感情タグBEST3
Posted by ブクログ
三遊亭圓朝の芝居噺、真景累ヶ淵の時代小説版。
宗悦殺しを以前神田松之丞さんがやっていたので、続きが気になっていました。
多少、物足りなさはあるんですが、それでも十分に、たっぷりと聴くことができました。先に『圓朝』を読んでいたので、併せてたのしめたのもよかった。
江戸時代現代よりドロドロしすぎ。女の嫉妬は死んで呪ってやる、男の嫉妬は殺してやるってどっちにしてもみんなヤキモチ焼きだったんだね。
Posted by ブクログ
めくるめく因縁が紡ぐ怪談。
親同士から続く怨恨の間柄とも知らず、十以上の年の差を超えて惹かれ合う新吉と豊志賀。しかし仇の息子に溺れていく娘を戒めるかのように豊志賀の顔にできた瘍は、新吉の気持ちを急速に遠ざけていく。
不誠実な年下の男への“この後妻を持てばきっととり殺す”という年上の女の執念は恐ろしくもどこか切ないな。二人の愛憎の行方も見所だが、お隅の悲壮な決意の仇討ちの決着を見届けたくなる後半もなかなか劇的。
複雑に縺れ入り組んで繋がる登場人物の因果な系図に殺人という業の罪深さを思わずにはいられない。