【感想・ネタバレ】素数とバレーボールのレビュー

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Posted by ブクログ

『今年でいちばん癒やされ小説』本当でした。岸高男子バレー部5人に奇跡が起こる。キーマンは宇宙のように心が広い天才ガンプ君。共感を呼ぶチョコレートの箱をうっかり開けた気持ちになりました。

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2022年10月17日

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誰もが何らかの欠陥を抱えたまま、それでも生きていく。

同じ筆者の作品「ロス男」と同じく、ロスジェネ世代が主人公の小説なので、同じロスジェネ世代の自分にとっては共感できる部分も沢山あった。

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2024年04月26日

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ネタバレ

 素数は殆どが奇数で、2が唯一の偶数である事などを興味持って調べていた岸高バレー部の部員1人が、筋萎縮側索硬化症(ALS)、脳の悪性癌に悩まされながら必死で生き抜いて34・5歳の若さで他界したが、冷凍保存しておいて医療が発展した未来に解凍して蘇生させる方法に一抹の期待を込めて望みを託し、残った金をバレー部のみんなにわけてくれる物語でした。

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2023年10月29日

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心が弱いと感じるのは、相手の気持ちや立場に立てるから。
周囲に優しさを植えつけ、環境を守ることができるから。

弱いことは強いこと。

そんな真理を理解する元バレー部の男たちの物語り。

「ガンプ様は皆さんに素数のような存在であってほしいと願っていました。清潔で、孤高で、オンリーワンであるような存在です」。(282ページ)

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2023年05月29日

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ネタバレ

高校卒業から20数年。
41歳の誕生日を迎えた朝、高校のバレーボール部の仲間「ガンプ君」からメッセージが届く。
「41」という数字の美しさを讃えたあとに「500万ドルのストックオプションをプレゼントする」と書かれた
謎のメッセージは他の部員たちの誕生日にも届いていたものだった。
真偽もガンプ君の消息も不明のまま「不惑」を迎えた元男子高校生たちは、再会を果たす。
仕事もひと段落。家庭も安泰。興奮するような新鮮な出来事なんて、もう簡単には起こらない。
ちょっと人生がつまらなくなってきた男たち。
「そろそろ隠居かな」と言いつつ……実はまだ「男として」人生を諦めきれていなかった。

17才と41才で自分は何も変わらない・・凄くよく分かる!
でも、5万年後に解凍して再会?素数・・・理解を超えていた。

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2023年04月26日

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 最初は、ちょっと不安になった。
 あまりに登場人物たちの状況がステレオタイプなんで。
 でも、最後までいって笑ってしまった。
 やはり北上さんが教えてくれた素敵な小説だつた。

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2023年03月02日

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高校時代のバレーボール部を通じた仲間が、41才になってまた仲間になる。それぞれの人生では接点がないけど、いいなぁこういう感じ。

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2023年02月28日

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とても良かった。これも青春小説なんだと思う。登場するのは41歳のおじさんたちだけど、そして、高校時代のエピソードは少ししか出てこないけど、それでも。

後輩もいない弱小バレー部の同期だった6人。それぞれの人生は全く違うものになっている。「繊細さん」やら、出世街道驀進男やら、ギャンブラー崩れやら、なんともとりどり。その一人一人のありように「ああ、そういうことってあるかも」と思わせる説得力がある。一方で、一人はアメリカで大金持ちになっているという突飛な設定なのだけど、これが、このお話をありきたりな懐かしの青春ものではない、オリジナルな物語にしているのだと思った。

そのガンプ君(映画「フォレスト・ガンプ」からのあだ名)が、他のメンバーにあてたメッセージが終盤で登場する。こう来るだろうと身構えていたのに、目頭が熱くなってしまった。そう、あの年代の輝きは永遠なのだ。人生のままならなさをかみしめる歳になってから一層、そのきらめきを増すものなのだと、しみじみ思いました。




