感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コロナによってテレワークが定着してからは、
都会を離れる人が増えているそうです。
しかし都会の仕事をリモートで地方に住みなが
らこなしている訳ではないです。
その地方で新たなビジネスを立ち上げているの
です。
ひと昔であれば、そのビジネスは農業などの一
次産業に限定されていましたが、今は違います。
その地域の環境を活かしながら、ベーカリーで
あったり、ジェラートであったり、そしてアー
トの発信の場であったりと多様化しています。
特に今後のインバウンドの復活には、こういっ
た山奥ビジネスは、より注目を浴びることが予
想されています。
「何もないけど何かある」
儲かるわけではないですが、満ち足りた生活が
そこにはあることを知る一冊です。
Posted by ブクログ
熊本県山都町
新しいチャレンジで酒を世界に発信している「通潤酒造」
石川県能登町
ジェラートで土地の魅力を発信した「マルガージェラート」
北海道美流渡地区
パン工房「ミルトコッペ」から出版社やアーティストが移住する街に
島根県太田市
石見銀山からライフスタイルを発信する「群言堂」
新潟県十日町市
アートで村おこしに成功した小さな町
北海道東川町
「写真」で町つくりで移住者が増え続ける町
山梨県小菅村
多摩川源流大学と共に村のよさを発信
最近、あるローカルなところに長期で行くことがあり「閉鎖的な考えがある人が多い場所と頑なによそ者を入れない地元の人が多いところは廃れていくんだな…」と実感。
そんなことを思っていた時にこの本を読んだので、なおさらこの本に書かれていた成功した町はすごいと思ったな~。
オープンに人を受け入れるマインドがある人々
これって都会も田舎も同じく大切なこと
そう!これが一番大切で山奥ビジネスの成功のキモなんだよな~。(しみじみ~)
Posted by ブクログ
「一流の田舎」とは何か?
明日から、年末年始の帰省だが、故郷(田舎)のことを考えるのに良い機会であり、本書を手に取った。
本書では、7つの「田舎」における成功例を紹介している。確かに人口は少ないが、それぞれのコミュニティの雰囲気は、旧来の閉鎖的で前時代的なものとは180度真逆であり、オープンなマインドを持った人達を中心に、新しい人・モノを受け容れる文化が整っている。
柔軟な人々が揃えれば、「前例がない・他でやっていない・予算が無い」といった、後ろ向きな議論は無くなり、小規模を生かした迅速な意思決定のもと、新たな挑戦をすることができ、結果イノベーションが次々と起こる。そして、各地域に対する若者のファンが少しずつ増え、Uターン・Iターン移住に繋がるというもの。
この繰り返しによって、「一流の田舎」と「それ以外の田舎&疲弊した都会」とは、どんどん差が開いていくわけである。
私も東京暮らしが長くなったが、しばしば、「自分に向いた仕事さえあれば長閑な地方に住みたい」という気持ちになる。ただし、幼いころに受けた転校&イジメや、地方勤務時代に味わった、外部の人間・新しい考え方を拒絶する雰囲気を思い出し、躊躇してしまう。そう、田舎が嫌だったのではなく、あの閉塞的なムラ社会の文化が嫌だったので、東京勤務を希望したのだ。
あの頃から時代は変わり、情報・物流インフラが充実しているので、田舎でも世界と繋がることはできる。本書で紹介されている「一流の田舎」であれば、素敵な人達に囲まれた生活も可能だ。勿論、田舎でビジネスを起こし、軌道に乗せるための苦労は相当なものだろうし、一流の田舎への移住は、決してユートピアではないと思う。それでも、「このままサラリーマンを続けるのか?出世できる保証は無いぞ!出世してもつまらないぞ!」と、気持ちを揺さぶられる一冊である。
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1部 山奥でビジネスを展開する
第1章 熊本県山都町
第2章 石川県能都町
第3章 北海道岩見沢市美流渡地区
第4章 島根県大田市大森町
第2部 魅力的な地域が山奥ビジネスを招く
第5章 新潟県十日町市
第6章 北海道東川町
第7章 山梨県小菅村
第3部 一流の田舎を想像する
第8章 地方経済を活性化するために
第9章 若い世代の地方移住を促進するために
<内容>
国際エコノミストの藻谷俊介の妻、藻谷ゆかりによる地方活性のヒント集。彼女がキーワードにしているのは、①ハイバリュー・ローインパクト(ローインパクトは影響力が薄いのではなく、地方の環境や文化に悪影響を与えないの意味) ②SLOC(Slow、Local、Open、Connected)。エツィオ・マンズィーニの提唱する社会変革をおこなうためのコンセプト。前2つの概念に加えて、他の地域にもオープンな状況であり、その結果繋がっていくという考え。それを元に、第1部、2部で具体例を、第3部でそれを踏まえた政策を掲げている。
日本を含めて、もはや大量生産・大量消費の資本主義は終わったと思う。身の回りで生きるに十分なものを作り、消費するので十分だろう。全国や世界に出さなければ、高価格にならない。そして、情報は世界規模のIT化で、まねしたり、まねされたり。第3部にあった、地方の政治の実態と対応策は納得した。
Posted by ブクログ
田舎で活躍しているビジネスや事業を数多く紹介しています。
筆者が田舎に閉じこもることなく、外とのかかわりを持つこと意識するよう働けかけているのが印象的で、地元出身・地元育ちではなく、大都市での生活やU・Iターンでの積極的な呼び込みが重要だと感じさせられました。
Posted by ブクログ
タイトルから想像しうる内容だった
期待以上でも未満でもなかったが、それぞれの地域で活躍されている方々の熱量が文章から伝わってきて、自分も奮い起こされた
それぞれに好みや生き方はあると思うが、何かその1点に集中して走り切るのはとても意味あると、改めて感じさせてくれる一冊でした