フランシスチャのレビュー一覧

  • あのこは美人

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    ネタバレ

    整形中毒のルームサロン嬢。アイドル好きの美容師。赤ちゃんが欲しい会社員。恋愛に悩むアーティスト。容姿や家柄、学歴、結婚、妊娠――。韓国女性を取り巻く呪縛を乗り越えて、今日も彼女たちは強く生きていく。ソウルの一角に暮らす女性たちのオムニバス。境遇はばらばらに見える彼女たちには、みなソウルではなく地方都市の生まれで、韓国の超競争社会において有利になるものを何も持たずに人生を歩みだしたという共通点がある。

     どのエピソードにも、貧困と富裕の対比が大なり小なり描かれている。物惜しみの激しい祖母の家に預けられていた子供時代のウォナは、米国で安楽に暮らしている親戚に羨望を抱く。アラは美容師として細々と自

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    2025年10月17日
  • あのこは美人

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    リアル。男女、整形、家族、社会。4人の女子。残酷?最後急に上向きになったように感じたけど、別にハッピーエンドではないかも。

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    2024年03月12日
  • あのこは美人

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    それぞれの闇を抱えながら韓国で生きる4人の女性たちの物語。
    容姿、家柄、学歴、女性軽視など韓国の問題が色濃く描かれているけれど日本もそんなに変わらないんじゃないかと思う。帯の「わたしにはわたしの地獄、あのこにはあのこの地獄」っていうのが、ほんとそうだよなってなる。でも読後感は爽やか

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    2023年08月20日
  • あのこは美人

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    韓国の階級制度や差別について学ばされた。
    4人それぞれが悩みを抱えてそれに向かって
    前向きに立ち向かっていく様がよかった。

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    2022年10月30日
  • あのこは美人

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    淡々とテンポよく、心を抉られるようなエピソードがどんどん出てくるけれど、シスターフッドの心強さが描かれている。ラストまで読もう。

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    2022年07月03日
  • あのこは美人

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    複雑な事情を抱えて現代を生きる、4人の韓国女性たちの等身大の姿を描いた物語。背景に韓国ならではの事情を色濃く反映させながらも、日本でもどこでも共通する彼女たちの思い悩む姿は共感できるもので、段々浮き上がってくる彼女たちのキャラクタもとても魅力的でした。

    美容整形を「三人に一人」がなんらかの形で行っていること、超高学歴社会であること、そして少子化や社会構造のひずみにさらされていること。その無慈悲さすら湛えている社会に、彼女たちは後ろ盾もなくさらされていき、傷を負ってもしまいます。

    その傷を抱えながらも、彼女たちがそれぞれのかたちで立ち向かっていく様子がみずみずしく描かれていて、とても好ましか

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    2022年06月29日
  • あのこは美人

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    ネタバレ

    登場人物それぞれの苦しみが描かれるが、もがき続けた彼女たちが暗闇の中に一縷の光を見つけ、手を取り合ってそちらに向かうようなラストが良かった。
    現代韓国の闇が描かれるが、登場人物が魅力的で彼女たちのサバイブに勇気づけられるので、読後感はとても爽やか。
    彼女たち(私たちも)の未来にはまだまだ苦しみもあるだろうが、あなたは1人じゃないと物語が背中を押してくれる。

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    2022年03月26日
  • あのこは美人

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    韓国を舞台にしたシスターフッドの話。
    韓国小説にしては、登場人物の湿度が低くて明るい(自分のことを語る時も内省的ではない)と思っていたら、作者は韓国系のアメリカ人。
    ストーリーは、エンタメドラマっぽくて身に迫るものはなかったが、みんな前向きだしさくさくと楽しく読めた。

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    2025年11月10日
  • あのこは美人

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    読みづらい。なんでかな。あと、カタカナ女性の登場人物ばかりで誰が誰だかなかなかイメージがしづらい笑。ただ、なんか韓国社会の閉塞感はひたすら感じた。経済格差、ルッキズム、家族関係の価値観、学歴偏重。苦しいわー。でも苦しい中でもたくましく紐帯を持って生きていく女性の姿はしっかりと感じたかな。男性だとこうはいかないかも。

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    2025年10月19日
  • あのこは美人

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    “おおかたの人は、ほんとうの闇を理解する力を持っていないのに、それでもなんとか手助けしようとする。”(p.44)


    “「わたしは働く余裕がなくなる、というか働けなくなるのよ」
    わたしの聡明な夫は、そういう実質的な問いに対してはいつも確実に愚かな答えを返す―
    「ともかく子供を持って、追いおい考えていけばいいんだよ!うちの親も助けてくれるだろうし!」
    ときどき、屈託なくのんきに微笑む夫を見ていると、痛いほどの嫌悪で心がよじれるのを感じ、表情を見られないよう慌ててうつむくことがある。何はともあれ、彼は優しい人だし、結婚相手にこの人を選んだのはわたしだと、常に自分に言い聞かせていなくてはならない。”

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    2025年03月03日
  • あのこは美人

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    好感持てる人が1人も出ない本。

    オチはどうつけるのだろうか?
    という興味だけで読み進めたけど、
    最後までパッとしない感じだった。

    一点、よかったのは、
    整形のデメリットについて知れたこと。

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    2023年06月04日
  • あのこは美人

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    韓国で生きる四人の女性の視点で描かれる物語。
    階級格差、女性蔑視、美容整形…韓国の女性たちが直面している問題が詰まっていて、読んでいてものすごく息苦しかった。日本もここまでひどくないにせよ、そう大して変わらないようにも思う。
    完全に手を取り合っているわけではないけれど、4人の奇妙 な連帯感に支えられて読み進めた。
    彼女たちの未来に希望がないわけではない、という程度の微かではあるがハッピーエンドの光があった事に救われた。

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    2022年05月12日