著者のことはまったく知らなかったが、「本の雑誌」1月号で北上次郎さんが絶賛していたので、読んでみたのだった。そんなふうにして知った作家さんが何人もいる。つくづくありがたかったなあと思う。あの熱のこもった紹介文をもう読めないのが、まだ信じられない。

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2023年02月13日

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「不惑」。四十にして惑わず、なんて言うが現実は違うだろうというのは元バレーボール部の仲間たち。
それぞれが、仕事であったり、家庭であったり、さまざまな問題を抱えている。

そんな中、助っ人として3ヶ月だけ一緒にバレーボールをした里中灯。ガンプ君と呼ばれていた彼からの不思議なメールが、それぞれのメンバーの41歳の誕生日に届いたところから物語は始まる。

ほんとうにいろんなことがあるわ、あるわ…の彼らたち。
ガンプ君が彼らに渡したものの凄さにスケールが違うじゃないか…と驚き言葉が出ない。
素数を愛するガンプ君は、『素数は美しいばかりでなく、強くもある』と数学者が捉えるように仲間たちにも素数のような存在であってほしいと願っていた。

〈ほんと、宇宙はわからないことだらけだね〉の一文が凄く印象的。

仲間たちそれぞれが、ガンプ君の気持ちを汲みとり自分らしさを取り戻したようでよかった。

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2022年12月18日

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最後はとんでもない世界へ。素数にこだわる意味分からなかったけど、「素数のように清潔で孤高のオンリーワンであるような存在」なんだ。でも意味不明…。点と線…。「われわれは共感するために生きているのだとしたら、共感力のない者へも共感する必要がある」いろんな生き方があるが、41歳はまだリスタートできるはずで、空想が広がる。

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2022年12月03日

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高校時代のへっぽこバレー部。アメリカで富豪になったガンプ君から500万ドル送るが代わりにみのるを探せという謎のメールが届く。気象予報会社でうつ寸前の慎介、女性恐怖症でグルメ雑誌編集者の新田、保険会社で不倫中の陽一郎、妻と不仲のツアーコンダクターのタクロー。

41歳、リアル悩み炸裂。面白かった。

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2022年11月09日

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『セーラー服と機関銃』的な感じの個性的なタイトル。
一見、結びつかない「素数」と「バレーボール」がどう結びつくのか、読んでみてのお楽しみ。

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2023年06月25日

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上手、人物像、際立ってる

結局はお金が全て解決する?
お金が沢山あると心が穏やかになることは確か。

お金があってもなくても人間性は変わらないのかも。

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2023年06月10日

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【ネタバレ無】【感想】
40歳にもなれば立派な大人に…?
学生の頃に憧れた社会人として私たちは過ごせているのか・・・?
いや、迷いっぱなしな社会人。

宇宙に比べれば悩みはちっぽけなんてよく聞くよ!
けど確かに、未知が解明される遠い未来を想像できたとき、人生観・死生観は変わるかもしれない。
悩みはちっぽけ・・という言葉は気休めじゃない。
数学/科学的な説得力で悩み以上の大きな希望を抱かせる。

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2023年05月14日

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タイトルが面白そうだなと思い、読んでみた。

高校のバレー部のメンバーたちが41歳になった時、ガンプ君から奇妙なメールが届く。

41歳になった男たち、みんな仕事や人生に疲れていたり、もやもやを抱えていたり。
読んでいて共感できる人もいれば、ムカムカしてしまう人もいた。

でもこんなにバラバラなのに、久しぶりに会うとそういう性格もひっくるめて、違和感なくワイワイ話せる、確かに学生時代の友人ってそういう感じだなぁ。

慎介には特に感情移入してしまったし、素数を通して世界を見つめるガンプ君も愛らしく思えた。
楽しく読めました。

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2023年01月14日

Posted by ブクログ

初読みの作家さん。
読む前の予想(期待?)とは違っていて今読みたかったタイプではなかったため、素直に面白かったとは言えないけれど...じわじわと心にきそうな気がします。
他作品も読んでみよう。

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2022年10月05日

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