坂本美雨のレビュー一覧
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まるで陽だまりみたいなひと。
長女のなまこちゃん(もちろんあだ名)の成長記録を連載したものだが、美雨さんがお母さんになっていく過程も丁寧に綴られている。(「東京すくすく」というサイトで今も連載中)
ご存知の方もいらっしゃると思うが、坂本美雨さんは歌手で作曲家 坂本龍一氏の長女。そのため巻頭の写真ページには、なまこちゃんを抱っこする龍一氏も登場する。
常に厳しい表情をされている印象だが、この時ばかりは美雨さんみたいに柔和な微笑みをたたえたおじいちゃんだった。
「より密度が濃い子供の世界で、娘はなにを確かなものとして生きているんだろう」(P 57)
美雨さんはシンガーソングライターでもあるか -
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娘と誕生日が5日違いのなまこちゃん。
インスタで、生まれる前からなんとなく追っていた。
姉のサバちゃんと同じ立場の、我が家の猫とも重なり、美雨さんとは多分同年代くらいで、勝手に子育ての「同志」的に感じていた。
雪国での、なまこちゃんの写真がとても良かった。
子育てを考える時、親のことを考えるのは自然なことなんだな。
親と私が全く別の人間なのと同じで、もちろん娘も私とは全く別の人間。
娘を見ていて、もどかしいこともあるし、イライラしてしまうこともある。
口も出してしまうし、不安にもなるし、申し訳ない気持ちを抱くこともある。
そして同時に、彼女の圧倒的な美しさ、驚くほどの優しさ、勇気、素直さ -
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◯ 言葉は、うれしい(35p)
◯ 「ねぇ、なんのために生まれてきたの?」と。すると、間髪入れず「あそぶためにきまってるでしょ!!」(101p)
◯ もしあなたが自分のことを嫌いだったら、あなたのことを愛している私が傷つくのだ。(188p)
◯ 時間を重ねて変わっていく私たちのおまじないよ、小学校が始まっても、できれば思春期に入っても、いつまでも毎日に魔法をかけてほしい。(223p)
★この前、教授の本を読んだので、今度は娘さんのことを知りたいと思ったが、これは愛娘なまこちゃんとの日常を綴った本。ただ娘を愛する母の姿があった。
★とは言え、最後の書き下ろしでは、幼少期の思い出とか、お -
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娘さんの成長を毎日愛しくも切なく感じている、美雨さんから娘さんへの渾身のラブレター。きっとお仕事しながらの子育ては大変なことも沢山あったと思うけど、エッセイには何よりも娘といる愛しい時間を大切にしたい、という思いが強く感じられる。
色んな育児のスタンスがあると思うけど、とにかくありのままの今を大切にしたい、という考えに共感した。例えば娘が悲しんでいる時に、これをうやむやにしてはいけない、と一緒に思い切り泣いたり。
アーティストらしい感性ですごく繊細に一つ一つの出来事を捉えられているのにも、気付かされることが沢山あった。
後半の書き下ろしエッセイではご自身の生い立ちののとも書かれている。複雑な家 -
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大変良い!!
これは子育てしているママたち、特に、なまこちゃんと同年齢くらいの女の子ママにはどんぴしゃなのではないでしょうか。プレゼントしたい!
後半の書き下ろし部分、坂本家事情が主なところはサッと読み流しました。前半の新聞連載の部分が特に良かったです。
こどもの命はこどものもの、
それと同時に、
母の人生も母のもの!
自分は全然良い母じゃないなと思うことばかり。
冷たくしちゃうこともあるし。
だけど許してくれる子どもという存在。
宝物だよ、大切だよ、
大きくなっていく中で、
誰とも比べなくていいよ、
でも比べることも成長だから、
何かあった時
それでも子どもが自分を肯定できる
確かな愛 -
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ネタバレ坂本美雨さんの 愛情たっぷりの子育てエッセイ集。
冒頭で、「私は忘れてしまいたくない記憶まで、いつもすぐに忘れてしまう。だから、忘れないように書き留める。いつか娘に”こんなに愛されて大事に育てられたんだよ”と伝えられるように」みたいなことが書き綴られていて。
私も全く同じ考えで、”確かなこと”まで忘れてしまうことが怖くて、何でも書き残さないと済まない性分で一気に好感を持てた。
父が、坂本龍一さん、母が、矢野顕子さんという、世界的にも超ビッグアーティスト才能を受付いだ家系で、ご自身もアーティスト活動されているという特別な環境で育ちながらも、驕った部分が1ミリも感じられず、とても身近に感じら