辻太一朗のレビュー一覧

  • 「履修履歴」面接―導入、質問、評価のすべて

    Posted by ブクログ

    <【懇願】企業にぜひ取り入れていただきたい画期的な採用選考・面接手法>


    僕は大学内にて、書籍・キャリア事業部という部署に勤務している。

    その中で感じている大きな矛盾として、「読書・勉学」と「就職」が、ほとんど無関係なものになっているという問題がある(ただし理系や一部学部は除く)。

    書籍事業部の仕事としては一般書店のような店舗販売の他、教科書販売がある(他に大学・教職員向けの販売もある)。

    教科書販売は、大学の講義と連動しているため、学生の講義に対する態度が非常によく分かる業務だ。
    当然ながら、ほぼ全員の学生がなんらかの教科書の購入をするが、その購入行動の形は幅広い(業務内なので詳しくは書けないが)。

    かたや「キャリア事業」は就職活動やその他進路に関わる様々なものが含まれる(これも詳しくは書けない)が、例えば就活・資格対策本のようなものはともかく、教養・学術的な本は就職活動とは無縁な本のように思われているし、その認識は実態と合っているだろう。

    つまり「書籍・キャリア事業部」といいながら、2つの事業で行っている業務はそれほど重なっていないのだ。

    なぜ学生はせっかく教養・学術的な勉学を中心に大学生活を過ごしているにも関わらず、それが就職活動とは無縁なのか。
    その理由は企業側の「大学の成績では仕事で必要な能力は見分けられない」、もっとダイレクトにいうと「大学の勉強は仕事では直接は役に立たない」という「思い込み」が支配的だからだろう。

    (もし大学生の中心的活動は勉学でない、と考えている方がいるならば、まずは最低卒業用件の124単位×15コマ×90分がどれほどの時間になるか計算してみていただきたい。
    また「思い込み」ではないという方は、大学の学業と仕事の成果がどのように無関係なのかをデータで示していただきたい)

    さて、そういった態度の企業と大学は、対立を続けてきた。

    大学側は「早期化する就職活動が学業を阻害している」とした。
    一方、少しでも他社に先駆けて優秀な社員を確保したい企業は、そういった本音ではなく「大学の学業」の方を批判し、キャリア教育が全大学で実施中されるなどした。

    さらに「新卒採用そのものを廃止すべきだ。欧米にはそもそも新卒採用はない」という意見も現れた。
    しかし、これについては大学、企業、学生とも望むところではないだろうし、逆に新卒採用の利点が強調されるほうに作用したように感じている。
    現在では(少なくとも僕が知る範囲では)新卒採用廃止という意見はめっきり聞かれなくなった。

    そして数年前から、両者の対立は「就職活動の時期」という論点に(少なくとも表面上は)絞られた。
    企業が採用活動の時期を遅らせることによって「学業を妨げないようにする」という紳士協定が結ばれた。

    しかし、就職活動が遅くなったからといって学生がよりいっそう勉学に取り組むようになるわけではないことは、それが実施される前から指摘されていたことだ。
    もし学生が勉学に励むようになったのであれば教科書販売の量も増えるはずだが、そういった事実はない。

    しかも、その選考時期も毎年のように変わり、結果的に、大学も、企業も、学生も、(そして僕も)振り回され、疲弊している。


    大学は、就職活動の時期が遅くなったことで、特に理系・ゼミなどにおいて以前よりさらに学業を阻害された面がある。

    企業は、インターンシップまたは業界セミナーのような形で採用と直結しないとしながらも学生との早期接触を続け、またリクルーターによる個別接触なども増えたようだ。
    つまり目に見えない探り合いという、手間がかかり成果が分かりにくいことに労力が費やされている。
    さらに新入社員教育と新卒採用の時期が重なるなど、業務的な組み立ても変えざるを得なかったろう。

    学生は、志望する大企業の選考が遅くとなったことで、既に内定を得た会社から、他社の選考を受けることを辞めるよう迫る「オワハラ(就活終われハラスメント)」と呼ばれる行為を受け、社会問題となった。

