マーケティングのお勉強。
本文より巻末のクックパッドの事例のほうが勉強になった。
グロースハッカーの目標は、製品自体を数百万人の顧客にリーチする自己永続マーケティングマシンにすることだ。
…まず優れた製品を構築する。次に、招待制で提供することで関心を盛り上げる。そして、ユーザーが新ユーザーを
...続きを読む招待できる人数を段階的に増やしていくことで、Gメールは人から人へと伝わり、最も有名な無料メールサービスとなった。
グロースハッカーは、伝統的なマーケティング戦略を放棄し、検証・追跡・測定が可能なものだけを用いる。彼らの武器は、CMや宣伝や資金ではなく、電子メール、PPC(ペイパークリック)、ブログ、プラットフォームAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)だ。古い世代のマーケターが”ブランディング”や”マインドシェア”などの漠然としたものを追い回している間、グロースハッカーはひたすらユーザーと成長とを追跡する。そして、戦略が当たれば、ユーザーがユーザーを引き込む連鎖反応が生まれる。グロースハッカーとは、自立し、自己増殖する成長マシンの発明者であり、オペレーターであり、整備士だ。この成長マシンが新興企業を成功に導くのだ。
多くのA/Bテストのツールでは、テスト結果に統計的にも優位な差があると判定するとテスト終了を推奨する。しかし、ここでテストを終えてしまうと長期的に見て成果が出ないことがあるのだ。というのは、利用者は新しいものに反応する傾向があるからだ。昨日まで見ていたA案と新しいB案を見ると、B案のほうが目新しいデザインになっているため目立つ。そのため、B案に反応する確率は一時的に高まる。しかし、もっと長期利用してB案に慣れると、B案に反応する確率は時と共に低くなっていき、結果として相対的に見ると実はA案のほうが良かったというケースがよくあるのだ。ツールが「B案がよい」という結果とテスト終了を促すアラートを出したからといって、すぐにテストを辞めてしまうのは得策ではないのだ。