【感想・ネタバレ】Regeneration リジェネレーション 再生 気候危機を今の世代で終わらせるのレビュー

あらすじ

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「すべての行動と決定の中心に生命をおく」世界中で急速に広まりつつあるリジェネレーション[再生]の動きを説明し、定義した初めての本。
気候危機を防ぐために個人・団体ができる最も重要な行動と2030年にCO2排出量を50%削減するための78の解決策!

世界的ベストセラー『ドローダウン』の完結編/環境ジャーナリスト、『不都合な真実』翻訳者・枝廣淳子氏推薦/国立環境研究所、IPCC評価報告書主執筆者・江守正多氏監訳


世界中で急速に広まりつつあるリジェネレーション「再生」の動きを説明し、定義した初めての本。
気候危機を防ぐために個人・団体ができる最も重要な行動と2030年に排出量を50%削減するための78の解決策を紹介します。

気候危機に関する最も一般的な質問は、「私は何をすべきか?」というものです。
どうすれば、個人や団体が、最短時間で、気候変動の緊急事態に最大の影響を与えることができるのか?
ほとんどの人は何をしたらいいのかわからないし、できることは不十分だと思っているかもしれません。しかし、私たちはそうは思いません。
気候変動を元に戻すための私たちのアプローチは、他の提案とは異なります。
それは、「再生」という考え方に基づいています。

再生とは、世界を生き返らせることだけではなく、私たち一人ひとりを生き返らせることでもあります。
再生には意味と範囲があり、希望と優しさを表現し、想像力と創造性を伴います。それは、包括的で、魅力的で、寛大なものです。
そして、誰にでもできることなのです。


■推薦の言葉
環境ジャーナリスト 枝廣淳子さん

「本書の目的は、今の世代で気候危機を終わらせることです」
そう聞いて、「えっ?」と思う人もいるかもしれない。
温暖化の被害状況は悪化し、さまざまなかけ声や目標設定にもかかわらず、
温室効果ガス排出量は減るどころか増える一方なのだから。

この気候危機に対するポール・ホーケンのアプローチは、
「闘う」ではなく、「再生」だ。
再生は、創造・構築・修復という、生命がずっと行なってきたことだからこそ、
インクルーシヴで効果的な戦略だというのだ。

しっかりしたデータに基づいた数々の取り組みに、
「なるほど!」とワクワクの連続は間違いない。
従来の温暖化対策の中心「エネルギー」が本書では終わりの方に登場するのだから。

トップバッターは「海洋」で、「森林」「野生生物」「土地」と続く。
海? 野生生物? 土地?
それらがどのように気候危機への解決策になれるのか、ぜひ知ってほしい。

ポール・ホーケンがこの世にいてくれて良かった!
この本を書いてくれて本当に良かった!
心からそう思う。




■著者について
ポール・ホーケン(Paul Hawken)
起業家、作家、活動家であり、環境の持続可能性とビジネスと環境の関係を変えることに人生を捧げている。
環境保護活動に関する企業改革の先駆者。環境に配慮したビジネスを成功させ、経済活動が生態系に与える影響について執筆活動を行ない、経済発展、産業エコロジー、環境政策について各国の首脳やCEOにコンサルティングを行なっている。
著書に『ドローダウン―地球温暖化を逆転させる100の方法』(山と溪谷社)、『祝福を受けた不安―サステナビリティ革命の可能性』(バジリコ)、『自然資本の経済―「成長の限界」を突破する新産業革命』(日本経済新聞出版)ほか。

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2021年1月に邦訳版の出た『ドローダウン 地球温暖化を逆転させる100の方法』の著者ポール・ホーケンによる待望の続編である。徹底したリサーチに基づき、地球温暖化を逆転させる100の具体的方法を示した前著に続く本書において、読者は「では自分に一体何ができるのだろう」という問いに対する、具体的な処方箋へのヒントを数多く得ることができるだろう。

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2022年07月27日

Posted by ブクログ

かなり読みごたえのある本。環境に特化し、サステナブルな地球をするために誰しもが読んでほしい本。
特にイエローストーンのオオカミやビーバーの話は初耳であった。生態系維持は自分本位では実現できないことを体現している。

