木谷哲夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コンセプトドリブン思考 ⇔ 実現可能性ドリブン思考
まず大きなインパクトを将来像に焦点を当て、それをできるだけカラフルにイメージする
いままで通りのやり方では解決できない課題も、コンセプトのレベルで解決することは可能
良いコンセプトは、優先順位をはっきりさせる。だからこそ、すべての意思決定の指針となる
インパクトと実現可能性はトレードオフ
良いコンセプトは人を束ねる
発想力は筋肉と同じで、使わないと退化する。実現可能性にとらわれていると、「発想筋肉」が萎縮し、アイデアが出づらくなるばかりか、長年そうした生活を続けていると、二度と筋肉が動かなくなるかも知れません。
組み合わせ能力を鍛える
新しい組み合わせを発見するためには、「視点を変えてみる」のも一案
垂直移動と水平移動
・視点を垂直方向に動かす。ポイントは、「視野を広げる」。階段を上ったり下ったりするようなイメージ
視点の抽象度を上げて鳥瞰してみる
・視点を水平方向に動かす
他人への視点の移動
顧客の視点
事業コンセプトの本質は、持続可能性(サステナビリティ)
ビジネスの三本柱
①誰に(顧客)
②何を約束するか(提供価値)
③なぜそれが出来るのか(その根拠)
顧客の頭の中にも三本柱が植え付けられた時、それは「ブランド」となる
顧客→提供価値→その根拠 で考えていくことがポイント
①一行コンセプトを作る cf. エイリアン=宇宙船のジョーズ youtube=ビデオのフリッカー
具体的なイメージの湧く言葉を入れる→ああなるほどあれね
人に伝わるのは、それがコンセプトに昇華されているとき
②物語化する
③資料をつくる
④自分を伝える
コンセプトのコミュニケーションとは、楽観論を売ること
→人は楽観論についていきたいから -
Posted by ブクログ
新商品を作って市場参入をするときに、1)コンセプトから始めるべきであり2)どのようにそれを行えばよいか3)なぜそれらを行う必要があるのかを書いてある。
よく日本企業にありがちな「こんなに素晴らしい技術力でこんなに良い商品を作ったんだから売れるに決まっている」という発想ではなく「今の市場のニーズを満たすためにはこんなコンセプトの商品が必要で、それを作ろう」という発想を持ちましょう、ということ。前々から知っていたことだし、考え方には賛成。オペレーションの障害は後回しで考えていいし、先に何が正しいか・何をやるべきかを決めるほうがはるかに重要。だいたいオペレーションの障害は乗り越えられる。
この本の良いところは、実際にどのように考えて行動すれば、コンセプトを作れるかをしっかりと書いてあるところ。ちなみにここで言っているコンセプトは、商品戦略のコンセプトであり、顧客に対するマーケティングのコンセプトではありません。(メッセージングとは異なるということ)
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・自社の強みを生かそうという発想は、いま「できることをやる」、つまり実現可能性ドリブンの発想です。市場や顧客より自分の都合を先に考えるから、自分の強みを生かそうという発想になるのです。
・クリエイティブな能力とは、「既存のものの組み合わせ」により面白いものが発想できる能力。新しい組み合わせを発見するためには、「視点を変えてみる」のも一案です。垂直移動と水平移動の二つの方向が考えられます
・どんな組織でも、自分がもしトップだったらどうするか、真剣に考えてみるのはいい特訓になります。頭の中の練習ですから、失敗しても誰にも迷惑をかけません。 また、「人の真似をする」ことは練習するのに最高の方法です。特に、自分が目指すレベルの人を真似るのは、いい筋肉記憶をつくるベストな方法です。
・「自分なりの記憶の引き出し」が充実し、「視点を変えて」組み合わせができるようになると、クリエイティブな発想力が強化されるのです。 さて、発想が浮かんで来たら、次はそれを「あるべき将来像」にまとめていきましょう。
・ビジネスモデルは突き詰めると、誰に(顧客)、何を「約束」するか(提供価値)、なぜそれができるのか(その根拠)、という三本柱で成り立っています
