【感想・ネタバレ】社員が自ら考え、動く自走型組織の作り方のレビュー

あらすじ

自走型組織とは、社員が自ら考え、動く組織のことを指します。
多くの経営者にとって、細かく指示をしなくても社員が主体的に行動し、
事業を前進させていけるような組織に成長することは一つの理想といえるでしょう。
本書では数多くの中小企業の組織変革をサポートしてきた著者が、
自走型組織へと改革するための方法を具体的な事例を交えて分かりやすく解説します。
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「経営ビジョンを共有できる幹部がいない」
「部署間に軋轢がありスムーズに仕事が進まない」
「誰かが指示をしないと動かない社員が多い」
多くの経営者がこのような悩みを抱えています。
しかし、社員一人ひとりが率先して業務に取り組む自走型組織になれば、
上司も部下もストレスなく働くことができ、生産性の向上、事業の拡大や創出と、
さらなる組織の発展が可能となるのです。
これまでに著者は、コーチングマインドをベースにしたフューチャーサーチワークショップなど
各組織に合った手法を活用し、メーカーや病院など多岐にわたる業界の組織改革を実現してきました。
本書では、いかにして自走型組織へと成長すればよいのかについて
「幹部の育成」「キーパーソンとなる現場リーダーの育成」
「一般社員の意識改革」という3ステップを提案するとともに、
自走型に生まれ変わり好転した事例を紹介しています。
著者が培ってきた自走型組織の作り方はシンプルかつ実践的であり、
人材育成や組織運営、ひいては組織の継続や収益に貢献するものです。
中小企業経営者必読の一冊になっています。

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Posted by ブクログ

組織がいかにして自分の頭で考え、自ら行動する様になるのかが書かれた本。
スタートアップや若いベンチャー企業が参考にするより、ある程度成長しマンネリ化が見られる企業で参考になる具体的な組織の変え方が体験談を踏まえて書かれている。
逆にそういった状況にならないためにどのようなことに気をつけるのか、このようなことは日常で起きていないのかなど自分の状況に置き換えて考えることで自分の行動や発言を見直すきっかけになった。

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2022年11月06日

Posted by ブクログ

社員が自ら考え、動く 自走型組織の作り方
著:森田 満昭

「自走型組織」をつくるには、「幹部の育成」「キーパーソンとなる現場リーダーの育成」「一般社員の意識改革」という3つのステップを実践する必要がある。組織の問題は複合的であり、一部分の問題が解決しただけでは、根本的な解決とはいえない。

著者が培ってきた自走型組織のつくり方は、シンプルかつ実践的であり、人材育成や組織運営、ひいては組織の継続や収益に貢献するものである。

本書の構成は以下の6章から成る。
①経営者の指示がなければだれも動かない 機能不全の組織が抱える共通の問題点
②組織の自走化は経営者一人の力では不可能 経営ビジョンを共有できる幹部の育成から着手せよ
③自走化を加速さえるには現場のリーダーが必要不可欠 幹部と現場をつなぐキーパーソン社員を育てよ
④どうせ言っても変わらないという思い込みを覆せ 自走化成功に向けて、社員一人ひとりの意識改革を促進せよ
⑤社員が主体的に動き、仕事の成果が飛躍的に上がった 自走型に生まれ変わり好転した組織の事例

自走型組織は、急に出来るものではない。本書のようなプロセスを丁寧に経て、共感と仲間を増やし育てながら共につくりあげるものである。確かに最初の旗振りは大切ではあるものの、それができればレールが出来て勝手に走り出すものでもない。

気長に試行錯誤しながらお互いを尊重し、仲間を含めた自分たちの成長を叶えながら、組織の夢と個の夢をリンクさせながら進めていくものでもある。

持続可能な自走型組織にするには、理だけではなく情も必要であり、何より共通して納得性の高いビジョンが求められる。押し付けて走らせるのではなく、自分たちが自ら考えて行動できる熱い何かも必要である。各自が胸に抱えているその炎を見つけて燃やす。そしてその炎を出しても良いという心理的安全性を確保できる職場環境を整えることも大切である。

自分に言い聞かせながら、本書を読むことで、やるべきことが明確になり、考えが整理でき、心が幾分か軽くなった。

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2022年09月23日

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