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2022年04月29日

Posted by ブクログ

EVのリチウムイオン電池の製造過程に触れてない分を減点

地中、海中に炭素を貯留させなければならない
コンブ、泥湿地、自然循環型農業、バイオ炭、マングローブ

自然循環
キーストーン種、生物多様性、ポリネーター

表面温度下げる
草地

カーボン・オフセット→しわ寄せが発展途上国に行かないように

human age

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

読むのに骨が折れた。でも得られたものも多い。生命が豊かになることを目指すというコンセプトが良い。自然や太古からの暮らしに持続するためのヒントがある。その知恵を復活させないといけない。あと、貧困などの社会的な課題も自然の再生に必要ということも理解できた。最後のストーリーテリングから文化を作るという話も今大事なこと。
ではどうするのか考えると、必要なのか欲望なのかという問いが最も重要だと思う。

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2023年04月16日

Posted by ブクログ

目次
はじめに:ジェーン・グドール
再生とは
1人ひとりの力
本書の使い方
読者のための参考情報
海洋

海洋保護区
海中植林(海の森づくり)
マングローブ
塩性湿地
海草
アカウキクサ
 5000万年近く前、大気中の二酸化炭素の水準は、現在の3倍とまではいかなくても、少なくとも2倍はありました。しかし、 二酸化炭素の水準は、現在の水準にまで急速に低下しました。なぜこれほどの変化が起きたかは、大陸の位置の移動など諸説あります。 1つ部分的な説明となるのが、小さな淡水性シダの急激な大繁殖が、二酸化炭素の水準を下げるのに手を貸したというものです。この小型のシダ、アゾラ・アークティカ (Azolla arctica)は、現在生息するニシノオオアカウキクサ (Azolla filiculoides) の近縁種です。 ニシノオオアカウキクサには、二酸化炭素を隔離しながら、化石燃料を大量に使う肥料の代わりを果たしたり、動物の飼料やバイオ燃料の原料になったりする大きな可能性があります。
 北極海の4,900万年前の堆積物コアに、アカウキクサの胞子と、周辺の海岸の有機物がたくさん含まれる層があるのを、科学者たちが見つけました。北極海は当時、大半が陸地に囲まれていて、多くの淡水河川が注ぎ込んでいました。このため、アカウキクサが大繁殖したのです。この小さなシダは、約80万年もの間、大量の有機炭素を埋蔵しておくのに貢献し、その胞子は今でも北極の古代堆積物の中に見つかります。この炭素の埋蔵は、 その時代の二酸化炭素の減少と地球寒冷化の少なくとも一部に寄与した可能性が高いのです。

森林

プロフォレステーション
亜寒帯林
熱帯林
新規植林
泥炭地
アグロフォレストリー(森林農法)
火災生態学
竹
『オーバーストーリー』のパトリシア・ウェスターフォード リチャード・パワーズ
野生生物
序
栄養カスケード
放牧生態学
野生生物の回廊(コリドー) 
『英国貴族、領地を野生に戻す』 イザベラ・トゥリー
草地
ポリネーターの再野生化
湿地
ビーバー
バイオリージョン
野生の生き物 カール・サフィナ
土地

環境再生型農業
有畜農業
劣化した土地の回復
堆肥(コンポスト)
ミミズ養殖
雨を降らせる
バイオ炭(バイオチャー)
ヨシキリのさえずり チャールズ・マッシー
人々

先住性
ヒンドゥ・ウマル・イブラヒム
9カ国の指導者宛ての手紙 ネモンテ・ネンキモ
農場としての森林 ライラ・ジューン・ジョンストン
女性と食べ物
ソウル・ファイヤー・ファーム(魂の炎農場) リア・ペニマン
クリーンな調理コンロ
女児の教育
地球にやさしい再生活動(ARK) メアリー・レイノルズ
ビンテージワインのブドウ踏みをしてるのは誰?  ミミ・キャスティール
慈善団体は気候非常事態を宣言すべき エレン・ドーシー
都市

