吉田有輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世の中にある決算書分析系のムック本の上位互換という感じ。理論編ではなく実践編を求めている人にはかなりおすすめ。
特に、メルカリ・ラクスルなどの新興企業の決算分析や、丸井の事業変遷、日本電産のM&Aなど、最新のトピックを中心に取り上げているため、「今」必要な視点を得ることができたのが良かった。
【メモ】
・運転資本がマイナス→まだもらえないお金<まだ払わなくていいお金 なので、資金繰りの余裕あり
・ROIC=投下資本回転率×税引後営業利益率
・不動産業界の営業利益率は10~20%程度。利益率は分譲<賃貸となるが、回転率は逆になるので、結局どこの会社もROIC3~4%くらいに落ち着く
・アパレル -
Posted by ブクログ
担当者なら定期的に実務を通して経験値が高まるが、私のように実際に担当しない人には、このような事例を盛り込んだ教科書は有難い。有価証券報告書についても解説があり、単に財務三表の切り口だけでは無い事も視野を広げてくれた。
関係会社株式評価損が計上されていると言う事は子会社のどこかが赤字続きになっていると言う事。百貨店は在庫リスクも保管責任も仕入れ販売をするケースが多い。一方ショッピングセンターがテナント貸しと言う商売形態。日本で初めてクレジットカードを発行したのは丸井グループと知識を学びつつ、丸井グループにおけるファクタリングの話。売掛金を現金に変えるファクタリングを行うことでバランスシートの肥 -
Posted by ブクログ
●営業利益 vs CF:営業利益が改善しているのにCFが長期的に振るわない/赤字の
場合は注意が必要(e.g.RIZAP)
●ROIC=税引後営業利益 / 投下資本(有利子負債+純資産)
ROIC=税引後営業利益/売上高 × 売上高/投下資本
=営業利益率 × 棚卸資産回転率
日系大手を中心に、内部留保が厚く(ほぼ現金)、事業用に投下しているリソース
が”肥大化”して見えてしまうため、当該ビジネスの核となる資産(ニトリなら店舗(有形固定資産)などで売上比較をする、などブレイクダウンが必要。
●減損損失=短期的には業績下降のシグナル+本来期待した利益計画の達成が -
Posted by ブクログ
PLしか見ていない人が多い。
BSやCFも見ないといけない。
この3つを横断的にみて、会社のストーリーを読み解くことができる。
実際にBS、PL、CFを見ながらの解説は納得させられる。
しかし、これを一人でできるようになるためには、一体どれほどの時間と勉強が必要だろうか。
まずは少しでも企業の決算資料に目を通し、疑問に感じた項目を深堀していく必要があると感じた。
また、この本を読んだことで、"借金=悪"という考えが変わった。
危機的状況に陥り借金をしようとした場合、既に貸し付けがあれば、倒産して貸し倒れになると銀行も困るため貸してもらえる可能性もある。
新規の顧客で -
Posted by ブクログ
BSを読む際のポイント
①どのようにキャッシュを調達しているか
②調達したキャッシュを何に投じてるか
③どのようなビジネス上の特徴を持っているか
CSを読む際のポイント
①営業CFと営業利益に大きな差がないか
②CSの形態がどのようなパターンになっているか
運転資本=売上債権+棚卸資産−仕入債務
入金が早くて出金が遅いと運転資本が小さくなりやすく、逆に入金が遅くて出金が早いと運転資本は大きくなりやすい。
そのため運転資本が小さければ小さいほど、資金繰りが有利になりやすい。
支払いから入金までの期間を簡便的に算出したものをが、CCC(キャッシュコンバージョンサイクル)=棚卸資産回転期間+