吉田有輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世の中にある決算書分析系のムック本の上位互換という感じ。理論編ではなく実践編を求めている人にはかなりおすすめ。
特に、メルカリ・ラクスルなどの新興企業の決算分析や、丸井の事業変遷、日本電産のM&Aなど、最新のトピックを中心に取り上げているため、「今」必要な視点を得ることができたのが良かった。
【メモ】
・運転資本がマイナス→まだもらえないお金<まだ払わなくていいお金 なので、資金繰りの余裕あり
・ROIC=投下資本回転率×税引後営業利益率
・不動産業界の営業利益率は10~20%程度。利益率は分譲<賃貸となるが、回転率は逆になるので、結局どこの会社もROIC3~4%くらいに落ち着く
・アパレル業界の営業利益率は10%前後。平均的な棚卸し回転期間は3〜4ヶ月だが、しまむらは営業努力で1.5ヶ月程度まで減らしているので、売上高が高い
・製造業の棚卸資産は「原材料」「仕掛品」「製品・商品」に分かれるが、PLの売上原価は売れた製品に対応した分しか入らないので、BSの注記を見ておくべき。売上高が増えていないのに在庫が増えていると、売れていないとか、製造が進んでいないなどの背景を推測できる
・企業価値=時価総額(株主価値)+有利子負債(債権者価値)=事業価値+非事業用資産価値 -
Posted by ブクログ
●営業利益 vs CF:営業利益が改善しているのにCFが長期的に振るわない/赤字の
場合は注意が必要(e.g.RIZAP)
●ROIC=税引後営業利益 / 投下資本(有利子負債+純資産)
ROIC=税引後営業利益/売上高 × 売上高/投下資本
=営業利益率 × 棚卸資産回転率
日系大手を中心に、内部留保が厚く(ほぼ現金)、事業用に投下しているリソース
が”肥大化”して見えてしまうため、当該ビジネスの核となる資産(ニトリなら店舗(有形固定資産)などで売上比較をする、などブレイクダウンが必要。
●減損損失=短期的には業績下降のシグナル+本来期待した利益計画の達成が不可能(投資の機会損失が発生)のシグナル。
Cashoutはないものの、事業価値を毀損しているわけで、実質cashoutと同様。
●CCCー棚卸資産回転期間+売上債権回転期間ー仕入債務回転期間
棚卸資産/売上原価×12 , 売上債権/売上高×12, 仕入債務/売上原価×12
●税務上の繰越欠損金:資産計上(将来の納税額を減少できるので)
但し、Startup企業の場合は、”税務上の繰越欠損金にかかる評価性引当額”で全額
控除される場合も。メルカリも2019年決算では、まだ黒字化が見通せないので
控除していた。 -
Posted by ブクログ
PLしか見ていない人が多い。
BSやCFも見ないといけない。
この3つを横断的にみて、会社のストーリーを読み解くことができる。
実際にBS、PL、CFを見ながらの解説は納得させられる。
しかし、これを一人でできるようになるためには、一体どれほどの時間と勉強が必要だろうか。
まずは少しでも企業の決算資料に目を通し、疑問に感じた項目を深堀していく必要があると感じた。
また、この本を読んだことで、"借金=悪"という考えが変わった。
危機的状況に陥り借金をしようとした場合、既に貸し付けがあれば、倒産して貸し倒れになると銀行も困るため貸してもらえる可能性もある。
新規の顧客では、リスクしかないため金を貸してもらえない。
さらに株を発行し資金調達するよりも、借りた方がいいこともあると言っている。
借金の場合、1%程度の利子を付けて返せば、銀行は満足してくれる。
株の場合は、1%程度上昇したところで投資家は満足してくれない。
なるほど納得でした。 -
Posted by ブクログ
BSを読む際のポイント
①どのようにキャッシュを調達しているか
②調達したキャッシュを何に投じてるか
③どのようなビジネス上の特徴を持っているか
CSを読む際のポイント
①営業CFと営業利益に大きな差がないか
②CSの形態がどのようなパターンになっているか
運転資本=売上債権+棚卸資産−仕入債務
入金が早くて出金が遅いと運転資本が小さくなりやすく、逆に入金が遅くて出金が早いと運転資本は大きくなりやすい。
そのため運転資本が小さければ小さいほど、資金繰りが有利になりやすい。
支払いから入金までの期間を簡便的に算出したものをが、CCC(キャッシュコンバージョンサイクル)=棚卸資産回転期間+売上債権回転期間−仕入債務回転期間
CCCが短いほど資金繰りが楽。
不動産会社は販売対象の不動産を大量に仕入れた期は営業CFが小さくなり、その不動産を売却した期は一気に営業CFが計上されるため、各期の増減がかなり大きい。