    そして今も就職活動の時期に関する論争は続いているが、解決する様子は見られない。


    さて、前置きが長くなったが、以上のような泥沼化の中で、一筋の光明となり得るように思えるのが、本書で提案されている「履修履歴面接」である。

    その提案内容が就職・採用活動に与えるであろう効果と、そのメリットに対して手法が極めてシンプルであることを賞賛したい。

    (なお、本書では「履修履歴面接」の略称として「リシュ面」と表記されているが、ここでは「リシュ面」という言葉は使わない。
    「広島」と「ヒロシマ」で想起されるイメージが違う、あるいは「就職活動」と「シューカツ」から異なる印象を受けるように、履修履歴面接も、少なくともその正確な意味が浸透するまでは安易に略称を用いないほうが良いのではないか、と思うからだ)


    さて、履修履歴面接とは何か。これは大学の成績表を元にした選考のことだ。
    ただし「成績が良い」ことを単純に採用に繋げるわけではない。
    成績表はツールであり、着目するのはその過程、つまり履修履歴である。

    実は、成績表を採用選考で提出させるといったことは、2013年頃から行われていた。
    一方、履修履歴面接は、単に成績表を提出させる、ということとは全くことなる選考手法だ。

    例えば、倫理学を履修した学生に対して「倫理学について教えてください」と質問をする。
    または「財務会計と管理会計の違いは何ですか?」と質問する。
    「なぜロシア語を履修しようと思ったのですか?」と質問する。
    「日本文学概論」で学んだことを2分くらいで説明してください、と質問する。

    あるいは「この科目はなぜ成績が悪かったの?」という質問でも良い。
    それをきちんと論理的に説明できる学生であれば、採用面接としてはクリアしていることになる。


    履修履歴面接のメリットとして挙げられているのは主に以下のような点である。


    第1に、成績表という動かせない客観的事実を元に選考をするので、学生はウソをつきにくい。

    例えば、財務会計と管理会計の違いについて知らないのに適当なことを言えばすぐにバレる。
    「学生時代に力を入れたこと」、通称「ガクチカ」などよりはるかに事実を回答してもらえる可能性が高いだろう。

    違いを説明できないならできないで、なぜ単位取得しているのに違いを説明できないのか質問したり、会計について知っている範囲でいいので教えてもらう、といった質問を加えれば、その学生のことをより理解することができる。


    第2に、履修履歴面接を受ける学生は事前対策はほぼ不可能であり、かつ不要である。

    履修履歴を元にした質問は無限にあるので想定できない。
    逆に言うと、自己PRやガクチカのような「作文」をする必要はないので、学生の負担は軽減されるだろう。


    第3に学生の「低モチベーション状態」における行動を知ることができる。

    自己PRやガクチカは、高いモチベーションで取り組んだことが語られるが、実際の仕事では「やりたいこと」と「やらなければならないこと」で構成されている。

    一方、大学生にとって、全ての履修講義がやりたいことであったことは、ほとんどないだろう。
    場合によっては、逆にほとんどの講義を嫌々ながら履修していたかもしれない。
    しかし、嫌々でもキチンとやった、という事実は採用選考においては評価できる点になるだろう。


    第4に、企業が大学についての知識を得ることができる点が挙げられている。

    「採用ターゲット大学」「学歴フィルター」と呼ばれるものは、もはや、ほぼ公に知られているが、大学名を基準にせざるを得ないのは、他に適切な指標がないからだろう。

    しかし、履修履歴から行われる質問により、各大学がどのような取り組みをしているかなどを知ることができるので、大学名よりもさらに深い情報を得ることができる。
    あるいは知的財産に関わる講義を履修した学生、といった条件をつけることで、大学名以外の絞り込みを行うこともできる。


    そして第5に、以上のような仕組みにより、大学は本来の目的である学問教育に力を入れ、学生に勉学に対するモチベーションをつけさせ、それを適正に評価するようになる。

    なぜなら、それが就職活動における学生のメリットになり、企業・社会のメリットとなることで、大学自身の評価も高まるからだ。
    逆に講義や評価がいい加減な大学は社会的評価も落ちることになる。


    以上のメリットは僕がまとめたものであり、本書ではより丁寧に説明されている、


    また、履修履歴面接は、これまでの面接手法を否定するものではないことを著者は強調している。
    あくまで多面的評価のための一工夫として取り入れることを提案しているに過ぎないことは留意する必要がある。


    ところで、履修履歴面接は、あくまで選考手法であり、選考開始時期という問題とは無関係に思える。

    しかし、もともと選考開始時期の問題は、大学側の「就職活動が学業を阻害している」という指摘から始まっており、「企業が学業の過程や結果、つまり履修履歴を選考において用いる」となれば、自ずと企業側も、大学・学生の学業に対して配慮をするようになると思われる。

