本郷儀人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ京大大学院で動物学を学んだ元昆虫少年による一冊。京都の雑木林でのフィールドワークが元になっている。以下はへえーと思ったこと。
▽カブトムシやクワガタを愛でるのは日本独自の文化である。欧米の甲虫研究ばフンコロガシなど▽ノコギリクワガタとミヤマクワガタが戦うと上からの刺激に反応できるノコギリが勝つ▽関東に多いノコギリが関西に多いミヤマを侵食している▽カブトムシなどの小型の個体は、大型個体に比べて餌場に登場する時間をずらしている▽カブトムシのオスは餌場に来たメスに最初は優しいが、交尾ができると餌場から投げ飛ばす。このためメスはなかなか交尾に応じない▽これに対しノコギリは終始紳士的で、交尾が終わっても -
Posted by ブクログ
幼い頃にカブトムシやクワガタを捕まえてワクワクした経験なら、誰しも持っているものだろう。そんな昆虫界ではメジャーな両雄も、研究対象としては非常にマイナーな存在であるそうだ。理由は海外(特に西欧)で、全くと言っていいほど生息していないからである。
本書は、そんな知っているようで知らない昆虫たちの生態を、進化論的な見地から解き明かした一冊だ。
カブトムシが角をぶつけ合い、メスを取り合う ― 実によく見かける光景である。これなどまさに、同性内淘汰という進化の産物の一例とも言えるだろう。そんなカブトムシの闘争行動に着目した著者は、124例ものオス同士の喧嘩を観察し、ある法則の存在を導き出す。
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