ネット・ゼロ都市
 レイキャビク、サンフランシスコ、済州、 バルセロナ、ハンブルク、シドニー、ミュンヘン、バンクーバー、サンディエゴ、バーゼルと入力してみてください。すべての都市が、 100%再エネという目標を掲げているか、もしくはすでに達成済みです。すでに電力の 70%以上を再エネでまかなっている都市は、 世界全体で100都市を超え、2015年の合計数の倍になっています。多くが中南米の都市で、水力発電が大きな電源となっています。 米国では、合計で1億人近い人口を抱える 150を超える都市が、発電、冷暖房、輸送部門で100%再エネの目標を達成することを公式に約束しています。米カリフォルニア州ロサンゼルス市は、約1,000カ所の操業中の油井・ガス井を含め市内のすべての石油・天然ガス生産を停止すること、すべての天然ガス火力発電所を閉鎖すること、新築の建物に温室効果ガス排出量ゼロの認証を義務づけること、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを段階的に廃止すること、建設機械はすべて電動とすることを義務づけること、2万5000 カ所の充電ステーションの新設など電気自動車のための公共インフラを設置することを計画しています。

建物
 2021年に、ローレンス・バークレー国立研究所は、米国経済が化石燃料から完全に脱却して再エネでやっていくコストは、1人1 日あたり約1ドル(約110円)と試算しました。このお金は自国内で支払われるもので、 石油の代金として他国に支払われるものではありません。経済活動を刺激して、雇用を創出し、経済的利益が波及することになるでしょう。その1ドルの出所は主に、民間部門の投資や、住宅所有者の財布ですが、投資に対してリターンが得られます。また、住宅所有者や企業に課された住宅ローンの保険料から支払われることもありますが、彼らはエネルギーコストの節約により見返りを受けています。

都市農業
都市の自然
マイクロモビリティ(超小型モビリティ)
15分都市
カーボンアーキテクチャ


何も無駄にしない
主に植物を食べる
ローカル化
脱コモディティ化
昆虫の絶滅
木を食べる
私たちは天候だ ジョナサン・サフラン・フォア
エネルギー

風力
ソーラー
電気自動車
地熱
すべてを電化する
エネルギー貯蔵
マイクログリッド
産業

巨大フードビジネス
ヘルスケア産業
金融業
軍事産業
政治産業
衣料産業
プラスチック産業
貧困産業
オフセットからオンセットへ
行動+つながり
何をすべきか
どこから始めるか
パンチリストをつくる
クライメート・アクション・システムズ
影響力を広げる――ネクサス
目標
保護する
最後にもう1つ
おわりに:デイモン・ガモー
謝辞
写真クレジット

回避された排出量(二酸化炭素換算ギガトン) 2030/2040/2050
モビリティと電気自動車 38/122/226
熱帯林の回復 40/120/201
産業 34/102/191
建物 28/89/167
ソーラー 20/73/141
あらゆるものを食べる 9.9/40/93
熱帯林の保護 18/54/90
風力 11/41/77
環境再生型農業 12/35/56
温帯林の回復 11/32/53
泥炭地 7.8/24/39
何も無駄にしない 5.2/19/39
地熱 4.2/16/35
海中植林(海の森づくり) 3.2/14/31
バイオ炭(バイオチャー) 6/17/28
アグロフォレストリー(森林農法) 5/16/26
熱帯林の管理 4.9/15/25
マングローブ 3.7/11/18
カーボンアーキテクチャ 5.7/11/16
温帯林の管理 3/9.1/15
亜寒帯林 2/6.1/10
草地·放牧 1.9/5.8/9.7
クリーンな調理コンロ 1.8/5.5/9.2
海草 1.7/5.1/8.5
アカウキクサ 1.9/3.6/5.4
塩性湿地 0.4/1.1/2
堆肥(コンポスト) 0.2/0.7/1.4
回避・隔離された総排出量 280.5/888/1.4
一本書で取り上げたもののこの表には含まれていない解決策もあります。その理由としては、未来の地球の温度に及ぼす影響定量化する準視が整っていないため、十分なデータがないため、ほかの解決策に含まれるため、などがあります。方法論の www.regeneration.org/methodology をご覧ください。


有機炭素貯蔵量(ギガトン)/土壌炭素/バイオマス/計
亜寒帯林 1,086/54/1,140
熱帯林 407/181/589
ツンドラ 527/8/535
草地 392/77/469
温帯林 375/72/447
砂漠と乾性低木 68/10/78
地中海 26/6/32
マングローブ 5/1/6
海草 3/0/4
塩性湿地 1/0/1
総炭素貯蔵量 2,890/409/3,301

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2026年04月19日

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