    また、最近話題のブラックバイトと呼ばれるものでは、学生がアルバイトに拘束されて学業に支障をきたしている、アルバイトを辞めさせてもらえない、といった問題が指摘されている。
    学業が選考の要素となるとなれば、学生側も講義への出席や退職を主張しやすくなるだろう。

    そもそもブラックバイトのようなケースでは、学生バイトを雇っている側が学業を軽視している可能性も高く、履修履歴面接が広まれば、そういった事業主は社会的な信頼を失うことになる。


    さて、以上のように本書で書かれていること、そして僕が感じたメリットを挙げてきたが、当然、履修履歴面接だけで何もかもが解決するわけがない。
    選考時期についても「企業側の本当の意味での配慮が期待できるかもしれない」といった程度で、そもそも在学中に就職を決めるのであれば、どうしても学生生活と就職活動は重ならざるを得ない。


    とはいえ、履修履歴面接が広まれば、これまでの大学と企業の対立は緩和され、大学生がさらに大学生らしく大学生活を過ごすことができるのではないか、と思う。

    本書ができるだけ多くの採用担当者を含む社会人や、大学関係者に読まれることを望む。

    0
    2015年12月18日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    衝撃的でした。現役大学生ですが、海外との差がこれほどあるとは軽いショックを受けました。この本は現役の学生、教授、企業の啓蒙書として薦めたいです。

    0
    2013年05月28日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    これは日本の全ての大企業の採用担当者と上位大学の授業担当者と進学校の進路担当者と大学生が読むべき一冊。もっともっと売れて、どんどん話題になってほしい。せめて一章と四章だけでも世間の共通認識になってくれれば、僕が愛せる国になると思う。

    タイトル通り、日本の大学生が勉強しない構造的な理由について書かれた本。
    企業の採用担当者、大学の講義担当者、そして大学生本人という3種類の主体の関係性をベースに、各々が合理的に行動した結果が現在の状況であると説く。

    もう本当に、普段から思っていたことを見事に整理して代弁してくれた上に、考えられる最も現実的で有効な解決策を提案しただけでなく、既に実行に移しているという最強の改革者。
    NPO法人DSSの今後に期待しつつ、僕もちゃんと勉強したいと思います。


    ちなみに巻末にあった「考える力を育てている授業ランキング」の中に、僕も受けたことのある慶応商の講義がいくつか載っていて、一ツ星レベルの講義は殆ど当てにならないなと思いつつ、二ツ星の授業は「うーん、まあ確かに、そう言えなくもない、か...」と微妙な気持ちになりながら頷く程度の質ではありました。

    0
    2013年04月09日
  • 就活革命

    Posted by ブクログ

    日本の大学は入るのが難しく、卒業は簡単。
    アメリカ、中国、韓国の大学は卒業が難しい。

    このしくみが、日本の大学生を勉強させなくなる。
    大学による学生の評価があまく、あてにならないので、企業の採用活動が早期化している。

    非常にわかりやすい理論で、読みやすかった。
    もっと勉強せねば。

    0
    2011年11月16日
  • 採用一新 さらば! ガクチカ頼み

    Posted by ブクログ

    採用活動、特に面接に関する長年の違和感を言い当たれられた感覚。長年、採用面接官を務められた方々と共有したい内容。

    0
    2026年01月01日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本の大学生は海外の学生に比べて勉強しないと言われているが、それは学生と企業と大学それぞれが自分の都合のいいように動いているという負のスパイラルの結果であるということが繰り返し語られており、原因を理解することができた。

    学生の立場としては、まだまだ自分だけで改善できることは限られるかもしれない。しかし日本の一部の学生だけを見るのではなく、今日の変化の激しいグローバル社会においては海外の学生も視野に入れて思考力を鍛える必要があると、留学経験が無いながらに感じることができた。この事は留学をすると多くの人が痛感すると実際に聞いたことがある。

    受け身ではなく、考える力を伸ばすことを目的の一つとして自ら大学での学びを深めていく姿勢を大切にしていきたい。


    0
    2019年04月28日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    私も、勉強しなかった大学生の1人でした。高校の授業よりも大学の授業の難易度は圧倒的に低く、どんどん頭が悪くなっていく自分に焦りました。大学時代は、学びは与えられるものではなく自分から得ていくものだということを学びました。大学が学びの場になることを祈るばかりです。

    0
    2014年01月19日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    大学生、大学教員、企業の負の相互関係が理解できる。

