【感想・ネタバレ】瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたったのレビュー

あらすじ

ミクサライブ東京で舞台となり、再演も決定された注目劇団の人気演目、ついに活字化!

自ら命を絶とうとする老人。
彼の部屋に窓から入ってきた少年は、男の目の前に瓶をかかげて言った。
「海を盗んできた!」
瓶が床に叩きつけられ割られると、中から海があふれ出し、ベッドは大海原に浮かんだ!

人気劇団おぼんろの公演「瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった」を、主宰・作・演出の末原拓馬が一冊の冒険物語にした作品。
夢が何層にもダイナミックに交差する、子どもと老人の不思議なストーリー!
2022年夏、大好評につき再演決定!

●著者紹介
末原拓馬(スエハラタクマ)
1985年生まれ。おぼんろ主宰・脚本家・演出家・俳優。音楽家の両親を持ち、幼少期から音楽の手ほどきを受ける。早稲田大学在籍時、演劇研究会に入会し、2006年に劇団おぼんろを旗揚げ。劇団おぼんろは大人のための寓話を紡ぎ出すことを特徴とし、その普遍性の高い物語と独特な舞台演出技法によって注目を集めてきた。現在は4000人近くの動員力を持つ劇団に成長。抽象舞台を巧みに用いて廃工場や屋形船、オリジナルの特設テントなど様々な場所で公演を行い、どんな場所でもまるで絵本の中に潜り込んだようなエンターテインメントを紡ぎ出してきた。他にもたびたびグランプリを獲得した独り芝居をはじめ、外部作品にも多数参加している。近年、講談社、ホリプロインターナショナル主催で「瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢を歌った』『パダラマ・ジュグラマ』公演をMixalive TOKYOで行った。

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Posted by ブクログ

人気の公演の原作として発売されたので気になって購入。

小学生時代の友情、冒険もの、として
スタンド・バイ・ミーのような雰囲気をまとっているかなと
思います。

魅力的な人物、背景描写のおかげで
物語の世界を頭に描きながら主人公たちのことを
のぞきこむような感覚で読み終えました。
人物の心情がわかりやすく描かれていて
きっとこのときはこういう気持ちになるだろう
と共感する場面が多々ありました。

暗い場面でもサンゴがそっと光を放つようなほんのりと、
キラキラした明るさを全編通して感じる展開でした。
仲間と一緒に信じること想像することで
これまでの辛いことや自分の立場能力は変わらなくても
その人の世界が明るく輝く楽しいものになると
教えてくれます。

決してハッピーエンドかどうかはわかりませんが
その後を想像して自分の中でも物語が続くような
読後感でした。

児童書レーベルとして出版されているので、
認知度はそれほどでもないようです。
今後、より多くの人に読まれることを願う一冊です。

機会があればお芝居をみにいきたいと思うお話でした。

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2022年08月23日

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