【感想・ネタバレ】女優めし 2のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『黒狗』の優樹が、2023年最初に感想を書く漫画はこれ!!
理由は、私が2023年最初、1月1日の朝に読んだ漫画だから。買った時から、この『女優めし(2)』を令和5年最初に読む漫画、と私は心の中で、静かに、だけれども、確かに決意し、実行した。であれば、最初に感想を書き、皆さんに読んでいただくべき漫画も、この『女優めし(2)』にすべきじゃないだろうか。
では、何故、この『女優めし(2)』を今年、最初に読む漫画、と決めたのか。それは、私が、この『女優めし』を推しているからに他ならない。
2022年も良いグルメ漫画が世に出た。2022年よりも前に連載を始めている作品もあれば、2022年から連載がスタートした作品もあった。そんな数多い食系漫画の中で、飛び抜けていたのが、この『女優めし』だ、と私は確信している。そして、2023年も、その成長する勢いは止まらない、と予想している。
再び、『アメトーク』でグルメ漫画回をやるのであれば、推薦陣の半分くらいに紹介して貰えるはず、と期待できるだけの力を、既に宿しているんじゃないだろうか、この『女優めし』は。
主人公の撫子さんのキャラ、彼女の色気が滲み出ながらも、高根の花過ぎない食べ方、そして、何より、料理の描写。どれもが素晴らしく、読み手の空腹感を凄まじい物にさせる。
読んでいて腹が空く、これを食べたい、と思わせてこそ良い食漫画、と考えている私にとって、この『女優めし』は唯一にして達成が容易ではない条件を、しっかりとクリアしてくれている。だから、本気で推せる。
カツカレー、お好み焼き、立ち食いそば、ホットケーキ、焼き鳥フルコース、漁師めし、エビフライ、チャーシューチャーハン、どれも腹の虫が吼えるほど、撫子さんは美味しそうに食してくれたが、私の中に住まう暴食の怪物が表に出かけたのは、間違いなく、麻婆豆腐だった。これは、圧倒的。
言うまでもない事だが、他の回からも、撫子さんの、その料理に対する愛、感動と、料理人への尊敬や感謝、美味しい物が食べられる幸福感が伝わってくるんだけど、この麻婆豆腐の回は、そこが特に凄かった。撫子さんが定期的に食べたくなるモノは何か、と思案した際、真っ先に思い浮かぶ一品だけある。何より、私が嬉しかったのは、撫子さんが麻婆豆腐をライスにかけて食べる派である点。ほんと、撫子さん、しゅきッッ!!
個人的には、週刊ヤングジャンプ連載作品の中で、『スタンドUPスタート』に続いて、ドラマ化が決定して欲しい作品だ、この『女優めし』は。撫子さんの持つ艶を出せる女優さんがいるか、そこなんだよな、問題は。しかし、食事シーンの心象風景、これをアニメではなく、グルメドラマを作るプロ集団の工夫で再現して欲しい、と思ってしまう。

この台詞を引用に選んだのは、撫子さんの食事に対する「本気」、食の流儀、をハッキリと感じ取れるモノだからだ。
もちろん、私が勝手に感じ取っている訳だが、わかる、と同意してくれる方も、このレビューに目を通している方々の中にはいるんじゃないだろうか・・・いてほしいなぁ。
美味しいモノの、美味しい所を、しっかりと、真っ向から、リスペクトを示して味わうってのは、簡単なようで簡単じゃない。
それが意識ではなく、本能レベルで出来ているからこそ、和泉撫子は美しい人間なのだろう。
この(2)も、しっかりと細部まで味わう事が出来ました。
藤川先生、うえの先生、ごちそうさんでした!!
次巻も、心を空かして待っております。
(さてさて、最後に・・・残ったかき揚げをホロホロにして・・・かき揚げ、そば、つゆの三位一体をたっぷりと・・・急いでいても、この時間は、じっくり味わいたいの。少し油がにじんで、コクが増したつゆが、ちょっとジャンクで最高! ちょっぴりマナーはよくないけれど、こういう食べ方ができるのも、立ち食いそばの魅力)「ごちそうさまでした」(by和泉撫子)

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2023年01月08日

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