あらすじ
システム開発のプロジェクト・マネージャーである著者による、「人間のやさしさを重視した新時代のリーダーシップ論」です。
著者はこれまで100億円規模のプロジェクトをいくつも手がけてきました。その中には、「クライシス・プロジェクト」と呼ばれる、失敗確実で誰もやりたがらない案件もあります。
著者の仕事ぶりを聞きつけ、彼のもとにはそんな「渦中の栗」プロジェクトを「なんとかしてほしい」というオファーが次々に届きます。そして、著者はそんな絶体絶命のプロジェクトを幾度となく成功に導いてきました。
なぜそんなことができたのか?
その秘訣は、著者が「人がやさしくあれる空気づくり」を重視してマネジメントを行ってきたことにあります。
本書では、「行列のできるプロジェクト成功請負人」と呼ばれる著者が、いかにして困難なプロジェクトを立て直してきたのか、その具体例を挙げながら、「やさしさ」を重視したリーダーシップ論を解説していきます。
また、「本当のやさしさ」とは何か、やさしくなる、やさしくあるためにはどうしたらいいのか、著者の体験やさまざまなエピソードから紐解いていきます。
「仕事も人生も、やさしさがすべてを解決する」
管理職で部下のマネジメントの仕方について悩んでいる人、リーダーの在り方について勉強したい人はもちろん、やさしくなれずに後悔している人や感動エピソードを読みたい人にも一読してほしい一冊です。
誰もが心に持っている「やさしさのスイッチ」。特にリーダーの立場にある人にとって、本書がそのスイッチに気づき、それを押すきっかけになることを願っています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人に受け入れてもらいたい、という欲望は誰にでもあるが、受け入れられないことから自暴自棄になることは、「わたし」をさらに傷つけるとともに、「わたし」を大切に思う周りの人達も傷つけてしまう。
「わたし」は私のものだけでなく、「わたし」を大切に思う周りの人たちのものでもある。
人が幸せを感じられるのは、すべての問題が解決したときではなく、さまざまな問題を抱えながらも、前に進み続ける覚悟ができた時かもしれない。
ひどい奴だと思っている人も、誰かにとっては大切な存在。それに気づいたとき、人はとても謙虚な気持ちになる。
失う前に、大切な存在のかけがえのなさに気づいてほしい。その存在が当たり前ではないことに、永遠ではないことに気づけば、あなたは自然に優しくなっている。
わかり合えることを諦めない。
すべての人の心にあるやさしさを信じ、語りかけることを諦めない。
すべての人が幸せになる日を祈ろう。