木谷哲夫のレビュー一覧
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コンセプトドリブン思考 ⇔ 実現可能性ドリブン思考
まず大きなインパクトを将来像に焦点を当て、それをできるだけカラフルにイメージする
いままで通りのやり方では解決できない課題も、コンセプトのレベルで解決することは可能
良いコンセプトは、優先順位をはっきりさせる。だからこそ、すべての意思決定の指針となる
インパクトと実現可能性はトレードオフ
良いコンセプトは人を束ねる
発想力は筋肉と同じで、使わないと退化する。実現可能性にとらわれていると、「発想筋肉」が萎縮し、アイデアが出づらくなるばかりか、長年そうした生活を続けていると、二度と筋肉が動かなくなるかも知れません。
組み合わせ能力を鍛 -
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新商品を作って市場参入をするときに、1)コンセプトから始めるべきであり2)どのようにそれを行えばよいか3)なぜそれらを行う必要があるのかを書いてある。
よく日本企業にありがちな「こんなに素晴らしい技術力でこんなに良い商品を作ったんだから売れるに決まっている」という発想ではなく「今の市場のニーズを満たすためにはこんなコンセプトの商品が必要で、それを作ろう」という発想を持ちましょう、ということ。前々から知っていたことだし、考え方には賛成。オペレーションの障害は後回しで考えていいし、先に何が正しいか・何をやるべきかを決めるほうがはるかに重要。だいたいオペレーションの障害は乗り越えられる。
この本の良 -
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緻密に詰めて考えられる実現可能性よりも、できるか分からない大きなビジョンを作り上げる「コンセプト立案力」に焦点を当てた本。今後企業に求められてくるであろうコンセプトについての理解が深まった。
①コンセプト・ドリブン(第1章 実現可能性より面白さ)
実現可能性よりも、「これが実現できたらどうなるか」というインパクトを重視して、道筋を考えるのが“コンセプト・ドリブン”である。近年、日本企業は高い技術力を保持しながら海外企業に売上で差をつけられているが、それには技術起点で実現可能な、つまり既にあるような製品しかつくれていないことが原因にある。
面白さやワクワク感のある製品を描き出し、現在は不 -
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ネタバレ◆思考法
・実現可能性から考えていくと現在の延長線上で考えてしまう
→コンセプトをまず考えるべき
(ex.トヨタのカイゼンは普通の改善活動の延長線上ではなく、在庫0という現実離れしたコンセプト達成のために、世界のトヨタ生産システムが生み出された)
◆クリエイティブとは?
・創造とは、異なるものを組み合わせること
(ex.グーグルの検索システムは、当時学術論文の引用回数が多いものが上位にくるシステムをそのままとりいれた)
・一瞬でイメージが伝わることが大事
・発想の段階では、実現可能性よりも自分がわくわくするかどうか
◆ビジネスにするには?
・コンセプトを達成するには、計画の細部がつまってい -
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ネタバレ会社員で中堅になったら読む本。
※強い組織は変化に対応できる組織。
→慣性力を打ち破るには個の独裁力(権力エンジニアリング)が必要。ダイナミズムを生み出すのは独裁力。
※リーダー力→コンセプト力(構想力)+独裁力(組織を動かす力)
※強みを活かすのは手段、勝つための手段。
※権力を使う為のステップ
→①権力基盤を高める(位置エネルギー)
→②動員力を高める
※権力エンジニアリング
→例)パナソニックの津賀社長、キューバのカストロ、ジンバブエのムガベ大統領
※権力を握るならコアを小さくしなければいけないが戦いにおいてはコアを大きくしなければいけない。
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新しい事を始める際に過去に例のないものをと勇んで考えるがそんなものは存在しない。過去に誰かが考えたことがあるものの中からうまく組み合わせて最適な形に組み上げるのがよいのだろう。(奇抜なものは認められずに徒労に終わる)
着眼点は面白く、自分自身がうんうん悩んでいることを解決するわけではないが、物事の捉え方や情報アンテナの張り方など参考になりました。
自分は新しいアイデアを思いつくのが得意なタイプではないですが、繰り返し繰り返しチャレンジすることで、習慣化させることができればいいね。「アイデアの作り方」を思い出し、改めて読み返そうと思いました。 -
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ネタバレ良いコンセプトを生み出すためノウハウの一つとして「既存のものの組み合わせ」を挙げる。アップルのiPhoneがまさにそれ。コンセプト・ドリブンと実現可能性ドリブンの2つを挙げており、前者は前例のないものであるが故に、否定的に見る人が少なくない。一方で後者は実現可能性が少なくとも担保されているので多くの賛同を得やすいが、得られる効果は知られたもので、爆発的な効果を得ることはできないとする。「リソースフル」つまり身の回りの資源を融合させて新しいコンセプトを生み出そうということだ。
また、ロジカル・シンキングの限界についても触れており、過去の情報から論理的に導き出される結果はどれも同じであり、独自性 -
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良いコンセプトをうむには?
タイトルにあるように「コンセプト」を生み出すには?という本ですが、アイデア出しからビジネスモデルにいたるまで割りと広範囲について書いてある本でした。
ビジネスモデルの基本要素は3つだけ
誰に(顧客)
何を約束するか(提供価値)、
なぜそれができるのか(その根拠)
この本では根拠、と表現してますが、他との差異化って事かな?と思って読んでたら、自分の強みを生かそうというのは市場や顧客より自分の都合を先に考えている。どうやって勝てるかで発想すべき、とあって、なるほど。。でした。
全般的に納得感はあるけど体現するのは難しいな。。。