・我々にとって最も大きな関心事です。確認する方法はただ一つ、「顧客に会って、直接聞く」以外にありません。ただしそこには、一定のノウハウが必要です。 おそらく、「いらない」「興味ない」という冷たい反応がたくさん返ってくるはずです。覚悟しておいてください。現実はそんなものです。 むしろ、「へぇ、いいね。こういう機能を追加してくれたらもっといいけど」という反応には要注意です。そういうことを言う人は、まず買ってくれません。真に受けて仕様を変えたりすると痛い目を見ます。しかし、五〇人一〇〇人と意見を聞いていくうちに、「これこそ僕の欲しかったものだ!」という人が二人三人、出てくるかもしれません。それが、最上の状態です。 ほとんどの人は興味も関心もないが、一部の人は熱狂的に支持してくれる。そういう商品やサービスが最強なのです。なぜなら、それが「対象顧客セグメント」の発見と、「提供価値」の特定につながるからです。
・コンセプトのコミュニケーションとは、楽観論を売ることです。 「できる」と言う人には、「実際に行動を伴った支持」「手弁当で協力してくれる同志」が集まります。「できる」と言う人がたくさん出てくると、それにより、コンセプトは雪ダルマ式に実現していき -
Posted by ブクログ
緻密に詰めて考えられる実現可能性よりも、できるか分からない大きなビジョンを作り上げる「コンセプト立案力」に焦点を当てた本。今後企業に求められてくるであろうコンセプトについての理解が深まった。
①コンセプト・ドリブン(第1章 実現可能性より面白さ)
実現可能性よりも、「これが実現できたらどうなるか」というインパクトを重視して、道筋を考えるのが“コンセプト・ドリブン”である。近年、日本企業は高い技術力を保持しながら海外企業に売上で差をつけられているが、それには技術起点で実現可能な、つまり既にあるような製品しかつくれていないことが原因にある。
面白さやワクワク感のある製品を描き出し、現在は不可能でもそれに向かって努力する姿勢が必要とされている。
②発想の方法とは(第2章 クリエイティブ思考の技術)
コンセプト重視の開発を行うとしても、ではそのコンセプトはどのようなものを用いればよいのか。そのための発想法が次に紹介されている。
アイデアというと独創性の高いものが要求される気がするが、逆に“オリジナルを目指さない”ことが発想においては重視される。アイデアは(1)リソースフル=情報の蓄積、引き出しを多くする、(2)得た情報を独自の視点で組み合わせることで生まれる。
多様な情報を入れていくこと、そして、それらを今までにはない形で組み合わせられる異なる視点を得ることに力を入れていきたい。
③持続可能なビジネスモデル(第3章 ビジネスモデル発想法)
著者はビジネスモデルを以下の3つを柱としている。
顧客:誰に
提供価値:何を「約束」するか
その根拠:なぜそれができるのか
ここで、このフレームでビジネスモデルを考える際に注意すべきことは、技術を始めとする「自社の強み」を起点としてはいけないことである。自社の強みを基に考えることはすなわち顧客や市場よりも自社を優先することであり、顧客を見つけることができなくなる。
「コンセプト」重視の発想やその大切さが身に染みて感じさせられた1冊だった。あとはそれを企業でどう活かしていくかを考えていきたい。 -
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ネタバレ◆思考法
・実現可能性から考えていくと現在の延長線上で考えてしまう
→コンセプトをまず考えるべき
(ex.トヨタのカイゼンは普通の改善活動の延長線上ではなく、在庫0という現実離れしたコンセプト達成のために、世界のトヨタ生産システムが生み出された)
◆クリエイティブとは?
・創造とは、異なるものを組み合わせること
(ex.グーグルの検索システムは、当時学術論文の引用回数が多いものが上位にくるシステムをそのままとりいれた)
・一瞬でイメージが伝わることが大事
・発想の段階では、実現可能性よりも自分がわくわくするかどうか
◆ビジネスにするには?
