴られています。

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2023年04月11日

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1992年入学の1期生を中心に防衛大学校女子卒業生9人の生き様を追ったルポ。
男社会中の男社会の自衛隊で生きる女性としての道を切り拓いてきた人達の話で、とても面白かった。ただ、改善されてきたとはいえ、自衛隊での立身と結婚・出産・育児の両立はまだまだ至難のようである。

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2023年03月24日

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防衛大が女子学生を受け入れて30年。彼女らは自衛隊内で一定のポストで活躍する。男社会と戦ってきた女性士官を描く。

本当は女性のみを取材対象としたこういう本が出るようではまだまだという釈然としない思いの中読んだ一冊。

女性実業家というより、一防大卒業生のキャリアを描いたノンフィクションと考えると屈指の出来。

やはり出産、育児というライフイベントが女性のキャリアアップへのおおきな障壁となっていることがよく分かる。

題名の桜華、謳歌そしてサクラという揶揄もあるだろうOG組織の会名から。

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2023年02月05日

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防衛大学校女子卒業生の戦い。結婚、出産、育児をしながらキャリア形成していくことの厳しさ、難しさにいろいろ考えさせられた。

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2023年04月04日

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防衛大学校が1992年に女性に門戸を開き、39人の女子学生が入学した。それから30年の時が流れ、時代も様変わりした。自衛隊という特殊な“軍隊”の中で、彼女たちはどのように生きてきたのか。女子1期生を中心にした10名へのインタビューを基に構成されたノンフィクションである。
当たり前だが、防衛大学に入ろうとする動機もバラバラ、配属希望もバラバラで、人それぞれだ。「女性活躍の時代」なんて旗を振らなくても、能力のある人は自然に活躍する。無理に女性の比率を上げる必要はない。それが当たり前のことになってほしいと思う。

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2023年03月02日

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