    直接解決に至らないにしても、現状を理解することで、どの立場においても突破口を見出す契機になるのではないだろうか。

    0
    2013年12月07日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    日本の大学という環境は、ほんとうに微妙な環境であると思う。

    海外の大学を参考に、今後自分なりに考えてみたいと思った。

    0
    2013年06月11日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    偶然、新着資料を見ていて興味を持った本ですが、いい本でした。うんうんと頷きながら読んだ。
    筆者は前提として、日本の大学生が勉強しない、考えることをしないとして、それに対する方策を書いています。
    学生、大学(教授)、企業の三者がそれぞれ手を抜いて向き合ってしまう(向き合わざるを得ない)ような状況が原因なんかなあ。その状況を「イヤと思っていない」というのは、確かに、と思いました。
    筆者は、三者それぞれが「考える力」を主眼として置けば、「負のスパイラル」を「正のスパイラル」に変えられると言う。
    ちょっと楽観的な気もするけど、誰かが一歩踏み出したら世の中のまわりかたは変わっていくような気がする。

    0
    2013年05月21日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    ≪目次≫
    はじめに
    第1章   日本の大学生は本当に「勉強しない」のか?
    第2章   大学生・大学・企業・ 永続する「負のスパイラル」
    第3章   「考える力」こそが日本を救う
    第4章   「正のスパイラル」はこうして回す
    おわりに

    ≪内容≫
    日本の大学生は勉強しない。それは学生・教授・企業それぞれが、勉強する(させる)ことに価値を見いだせず、企業もそうした面を採用の基準とできないからだ。これをデータを使いながら説明している。かつてはそれでも企業で社内教育をしてきたが、グローバル化の波のなかで、そうしたことができなくなり、大学で社会に出て必要な知力を付けさせなくてはいけない、いやつかないと本当に日本は世界においていかれる時代になったのだ。(理系はともかく、文系の学部はひどい状況である…)
    著者は、「考える力」を大学で育成することが、こうした世界情勢のなかで日本が生きていく力になると看破し、そのために大学で普段の授業のなかでそうした力を育成しようと呼びかけている。また、そのためのNPOを作り、実践研究もしている。
    ハーバードのサンデル教授ではないが、あのような授業が日本の大学でおこなわれるといいなと思う。
    (私は高校教員だが、評価の問題は大変であることはよくわかる。事務的に採点や評価規準は、厳密にするには一人の頭ではなかなかまとまらないし、面倒くさい…。私は高校までは基礎学力をしっかりとつけて<つまり、従来型の講義形式を中心に学力を身につけさせ>、大学でその基礎学力を応用する形で「考える力」を育成するのがいいと思ってる)

    0
    2013年05月03日
  • 就活革命

    Posted by ブクログ

     とにかく、自分の力を高めよう。
    自分の力を高める事が、自分の為にもなり、何よりも他人の為になる。そう考える事ができるようになりました。
     評価が変わらなければ教育は変わらない、という事がいわれています。この本では、大学の評価方法が変われば、社会が変わる。という事でしょうか。今後の大学の動きに注目です。

    0
    2010年09月28日
  • 就活革命

    Posted by ブクログ

    本の要点

    ・巷の自己分析本は必要なし。度を越した自己規定でドツボにはまるだけ。

    ・企業が求めるのは「能力のある学生」「できることの多い学生」・ハード(資本)より情報や時代に乗り遅れない「人」がますます重要。


    ・大学では「知的トレーニング」つまり、自分で考える「論理的思考力」を身につけるべし、それは論文・文章作成&ディスカッション中で養われる。


    ・大学で養うべきは「知識+応用力」「能力+努力」

    ・大学の成績を評価しないのは大学自体が低く見られているから。これからは厳しい大学、成績が重視されるだろうし、すべきだ。

    ・英語は必須。自分の可能性を広げる。

    [結論]就活早期化を辞め、大学を学生が「知的トレーニング」し、される場にする。

    0
    2011年01月18日
  • 採用一新 さらば! ガクチカ頼み

    Posted by ブクログ

    採用活動において、学生が盛りがちなガクチカ「学生時代に力を入れたこと」から学ポタ「学業×ポータブルスキル」にシフトすることを提唱するグループによる本。確かに学業の履修成果とビジネスの実績に相関性はありそうではある。それに限らず、一概に言えないことではあるが、入試経験や失敗経験の少なさがビジネスの遂行においてのリスクになっているように感じるのは私だけだろうか。

