ライアン・ホリデイのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
バカって言葉がこんなに散りばめられている本は未だかつて見たことない笑
それぞれの章、それぞれの人物が別々のテーマで「バカ」について論じているけれど、一貫して言えるのが、知識や知性のあるなしとバカであるということは関係ないということ。逆に言うと、誰でもバカになりうるということだ。
各テーマで、システム1とシステム2の思考スピードの違いが描かれているが、いま自分がどちらのフェーズで判断しようとしているか、また決めたことをどちらのフェーズで決めたのか、きちんと振り返ることが、もしかするとバカになることを防ぐ手段なのかもしれない。
この本に書いてあることが全く当てはまらない人なんていないと思うし自分もそうなので、自戒していきたい。 -
Posted by ブクログ
まわりのバカがなんでバカなのか知りたく、自分はバカとは言われたくなく、読んでみたけど。うーん。
バカを語る切り口が多様で、頭は取っ散らかる。
わずかにでも知的に生きていきたいと思う。
————/
・ヒエラルキーを尊重しすぎるのは大きなリスク要因のひとつ。
例)大韓航空のコックピット内のいきすぎた上下関係
・ダニング=クルーガー効果、同一性の法則
自らの能力の低さに気付かず、自分自身や自分がしたことを過大評価する傾向
・バカのメカニズムは知性とは関係ない。あるグループの者たちが、みるみるバカになっていくことがある。
・SNSで起こっていること
①生活のスペクタクル化
②何でも裁きたい
③有名になりたいという欲求 -
Posted by ブクログ
マーケティングのお勉強。
本文より巻末のクックパッドの事例のほうが勉強になった。
グロースハッカーの目標は、製品自体を数百万人の顧客にリーチする自己永続マーケティングマシンにすることだ。
…まず優れた製品を構築する。次に、招待制で提供することで関心を盛り上げる。そして、ユーザーが新ユーザーを招待できる人数を段階的に増やしていくことで、Gメールは人から人へと伝わり、最も有名な無料メールサービスとなった。
グロースハッカーは、伝統的なマーケティング戦略を放棄し、検証・追跡・測定が可能なものだけを用いる。彼らの武器は、CMや宣伝や資金ではなく、電子メール、PPC(ペイパークリック)、ブログ、プラットフォームAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)だ。古い世代のマーケターが”ブランディング”や”マインドシェア”などの漠然としたものを追い回している間、グロースハッカーはひたすらユーザーと成長とを追跡する。そして、戦略が当たれば、ユーザーがユーザーを引き込む連鎖反応が生まれる。グロースハッカーとは、自立し、自己増殖する成長マシンの発明者であり、オペレーターであり、整備士だ。この成長マシンが新興企業を成功に導くのだ。
多くのA/Bテストのツールでは、テスト結果に統計的にも優位な差があると判定するとテスト終了を推奨する。しかし、ここでテストを終えてしまうと長期的に見て成果が出ないことがあるのだ。というのは、利用者は新しいものに反応する傾向があるからだ。昨日まで見ていたA案と新しいB案を見ると、B案のほうが目新しいデザインになっているため目立つ。そのため、B案に反応する確率は一時的に高まる。しかし、もっと長期利用してB案に慣れると、B案に反応する確率は時と共に低くなっていき、結果として相対的に見ると実はA案のほうが良かったというケースがよくあるのだ。ツールが「B案がよい」という結果とテスト終了を促すアラートを出したからといって、すぐにテストを辞めてしまうのは得策ではないのだ。 -
Posted by ブクログ
「バカ」について、23人の識者が論じた書。
・どうして世の中にはバカがたくさんいるのか。
①人間にはネガティビティ・バイアスがあるため。
②人間は根本的な帰属の誤り(=他人の行動を判断するのにその人の気質や性格を重視しすぎること)に陥りやすいから。(セルジュ・シコッティ)
・知性にはアルゴリズム的知性と合理的知性がある。
アルゴリズム的知性があっても、合理的知性を持ち合わせず「バカ」をする例は多い。
・バカとクリエイティビティは1枚のコインの裏表のようなもの。敷かれたレールから外れることが共通している。(イヴ=アレクサンドル・タルマン)
・「バカ」とは、ルネ・ ザゾの調査によれば「感情面での事前にかけ、自己中心的な態度で他人の気分を踏みにじり、自分自身について大きな勘違いをしている人物人物」と言える。(ジャン・コトロー)←そうだよね!そういう人!ホントうんざりする。
・SNSの①生活のスペクタクル化、②なんでも裁きたがる傾向、③有名になりたいと言う欲求、という3つの特徴は〈悪意の先験的条件〉であるのと同様に、〈バカの先験的条件〉と言えるかもしれない。(フランソワ・ジョスト)
・多くの大人、特にバカは、自分のことしか考えない。でも子どもはそうではない。むしろ子どもの真似をすることがバカの良い治療になるのではないか。(アリソン・ゴプニック)
・私たちは夢の中で「社会性のないバカ」や「失敗ばかりするバカ」、「騙されやすいバカ」になる。
・夢の中で拍子もないことが起きるのは、脳の一部が損傷することで起きる脳神経機能障害の症状と酷似している。
・トーレ・ニールセンは、夢の役割の1つとして不安やトラウマを引き起こすネガティブな記憶の断片を、ニュートラルな状況と組み合わせながら再現することで、その記憶の持つイメージを和らげることを挙げている。記憶の中のネガティブな感情を分析し、取り除いて重要な情報だけを保管する作業をしている。(デルフィーヌ・ウディエット)
などなど、とても面白い。
なによりも「バカ」と言う単語がめちゃくちゃたくさん出てくることに笑ってしまう。