あらすじ
定年後の不安であるお金の問題に、57歳でひとり起業した著者が答えます。
年金+アルファの収入を得るには楽しいことで、稼いでいくことが一番。
そして、年金という収入が保証されている60代こそ
リスクのない「ひとり」起業を行い、イキイキと働くことができます。
定年ひとり起業とは
・従業員を雇わず、自宅をオフィスにして、
人件費も、家賃もかけずにローリスクで立ち上げる
・自分の楽しいこと、得意なことを考え、
ストレスなく働き、健康、幸福を手に入れる
・さらに妻と一緒に立ち上げ「合同会社」を作ることで、
会社として安定して仕事を受けることもできる。
上記の方法で月収5万円稼げば、老後資金2000万円問題に代表される、
お金の問題は解消します。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
リスクなく、楽しく定年後の生活を送るための秘訣やヒントを著者の大杉さんの経験を惜しみなく披露してもらいながら教えてくれる書籍。自らの今後の人生を考える上で大変参考になった。
自分の価値観、人生観とも一致すること多く、今日からも実践していきたいことが盛り沢山であった。日々の業務に邁進しつつ、その特性を生かした次のステージに向けた準備も少しずつ進めていくことを決意。
資産形成についても自らの取り組みとほぼ一致。関連書籍も参考にしながら、こちらも実践に移していきたい。
Posted by ブクログ
60歳前からフリーランス準備をできるのは、限られた職種の人が向いているんじゃないかなと疑問は沸くが、まあ試してみるか・・・。
妻を社長にして会社を作るにも、儲ける(大きく儲ける必要はないというが)術がないとなあ。
Posted by ブクログ
著者は「ひとり起業」を推奨されており、その根拠をビジネス書の紹介とともに、分かりやすく説明されています。
ただ、「ひとり起業」の有効性は非常に理解できたのですが、その再現性という意味では、なかなか厳しいのではないかと感じました。
特に、生成AI全盛期の現代においては、自身の得意分野が簡単に覆されてきているような気がしているのでなおさらです(国家資格を保有していたとしてもです)。
Posted by ブクログ
そろそろ50歳が見えてきた会社員なら、多くの人が興味を持てそうな1冊。年金は70歳からになるのは間違いない。定年後も再雇用で今の会社に70歳までしがみつくのか、定年前後で起業して、やりたいことで自由に楽しくもっと長く働けるようにするか。著者はひとりでの起業をすすめています。さらに家族(配偶者)を社長とした会社を立ち上げてそこから仕事を請け負う形式にすることも勧めています。会社員であるうちに今から準備しておくためにも、著者の経験を参考にするのが良さそう。
政治的な要因で複雑な仕組みになっている現在の年金制度で年金をお得に受け取る細かなテクニックなども紹介されています。いつ死ぬかは分からないけど、それまで楽しく元気に生きていくのには、やりたいことを仕事にして稼げれば最高でしょう。人に使われてブルシットジョブに従事するぐらいなら、自由に起業することを目指すのも良さそうだ。
Posted by ブクログ
【つまり裁量権】
決定権が自分にあるかどうかがカギになります。
ー 雇われ人 ー
雇われて働くことと、ひとりでも自分で起業することでは、「決定権」が全然異なります。
「決定権」があれば、全てを思い通りに動かすことができるのです。当然、成功することもあれば失敗することもあります。
成功・失敗は関係ありません。決定権があるかないかで精神的なストレスは全く違います。
決定権はないが、我慢料として失敗しても成功してもそこそこ給料がもらえるのがいいのか、決定権はあるが失敗も成功も自分の責任となるのがいいのかということになります。
そこそこの貯えができて、年金をもらえる年齢まで生き延びることができる算段がついたら、お金より決定権を取りに行くべきです。
ー ストレスレスな仕事(好事) ー
健康状態がよくないといくらお金があっても楽しく生きることはできません。
一番は健康になるのですが、健康を害する一番は運動不足ではありません。精神的なストレスになります。ストレス解消は運動ではなく、ストレスを感じない仕事だと思います。
