【感想・ネタバレ】将棋記者が迫る 棋士の勝負哲学のレビュー

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Posted by ブクログ

トップ棋士たちがどんなことを考え、取り組んでいるのかをインタビューをもとに著した一冊。現在のトップ棋士の語りのあとに、「米長哲学」で有名な米長邦雄永世棋聖のパートが入るのが、構成的に印象に残る。

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2023年06月01日

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現在・過去においてトップだったプロ棋士について描いた一冊。

現在藤井八冠で将棋ブームの中、それ以外の棋士について知ることができた。

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2023年10月28日

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朝日新聞の将棋欄を面白くしている村瀬さんによる今のトップ棋士の思考や藤井六冠に対する対策をどう考えているかをまとめた本になります。
取り上げている人が多いので一人一人の記述が少ないため、最近将棋に興味を持った人はともかく、将棋を見るのを数年やってる人だと既知の話ばかりに思える気がします。
朝日新聞の囲碁将棋チャンネルなどを見ていると村瀬さんは結構深いところまで聞くことが多いので、取り上げる人を減らすかページを増やすかすればもっと深い話を書いてくれたのではないかと思ってしまいました。

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2023年03月26日

Posted by ブクログ

それぞれの棋士がどんな勝負哲学を持っているかは分からなかったです。
以下はレビューではなく、個人的に今後の対局を楽しむための棋士の整理メモです。

長らく打倒「羽生善治」の期間が続き、ようやく羽生を打ち破りタイトル獲得にこぎつけたら、次々と「藤井聡太」に奪取されてしまう。
しばらくの間、打倒「藤井聡太」の時代が続きそう。

★藤井聡太 竜王・5冠 順位戦A級9位 19歳
小さい頃から「適当にやっておけばいいじゃない」ということは嫌い。
そういう人は多くいるので、異次元の強さをもたらす勝負哲学は不明。
才能+努力が桁外れているのだろうとしか考えようがない。

★渡辺明 名人・2冠 38歳
2017年竜王を奪取されると、名人挑戦権のある順位戦A級からも陥落と絶不調が続く。
ところが2018年に劇的な強さを取り戻し、A級に再昇格すると名人も奪取し最強棋士となる。

★羽生善治 順位戦B級1組に降格 51歳
2020年から無冠。タイトル挑戦権獲得も難しくなってきた。
藤井聡太に負けてニュースになってから5年、藤井聡太に勝ってニュースになるのは辛い。
渡辺明は若いから復活できたが、羽生善治はどうか。今年が正念場。

★佐藤康光 順位戦A級7位 52歳
羽生世代で将棋連盟会長しながら、A級に留まっているのは凄い。
今年は藤井聡太が加わるので、A級に残るには厳しい戦いになりそう。
「打倒羽生」をモチベーションにしてきたこともあり、羽生のいないA級でどう戦うか見ものだ。

★森内俊之 51歳
A級陥落が決まった時、スパッとフリークラスに転出を選んだのには驚いたが、
「B級1組で巻き返せる目途も立たなかった」というのが本心だった。
最近は「復活宣言」しており、藤井や永瀬にも勝っているので今年は楽しみだ。

★谷川浩司 順位戦B級2組 60歳
21歳で史上最年少の名人になってから40年になる。
B級2組まで落ちていた谷川は、B級2組まで上がって来た藤井と対戦して敗れ、B級1組への復帰も阻まれている。
C級に降格したら順位戦は指さないような気もするので、B級で頑張って欲しい。

★木村一基 順位戦B級2組 48歳
40歳過ぎて初タイトルを取った棋士はいなかったが、46歳で王位獲得という最年長記録を作った。
翌年に王位は藤井聡太に取られ、順位戦もA級から陥落しているが、2021年に王座戦の挑戦者になったりしている。
「将棋界は厳しい世界だ。それで嫌なら、さっさとやめた方がいい」という言葉は重い。

★藤井猛 順位戦B級2組 51歳
2019年羽生戦で振り飛車で勝利する。
飛車を4二のマス目に収める「四間飛車」という戦法で別名「藤井システム」と呼ばれる。
羽生には勝てなくなっていたし、対戦もしばらくなかったので、1回試してみたくてやってみたらしい。
藤井聡太が現れる前に将棋で「藤井」と言えば、藤井猛だった。

★先崎学 順位戦C級1組 52歳
2017年にうつ病で休場する。休場してから復帰を果たすまでを綴った「うつ病九段」の著者だ。
個人的興味では、本を出さなければ気にすることのなかった棋士だ。

★深浦康市 順位戦B級2組 50歳
羽生世代の一人で、安定した勝ち星をあげるわけではないが、トップ棋士との対戦成績は拮抗している。
2021年は19連勝中の藤井聡太を破る。対藤井聡太戦3勝1敗のツワモノ。