    0
    2026年06月03日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    結構びっくりした本だった。自分は課題もディスカッションも多めの授業が多かったので、大学って勉強しない場所だと思っていなかった。たしかに教授や授業によっては座ってるだけの授業があった気がする。でもそれだけ受けて卒業する人なんているのかなと感じた。
    大学の成績は評価の仕方がてきとうな印象はたしかに感じてるので、企業がみるには改良が必要なんだろうなと思っている。残りの大学生活はより考える力を養える授業をとっていこうと思う

    0
    2021年05月11日
  • 「履修履歴」面接―導入、質問、評価のすべて

    Posted by ブクログ

    良い視点もありながら大学教育の仕組みを十分に理解していない、または誤解している内容も記載されている。履修履歴面接を実施するには、このテーマの科学的な検証・研究が必要になり、面接者のトレーニングも必要になると考える。

    0
    2016年05月14日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    なるほど〜、と最初は感動したが、次第に何度同じ話をしてるんだ…と。
    テーマはとても興味深いし、その解明も面白いけど、端折れるところは結構あるような気がします。
    でも、内容は良い。確かにその通りだし、改めて全体像が見えました。
    それにしても、この問題の解決は難しい。国が勘違いしてるからね。誰がやり始めるの?と、結局皆がお互いを見ながら、決められないのでいつも通りで。がずっと続く。誰か一人だけが不利益を受けているなら解決しようという動きも出るけれど、皆が同じように不便.不都合を感じてしまうと、仕方ないよね、になりやすいと思う。
    そういう状況なのかな。

    0
    2013年12月07日
  • なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

    Posted by ブクログ

    今年大学に入学して、自分の思い描いた大学とのギャップにがっかりしていた時分、生協に並んでいたこの本に手をとった。まさにその通り!の言葉を何度心の中で叫んだことか。

    0
    2013年06月20日
  • 就活革命

    Posted by ブクログ

    企業,大学,学生の3者に注目。
    これらがそれぞれ就活の早期化により不利益を被っているとし,それに対する解決案が提示されている。

    だが,ある程度数字で説得するべき個所があるのにそこのデータがないのが辛い。
    主張はある程度筋が通っているものの,「大学の勉強を企業に重視させる」仕組みを作ることのコストを軽視しすぎな感がある。
    シラバスや教授の基準公開により~っていうけど,その単位一つ一つについて教授の基準が異なる状況を作るわけにはいかないし,それを統一して計算する規格を作るのがまず無理。なぜなら大学のレベルを加味するかしないか,何を以てして単位が楽と判断するのかなど,今まで曖昧に放置していた部分に秩序をもたらすのは長い時間の議論と全国レベルでのすり合わせが必要で,そんな労力を大学側が払うはずがないからだ。

    0
    2010年11月09日
  • 就活革命

    Posted by ブクログ

    現代の就職活動の状況について。「就活」がもたらす弊害とこれからの「就活」への提言。20年以上前に就職した者にとって、現代の就活がどのようなものなのか興味があって読んでみました。
    現代の就職活動は、以前に比べて益々厳しくなっているようです。単に日本の不況の影響と簡単に片づけられないくらい就職が厳しくなっていて、就職「試験」に受かるために神経をすり減らし、疲弊してしまう若者が多いようです。ひとつには「自己分析」という日本だけの風習で、自己診断ばかり行ううちに、就職できないすべての原因を自分に求めるという傾向に陥ってしまうことがあります。自分の将来の可能性を自分自身で否定してしまうという悪循環になっているそうです。
    また学校の「就職サポート」も問題で、企業が求める人材と学校のサポートが噛み合っていないという現状があり、また企業の方も学生の実力を測る明確な指標が無いため優秀な人材を見極められない現状があります。
    そのような現状を踏まえ、著者は自分の経験を踏まえて、学生・学校・企業がともにWIN・WINとなるような対応を提言しています。
    まあ入社してくる今の学生は、様々な知識・能力を持っていて総じて優秀だと思います。自分の能力に自信があれば、受からなかったのは企業の都合と割り切れば良いと重いますが、今の学生は自分の能力が足りないと考えてしまうのでしょう。
    昔は「就職活動」というのは、就職したい人だけがやるものだった(しない人もいました)と思いますが、今は「就活」として一般化され、誰もがやらなくてはいけない関門になったことが、このような事態を生んだのかも。この本を読んでみると、今の時代に就活しなくて済んだことは救いだったかもしれません。

    0
    2010年08月28日