【感想・ネタバレ】きょうだい-障害のある家族との道のり-のレビュー

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Posted by ブクログ

障害児の「きょうだい児」にスポットをあてた一冊です。こうした本はつらい経験がかかれていて一冊読み切るのにすごくパワーを使うのですが、この本はそういうところもしっかり書きつつ前へ前へ後押ししてくれるような力強さがありました。
実話ではなく「いろんなきょうだい児のエピソードを架空の話として年代別にまとめたもの」ということですが、一つ一つのケースはきょうだい児の大切な経験のかたまりなんだと思うと1ページ1ページ大切に読みました。
いままで「障害児」の本を読んで、いろんなテーマや問題点を考えてきましたが、不思議なことに「きょうだい児」観点からとらえた
問題点の方がより具体的に、解決の糸口だったり本質が見えてくる気がしました。

「障害児」はもちろん手がかかりますが、むしろ「きょうだい児」はもっともっと頑張っているんだということを忘れずに、これから子育てをしていこうと痛感しました。

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2011年09月07日

Posted by ブクログ

きょうだい児が定型発達だからこそ抱える心の機微
より多くの方がその問題について知っておくべきで、その取っ掛りに相応しい1冊

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2023年10月06日

Posted by ブクログ

障害をもつ人を家族に持つ「きょうだい」が抱える問題はとても多様で、分かりやすい唯一解があるわけではない。ケースバイケース。

しかし、そのような環境に身を置く人が、他ならぬ「自分自身」を守るために、意識すべきポイントが本書にまとめられていると感じた。

ざっくり以下3点。
1)自分の中の感情を溜め込みすぎず、誰かに打ち明けること
2)家族外でも仲間を作ること
(同じ境遇の人、デイサービス、公的制度等)
3)自分の人生は自分で決めて良いと知ること
※ 家族を完全に切り離さなくてもいい。自分の気持ちを優先させる時間をどこかで確保する。

家族の問題を「自分事」として負いやすい「きょうだい」は頑張りすぎて自分を追い詰めてしまう時がある。
それは大人になってからも同じ。

真剣に、かつ深刻に家族のことで悩んでいる人こそ、自分にのしかかっている不安を、うまく分散させてあげると良いのかもしれない。

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2022年05月03日

Posted by ブクログ

障害を持ってる人の兄弟姉妹あるある。

同じ経験をしてる人が周りにあまりいないので、家族や小さい頃の話を「あー…あるある(笑)」って気楽に笑い飛ばせるのがうれしい。

一人で何でもできると思わない。
まわりの人に少しは頼る。
弱音を吐きたい時は吐く。

ここらへんを心がけてのんびりしてたい2012。

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2012年01月02日

Posted by ブクログ

障害のある兄弟をもつきょうだいに関するエピソードとその解説、それに対するヒントという構成の本。

子ども時代から結婚、出産までが63つのエピソードで語られている。

ヒントはあくまでヒントでしかなく、自分の問題は自分で解決するしかないのだが、提示されているヒントになんとなく納得できないことも多かった

自分の問題の解決のために、この本に多くを求め過ぎたのかもしれない。

でもこういった本は全てのきょうだいやその周辺の人々のために必要だし、実際に自分がどうだったかを思い出すいいきっかけにもなった。

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2011年10月15日

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