★久保利明 順位戦B級1組 47歳
藤井猛と同じく振り飛車党。現在はAI評価で不利と分かりお目にかからない戦法の使い手。

★山崎隆之 順位戦B級1組 41歳
40歳でA級、1年で降級となった。名人挑戦を狙っている連中とは実力差があった。
B級1組は、羽生・山崎の戦績が気になる。

★豊島将之 A4 32歳
29歳で史上4人目の名人・竜王の同時保持者となる。(過去の3人は羽生善治、谷川浩司、森内俊之)
藤井壮太にも6連勝していたが、2021年にはその藤井と3つのタイトル戦を行い、すべて敗れ無冠に。

★永瀬拓矢 A6 29歳
王座は3連覇で保持。順位戦も2021年にA級に昇格。
タイトルホルダ3人のうちの一人。

★佐藤天彦 A3 34歳
2016年に羽生から名人奪取し、その後3連覇。
現在無冠だが、A級でも安定した強さを維持している。

★広瀬章人 A5 35歳
王位のタイトルを獲った時、大学生。タイトル獲得通算100期まであと1つの羽生から竜王を獲ったのも話題に。
もう1回タイトルを獲り9段になることを目指す。

★斎藤慎太郎 A1 29歳
2020年にA級に昇格を決め、2021年、2022年とA級トップの成績で名人戦を戦っている。
今充実期を迎えているように見える。

★佐々木勇気 順位戦B級1組 28歳
藤井壮太の連勝を29で止めた男。
B級2組、B級1組と藤井聡太と同時昇級を果たしている。
B級1組の順位戦では、7連勝でトップだったが終盤戦で連敗し、最終戦も藤井に敗れA級昇級は逃した。
今年はB級1組に降級した羽生善治との対戦が2戦目(7/7)にある。

★里見香奈
女流タイトル通算47期と最強の女流棋士

★米長邦雄
2012年のAI対戦、いきなり玉を動かす6二玉と、当時のAIのバグを突くような戦法でがっかりした。

★加藤一二三
藤井聡太のデビュー戦の相手。62歳差の対局は今後破られそうにない記録。

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2022年05月22日

Posted by ブクログ

将棋関連の本は発売直後に買ったものの時間が空いてから読むことが多い。何となくじっくり味わいたい。
書いてる内容は正直既に知ってることが多いのだけど、この時はこんな背景、心理だったんだなぁと再認識するのが自分的にしっくりくる。全ての棋士に譲れないポリシーがあって、でも勝負の世界は実力が全てでありそこが噛み合わないことも多いけどみなさん前進しようとしているのがわかる。

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2023年08月27日

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 著者の村瀬さんは、観戦記などで名前を見かける記者の方。本書は「幻冬社plus」で連載されたコラムを書籍化したものとなっている。将棋界を長年間近で見てきた経験から、一般のファンがなかなか知ることのできない将棋指しの姿を紹介している。
 一人一人の分量が少ないのでどうしても掘り下げは浅いが、ベテランから中堅、若手まで今の棋界を代表する棋士をほとんど網羅しているのは流石。棋譜は一切扱われていないので、将棋ファンにはもちろん、将棋のルールは知らないけど興味があるという人にも、良い「将棋界入門」となるのではないだろうか。

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2023年02月02日

Posted by ブクログ

朝日新聞の将棋記者としてお馴染みの、村瀬さんが書かれた本。
棋士が発した言葉やインタビューを中心に、それぞれの将棋への向き合い方を考察する。

ライトな観る将の自分には読みやすかったが、哲学というほど難しく踏み込んだ話はなかったので、物足りなく感じる人も多いのでは。

レジェンドから若手まで幅広く取り上げられているので、藤井くんきっかけに対局棋士を知りたいという方にもおすすめ。

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2022年09月05日

Posted by ブクログ

本書は「幻冬舎PLUS」というネット上の雑誌に連載された「朝日新聞記者の将棋の日々」をベースにつくられたものである。筆者は、村瀬信也さんという朝日新聞の記者である。村瀬さんは早稲田大学将棋部出身。朝日新聞では将棋を担当していた。

トッププロ棋士を中心に21人の棋士をとりあげ、インタビューや観戦などを通じて、その棋士たちの実像を描こうとしたものである。取り上げられているのは、藤井・渡辺・豊島・羽生といったトッププロから、佐藤・森内・木村・久保・先崎といったベテランの人気棋士、更には引退した加藤一や、亡くなった米長など、幅広い。将棋界で押さえるべき人は全て押さえているという印象だ。ただ、200ページ強の活字の比較的大きな本で21人の棋士を紹介しているため、1人あたりに割いているページは10ページ程度と短いものであり、残念ながら、あまり深みは感じられない。
この筆者の、もう少し1人1人について長く書いたものを読んでみたい。

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2022年06月09日

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