あらすじ
製薬会社に勤務する夫の進也から、接待先の病院の老院長に抱かれてくれと迫られた悠美。愛情の欠片もない態度と理不尽な物言いに、夫との離婚を決意して指定されたホテルに赴いた悠美だったが、部屋に現れたのはたった一度のキスで別れた高校時代の恋人だった。愛と肉欲の狭間で揺れる女たちを描いた傑作官能短編集。
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う~ん
すべて人妻の不倫をテーマにした短編集。比較的地味めのカバーイラストで目立たないが、もしや隠された逸品では、との期待から購入。しかし、先に評価を言うと残念ながら星2つ。どの作品も似たり寄ったりで、サビと言うべき男女の絡みの描写も単調で変化に乏しい。しかも中には藍川先生の著作には数少ないバッドエンドのものも含まれており、後味わるい。但し文章を丹念に読み込んでいくと、パーツ単位で秀逸な表現も見られ、後年著された作品の中にはむしろ見られない書きぶりが見られるのは興味深い。また最後に掲載の「オウマさんごっこ」は設定に工夫が凝らされ、ユニークさの点で出色である。ちなみに同短編は小説club 45(6)号に掲載されたものを再掲。さらに同誌はNDL(国会図書館)にID登録をすれば、オンラインで無料で閲読することが可能。