スザンナ・クラークのレビュー一覧

  • ピラネージ

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    ネタバレ

    僕が住んでいるのは絶えず潮が注ぎ込む広大な館。無数の空間が連なって迷宮となっていて、僕は十三人の死者の骨と暮らしている。
    という、まさに幻想文学らしい世界観で楽しめた!少しずつ世界の謎が明らかになっていく過程が飽きさせない。今回はサクッと読んだけど内容は分かりやすかった。もちろん謎解きのような気になる記述もあったので、ゆっくり深堀りしたら更に面白そう。

    生きた人間の居ない幻想的な世界では美しさとやさしさを強く感じる一方で孤独に苛まれる。我々が住む現実世界は孤独ではないけど、数多くの他人との人間関係の煩わしさがある。
    現実世界に疲れやすい人も、心のなかに自分だけの静かで美しく優しい幻想世界を持

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    2024年01月11日
  • ピラネージ

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    特殊な設定のファンタジー。設定に馴染むと面白いと感じられる。状況が分かってから結末までが少々冗長に感じるが、主人公の暮らす美しい広大な館に惹きつけられ、子供の頃の世界の捉え方を思い出すようなノスタルジアに満ちた作品。学者の世界の光と闇を少々大袈裟に詩的に描いた作品でもある。

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    2023年04月11日
  • ピラネージ

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    読みながらラヴクラフトの「クトゥルフ神話」を少し思い出した。
    作品後半でこの幻想的な世界の立ち位置がわかってくる。
    実際ありそうな世界。行ったり来たりしてみたい。

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    2024年10月11日
  • ピラネージ

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    あらすじが辻褄合わない、作者の容量オーバー、もろもろの事情でそんなつもりはなかったのに、SFやらファンタジーというジャンルにせざるを得ない物語がここ20年ばかり溢れかえっているが、この作品は久々に純粋のファンタジー作品と言えるのではないでしょうか。そういう意味では手に取れた喜びなどはあるのでしょうが、だから面白かったのかと言われますと、どうでしょう。自分の頭の容量が足りませんでした。

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    2023年07月25日
  • ピラネージ

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    最後に現代世界に戻ってくるのが予想外だった。
    キッタリーは主人公に会う日以外は現実世界にいたからいつもパリッとしたスーツやら着ていたということか。

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    2022年08月01日
  • ピラネージ

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    ネタバレ

    古代彫刻が雑然と並ぶ巨大な大広間が無数に連なり、上層は雲、下層は定期的に押し寄せる潮に浸された〈館〉を彷徨い歩く「僕」。唯一の話し相手は、週に2度会う初老の男「もうひとり」だけ。二人で〈館〉に隠された神秘的知性の研究を続けてきた「僕」と「もうひとり」だったが、第三の人物が現れたとき、〈館〉は少しずつその真実の姿を明らかにする。


    タイトルは『ピラネージ』、邦訳版カバーはモンス・デジデリオ(塚本邦雄の文庫版『紺青のわかれ』と一緒)だが、読んでいるあいだ私の頭に浮かんできたのはファブリツィオ・クレリチの「ローマの眠り」だった。
    第一章で語られる〈館〉の構造はバロックかつ豪奢で、垂直的なイメージは

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    2022年06月28日
  • ピラネージ

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    ものすごい変わった物語
    表紙は、今になってよく見た・・・参考になる?
    全くの一人じゃないからいけたかな
    がんばり屋のいい子です

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    2022年05月14日