【感想・ネタバレ】絢爛たる影絵―小津安二郎のレビュー

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Posted by ブクログ

高橋治 「 絢爛たる影絵 」 東京物語の助監督であった著者が 監督 小津安二郎 を語った本。


タイトルが小津安二郎の光と闇を想像させるので 即買いしたが、期待した内容と違っていた。以前読んだ 小津安二郎の従軍日記の「戦争を経験してなければ、人生を味わったことにならない」という言葉がずっと気になっていて、戦争体験と小津作品の関係を期待したが...


篠田正浩 監督の虚無的な小津論は なるほどと思った。小津安二郎の従軍日記で「戦争は最大のゲーム」という言葉があった。小津安二郎の目指す世界が死や無なら少しリンクしてくる


篠田正浩 監督の小津論
*小津のローポジ(カメラ位置)は 世のうつろい、人のうつろいの定点観測〜あったものがなくなっていくドラマ〜行き着く先はゼロ、絶望と無を描いたもの
*小津が目指した世界は 死に向かって過ぎゆく時間を表現すること


映画鑑賞は難しい。映画を見終わった人に 登場人物のその後の人生を思わせるため、あえて 隠しているセリフや景色があるらしい。映画を見終わった後に消化不良を感じる理由が理解できた



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2021年03月15日

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