「仕事」と書くとストレスを伴うものと感じてしまいますが、好きなことをしているだけであればストレスを感じることはありません。それでたまたまお金がもらえるだけです。
これを表現する言葉が世の中になく「仕事」という言葉しかないので仕事と呼んでいるだけです。仕える事ではなく、好きな事なので「好事」と命名する方がよいです。
何もしなくても年金がもらえる年齢まで、食いつなぐことができるほどの貯えがあっても、仕事をやめることは健康上よくないと考えます。
自分の裁量権をフルに発揮できる仕事をすることにより、仕事を通じて社会とつながっていくことは死ぬまで重要な健康維持要素になると考えます。
問題は仕事のやり方です。その仕事をするうえで、自分に決定権があるかないかです。
大きなリスクを取りにいかなければ、大きなマイナスはありません。失敗してもマイナスが無ければすぐに復活できます。
そこそこの貯えはあるので、チャレンジしてうまくいかなくても、食うに困るようなことにはなりません。また別のことで起業をすればいいだけのことです。
月に数万円を稼ぐような小さな起業をすれば、大きなマイナスはありません。
年金をベースに考えれば大きく儲ける必要はありません。2000万円問題で取り上げられた不足金額は5万円/月です。
月に5万円を稼ぐ起業ができればいいことになります。
「地味な起業」では、前提として要望がありそれを解決する仕事でした。フリーランス・個人事業主の形態を取っていますが、半分雇われているような感じになります。
この差は「決定権」にあると思います。ある要望があり、その要望に応募してその要望を満たすように仕事をするため、決定権は要望を出した側にあります。この決定権がどちら側にあるのかが、お金より重要な要素になります。
いくらフリーランスや個人事業主でも決定権がない状態では意味がないのです。雇われて働くのと同じになってしまうのです。
・全ての決定権はあるが、月に5万円しか稼げない。
・決定権はないが、月に30万円の給料がもらえる。
この2択がある場合、定年以降から死ぬまで健康に働くのであれば「全ての決定権はあるが、月に5万円しか稼げない」方を選ぶ必要があります。
Posted by ブクログ
百年時代の生き方について、様々な本を読んできたが、フィーリングが一番近かった。筆者の提唱するトリプルキャリアに賛同。定年を境に一変する職業人生でなく、緩やかでフレキシブルな働き方をしたいと切に思う。
Posted by ブクログ
自分の人生プランを考えるうえで非常に参考になった。
会社員からの定年ひとり起業には、他の分野の人にはない知識やノウハウが実はたくさん積み上がっている自分という武器と、厚生年金という収入の柱がある、という強みがあり、それを、継続的で習慣的なブラッシュアップと年金戦略(配偶者と自分の厚生年金と基礎年金を、それぞれ何歳から受給するか)で最大限活用しながら、好きなことを自分で決定しながら進めていき、社会への貢献と年金プラスアルファの収入を得ながら、認知症を防ぎ、生涯現役の幸福な人生を送るべしという提示の書籍。
そう考えると、今の会社員勤めで感じる理不尽やストレスも、今後の人生で活かすためのスキルや知識や経験を積み重ねていくプロセスだと前向きに捉えられる気がした。
Posted by ブクログ
人生設計におけるアドバイスをたくさんいただくことができました。起業には興味がありますが、読んでみてやはり、起業するためには準備と継続できる力が必要で、怠け者の私には、なかなか難しいなあと改めて認識しました。それでも日々何かを継続して楽しい人生を目指していきたいと思います。
Posted by ブクログ
定年(実際には定年前に準備して)ひとり起業という働き方の提案、ノウハウのすべて。目から鱗の指摘満載です。会社を畳んで会社員に戻り、70歳定年を迎えた私に勇気を与えてくれる本です。少しデータ(定年制)が古い(新しい版は未読)ところもありますが、内容に問題はありません。画期的なスキーム『妻社長メソッド』は、ビジネス書(坂下仁「いますぐ妻を社長にしなさい」)から得た知恵だそうです。本題とは関係ありませんが、10年間、介護施設の管理者を勤めた者から、第7章の「介護認定の件」は、今少しの勉強を望みます。