・コンセプトを達成するには、計画の細部がつまっていることではなく「持続可能性」が大事
=お金がまわり続けて仕事の質もあがってコストが下がっていくという良循環がまわること
・ビジネスモデルとは、
①顧客(誰に)
②提供価値(何を約束するか)
③その理由(その根拠)
・MBA的発想との違いは、
MBA:細かくつめていく思考(内部資産重視、他社との協業は考えない)
・製品開発より、顧客開発が先!
(作った製品を売る相手がいない、というのは企業によくありがち。)
→顧客は技術に金を払うのではなく、コンセプトに金を払う
・顧客セグメントは、強くコンセプトに共感してくれる1人を見つけ出すべし
(みんながいいねと言ってくれるものではなく、一部の人が熱狂的におしてくれるものの方が成功する。その人がどんな人かを掘り下げたり、その人にニーズを聞けばよい)
◆仲間をつくる
①理解してもらう
理解してもらうには、一行でコンセプトを説明できなきゃだめ
(ex.youtubeはビデオ版のフリッカー)
→オリジナリティにこだわらない。こだわると簡単にイメージのつく説明ができない
②共感してもらう
共感には、ストーリー仕立てで協力を呼びかける
③資料をつくる
・現在の切実なニーズをかく
・必要最低限の情報だけにとどめる(シンプルなほうが伝わりやすい)
・コンセプトを売るとは楽観論を売ること
=会社内で楽観論が通用しなくなったら終わり
◆実現に必要な意志
・「断片的にさまざまな仕事を片付けている一日が、実は最も怠惰な一日」 (ハイケ・ブルック、スマントラ・ゴシャール著『意志力革命』より)
=メールチェックしてー、会議でてーetcは生産性0
=本当に達成したいこと1点に集中すべき
・アクティブ・ノンアクションの罠
=やたら活動量を増やしても、大きな成果はあげられない
・何かを始めるにあたってベストなタイミングは、自分のコンセプトと意志が同時に備わったとき -
Posted by ブクログ
ネタバレ会社員で中堅になったら読む本。
※強い組織は変化に対応できる組織。
→慣性力を打ち破るには個の独裁力(権力エンジニアリング)が必要。ダイナミズムを生み出すのは独裁力。
※リーダー力→コンセプト力(構想力)+独裁力(組織を動かす力)
※強みを活かすのは手段、勝つための手段。
※権力を使う為のステップ
→①権力基盤を高める(位置エネルギー)
→②動員力を高める
※権力エンジニアリング
→例)パナソニックの津賀社長、キューバのカストロ、ジンバブエのムガベ大統領
※権力を握るならコアを小さくしなければいけないが戦いにおいてはコアを大きくしなければいけない。
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Posted by ブクログ
新しい事を始める際に過去に例のないものをと勇んで考えるがそんなものは存在しない。過去に誰かが考えたことがあるものの中からうまく組み合わせて最適な形に組み上げるのがよいのだろう。(奇抜なものは認められずに徒労に終わる)
着眼点は面白く、自分自身がうんうん悩んでいることを解決するわけではないが、物事の捉え方や情報アンテナの張り方など参考になりました。
自分は新しいアイデアを思いつくのが得意なタイプではないですが、繰り返し繰り返しチャレンジすることで、習慣化させることができればいいね。「アイデアの作り方」を思い出し、改めて読み返そうと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良いコンセプトを生み出すためノウハウの一つとして「既存のものの組み合わせ」を挙げる。アップルのiPhoneがまさにそれ。コンセプト・ドリブンと実現可能性ドリブンの2つを挙げており、前者は前例のないものであるが故に、否定的に見る人が少なくない。一方で後者は実現可能性が少なくとも担保されているので多くの賛同を得やすいが、得られる効果は知られたもので、爆発的な効果を得ることはできないとする。「リソースフル」つまり身の回りの資源を融合させて新しいコンセプトを生み出そうということだ。
また、ロジカル・シンキングの限界についても触れており、過去の情報から論理的に導き出される結果はどれも同じであり、独自性は生まれない。
・コンセプトの持つパワーを理解する
・アイデアをつくる
・持続できる将来像を描く
・人に伝える、人を巻き込む
・三本柱発想法:顧客・提供価値・根拠