林典子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書で今まで目を向けないできたことを、知ることとなった。自分が育ってきた環境や、いかに平和ボケしているかを痛感した一冊だった
ネットを見ていてもたまにこのような記事や、写真をみることはあるが、本書のあとがきにもあった通り見たくないから見ないことができるのが私たちで、私はショッキングである内容に目を背けて来たが、見たくないと思っていても目を背けられない問題に直面しながら生きなければいけない人がいると言うこと、筆者の諦めずに世界で起きている様々な問題を伝えようと言う姿勢が写真や文面からひしひしと伝わり、自分に対し情けなさや恥ずかしさを感じた -
Posted by ブクログ
日本人の常識では考えられないことが世界各地では起きている。日本人とまで言わなくても、私自身がこの様な世界の事実を知ったのは本書が初めてであった。ニュースで流れるウクライナ戦争、アフリカスーダンの内戦も繰り返し何度も放映され、気がつくとその様な大きな出来事をテレビやインターネットから断片的に得ているだけであった事に気がつく。ニュース番組も勿論視聴者の興味を惹きつける事件や出来事を優先的に流さざるを得ないと思うし、世界で起きてる出来事全てを流すことは時間がいくらあっても足りない。だから大きなニュースから優先的に、事の重大さに比例した時間枠が取られるのは当たり前だ。それを否定するつもりも無い。
だが -
Posted by ブクログ
著者の林典子さんは、写真とジャーナリズムに、意図せずある日出会ってしまった人のように思えた。
世界の片隅に、ニュースにならない、目を背けたくなるような現実が溢れていること。
それを写真に撮り報道しても世に知れ渡り変わっていくには多くの時間を要し、その被写体となった人達は直接には救われないというジレンマ、それでも写真を撮ること、そのような人達に寄り添い、生活を共にし、写真を撮ることはしかし一見すればこのような人達に大きなカメラを向けて付き纏う冷たい日本人と見えることを常に肌で感じながら、身を削りながら取材を続けているのだろうと感じました。
このような信じ難い現実を知ることとともに、林典子さん -
Posted by ブクログ
結婚や交際の申し込みを断られた腹いせに硫酸を顔にかける。
どうしてそんなひどいことができるのだろう。どうしてそんなひどいことをした人間が罪に問われないのだろう。
パキスタンでは年間150人から300人くらいの女性が、硫酸をかけられる事件が発生しているらしい。それも氷山の一角で、地方の村では警察に被害届けを出さずに隠れるように生きている女性も多いという。
男のプライドを傷つけた報いとして、生き地獄を味わえという理屈らしい。
全くわからない。殴るとか、刺し殺すとかは日本でも頭のおかしい幼稚な奴はやるが、顔を焼くんだから、これはたぶん宗教観からくる報復なんだろうと思う。