【感想・ネタバレ】モテないけど生きてます 苦悩する男たちの当事者研究のレビュー

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Posted by ブクログ

熊谷晋一郎、杉田俊介
自身の痛みや内面を振り返り、表現することをしなかった結果として、男性が排外主義的、差別的な言説に回収される危険性に警鐘の鳴らす。
!!

男性が感受性の弱い障害になっている???なんかわかるかも。

あるべき男性像 から逸脱した特徴を持つ男性ほど、男性内で優劣をつける規範に苦しめられ、語りを押し込められ、自己否定に至ってしまう

自身が経験している幻聴 幻覚に 幻聴さん、と名付け外在化する。
問題症状が内在した患者→付き合い方を考える当事者

会のデザインがうまい
非モテを定義しないことにより、生きづらさを語りだすための呼び水に。

P.98 男性たちの生きづらさ は、個人的なことよりも先に政治的なことから取り上げられる
↑自分は、というよりは世の中的に、と自分の弱さ語り、を避けようとするのわかるかも。

P.101 何が痛かったのかという個別的な問いから始めるべきではないか。
個人的なことは政治的なこと、というものの、
それに対するアンチとしてそれってあなたの感想でしょ?とかって、男が茶化す。それの逆転として自分たち男が苦しめられているじゃないか。。

社会の底辺loserさんと、
p.139
「世界の秘密・根本・心奥の解明」「運命の女性との恋愛の成就」「自己の成就、自分が世界に刻まれること」
とても壮大だが根源的、肉欲的で性的でありながら、聖的。セカイ系。かぐや姫。

P.143
あるいは、その苦悩そのものが、純愛を求めながらもときに下半身に支配されてしまう、だけれど決して「屈したりはしない⋯⋯⋯!」と意気込み揺れ動く、そのアンバランスな動態が、童貞という言葉に集約されることによって、なんとか自分のなかのグロテスクな男性性欲を童貞的「かわいらしさ」の統治下に置いていたのではないだろうか。

P146
一度女を知った青年は娘に対して、至醇なる憧憬を発しえない。
↑1人の人間であると、抱きしめてわかる。女とは常に自分より格上で努力しても届かない聖人だ、という妄想が打ち砕かれる。

P.273
男性同士で髪をさわる
髪を乾かす。
男性同士のケアって少ない。でも心地よかったそう。


はなしちゃお!
童貞処女 とと歴史社会学

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

始めは「非モテ男性たちがモテないことを嘆くための会か何かかな?」と思いながら読み始めたが、しっかりとした自助グループのように会が運営されていることに驚いた。特にドラマセラピーや個別研究でそれぞれの体験を取り扱い、自分の失敗を客観視できる場面を持つのはとても良い方法だと感じた。これまで自分の気持ちを語る場がなかった男性たちにとって、馬鹿にされず受け入れてくれる非モテ研究会はとても心地よいものだろうと感じた。

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2022年04月22日

Posted by ブクログ

モテないことを嘆いて傷を舐め合うのではなく、モテない苦悩と向き合い、どうやって生きていくかを画策しているところに共感と好感を覚えた。僕自信モテないことによる絶望を感じている最中で、しかしなんとか前を向いて生きていきたいと思っていた。そんなタイミングでちょうどこの本と出会えてラッキーだった。モテなくて苦悩している人のエピソードや思いを読み、孤独感が薄れて気持ちが楽になった。

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2020年10月23日

Posted by ブクログ

主に異性との人間関係に悩み苦しみ、生きづらさを抱えた男性たちによる自助グループ。
当事者たちの報告書。

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2021年01月02日

Posted by ブクログ

この本は他の本とまとめて書店受け取りで購入したんですが、ちょうど、(女性の)店員さんがこの本のバーコード打つタイミングでふと目が合ってしまってんです。その一瞬の店員さんの、ちょっと引いたような、可哀想なものをものを見るような視線(を感じるというか妄想により意識するというか)が、まさにこの本の当事者たちが苦しんでいる疎外感と重なるような気がして、読む前から共感してしまいました。

進研ゼミの勧誘漫画的な、これさえやれば人生一変して、全てがうまくいく、一発逆転思想って、この本のテーマに限らず私もよく陥ってるなあと思って、すっと入ってきました。
それを踏まえての「実は人生とは地道にしか進めず、理想に近づこうと思えば、目の前にある階段を一歩一歩のぼっていく必要があるのでした(177頁)」ってまあ当たり前な指摘がすごく刺さります。

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2020年11月22日

Posted by ブクログ

現在の社会学系の主流派男性学当事者研究(思想的には親フェミニズム)の実践事例、という感じか。哲学カフェみたいなのとも近い部分があるようだ。

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2021年03月17日

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