【感想・ネタバレ】攻撃する人の心理がわかる本のレビュー

あらすじ

ありふれた日常の中に、誰もが持つ攻撃性が目覚めるきっかけが潜んでいます。

危険な人間社会を幸福に生き抜くためには攻撃する人の心理を知っておくことが有用です。

学校のクラス、教師と生徒、部活の仲間、職場の人たち、サークル活動の仲間、ママ友、親戚の集まり、ご近所づきあいなど、人が複数集まる場で、誰もが常に他の人とうまくかかわっているわけではありません。
時には誰かがいじめたり攻撃したりということがあちらこちらで起こっています。

全国の小中学校のいじめ認知件数は50万件超。
労働相談では「いじめ・嫌がらせ」に関するものが最多という年が続いています。

いつ、どんなきっかけで誰もが被害者になるかもしれませんし、加害者になるかもしれないのです。

本書では、サイコパスではないごく普通の人がサイコパスのような状態になることを「ゆるサイコパス」という言葉を使って説明しています。

「ゆるサイコパス」にはささいなきっかけで攻撃が出てしまうタイプと滅多に出ないけれどもコントロールしづらいタイプがあり、それぞれ豊富な事例とともに心理的になぜそうなってしまうのかを分析しました。

「ゆるサイコパス」の攻撃から逃れる方法や、自分自身が「ゆるサイコパス」にならずにすむ方法までしっかりとお伝えしています。

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Posted by ブクログ

【感想】
自分・他人ともに,「なぜこんなに感情的になるのだろうか」と思うことは時々ある.
この本で述べられている理屈は,その背景を解釈する一助になった.
「これをしていれば攻撃されない/しないようになる」というsilver bulletのようなものは結局存在しないのだろうが,とりあえず人間の心理を把握できるだけでも貴重な機会であったと思う.
(書籍中では,「自分の心の癖を把握して,それに対して許してあげる」という方法のみ紹介されていた)

【要点】
人間には,攻撃性を引き出す「心の癖」が以下の5つ存在する
1. 繊細タイプ:人を喜ばせたい
2. 頑張り屋タイプ:努力したい
3. せっかちタイプ:急いでやりたい
4. 強がりタイプ:強くありたい
5. 完璧主義タイプ:完全でありたい

また,心の癖とは別に,より強い怒りを生み出す根源的な原理「怒りの元」が12種類存在する.これらは,幼少期に養育者とのやり取りの中で形成される考えであるらしい.(個人的には,思春期以降に獲得する可能性もあるのではないかと思うが...)
1. 存在するな
2. お前であるな
3. 親しくするな
4. 属するな
5. 成長するな
6. 子どもであるな
7. 健康であるな
8. するな
9. 成功するな
10. 重要であるな
11. 考えるな
12. 感じるな

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

怒りの原因に迫る本。

交流分析の視点を活用しつつ、怒りのポイントを掘り下げていく本。自分がキレるポイントを分析するにせよ、他人を客観的に観察するにせよ、視点の1つとして有益。自分の内部で生じる葛藤、不安、不満のようなものが投影されるメカニズムにも光をあてている。

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2023年02月12日

Posted by ブクログ

人は誰しもが「ゆるサイコパス」になりうることが分かりました。自分の「心の癖」と「怒りの元」がどれに当たるのかを考えながら読みました。

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2023年02月01日

Posted by ブクログ

人は誰でもストレスでゆるサイコパスになる。努力家、せっかち、完璧主義は自分に当てはまるので気をつけたい。なぜそうなったかはわからないけれども

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2022年11月19日

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