黒江哲郎のレビュー一覧

  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    元防衛事務次官の黒江氏の回想録。失敗だらけの役人人生というタイトルのとおり、若手の補佐時代、課長時代、局長時代、事務次官時代と職務のレベルごとに時系列で構成され、その時点でどんな失敗に直面したかが丁寧に書かれている。一言で感想をいえば、失敗に裏付けられたビジネススキルを楽しく学べる書というところ。
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  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    南スーダンPKO日報問題で引責辞任された黒江元防衛相事務次官の役人人生を通じて、日本を巡る安全保障環境の変化の推移が読み取れる一冊。
    この30年で日本を巡る安全保障環境は全然変わってしまった。にもかかわらず、そのことを理解できていない「ジャーナリスト」の解説が、「平和安全法制」を未だに理解できていな...続きを読む
  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    日本の省庁でもエリートと呼ばれるようなポストについていた人が書いた本だからか、現代のビジネスマンへの助言としている自分の経験からくる意見には、まず全力の努力は当然のことという前提があるように感じた。(それが良い悪いではなく)
    それでも足りない時にどうすれば良いかについての理解は出来た。
    自分は著者の...続きを読む
  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    高官の回顧録って自慢話に
    終始しがちだけど、この本は
    タイトル通り失敗が全面展開で
    面白いし好感がもてる。
    それでいて、組織の中で直面する
    難題への向き合いかたも参考になる
  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    南スーダンPKO日報問題で引責辞任した防衛事務次官の著者が、37年の役人人生の失敗について柔らかい語り口で書いている。
    事務次官まで昇り詰めたのだから物凄く優秀なんだろう、それでもこれだけ失敗するんだということで、失敗から教訓を得て学ぶこともあるだろうし、優秀でもこれだけ失敗するんだということ自体も...続きを読む
  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    自分の失敗を率直に紹介するというコンセプトが面が面白く、筆者の謙虚さを学びたい一冊。興味深い記述は次のとおり。
    ・「板挟みになりながら自分が泳ぐ余地を確保するのが重要なんだ」
    ・ソ連の領空侵犯ー不測の事態の武器使用マニュアルをマニュアル化するチャンスだった
    ・情報本部の創設ー戦術情報機能は各自衛隊に...続きを読む
  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    防衛事務次官であった著者が、防衛省役人人生について語った本。「市ヶ谷台論壇」に連載されたものを、朝日新聞社の「論座」に転載、その後書籍化されたもの。著者の誠実な人柄と真面目な勤務ぶりが伺われる。防衛庁が省に昇格し、任務も増加・多様化しつつ、さまざまな事案に対応してきた時々の状況や実態を、別の角度から...続きを読む
  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    これだけ具体的でリアルな、マネージングに関わる回顧録はあまりない。アメリカの数多の立役者や、日本の政治家の(いささか唯我独尊の香りが鼻につきがちな)それは、確かに正論道理の示唆も含まれてはいるが、自分がいかに大きな仕事をしてきたか、の「自慢話」がほとんどで、恥を忍んで・・というエピソードは、ほとんど...続きを読む
  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    元防衛事務次官の役人人生の振り返り。

    部員時代、課長・審議官時代、局長・次官時代における細かい失敗のエピソード(大臣に車の中でしょうゆをかけてしまった等)も興味深かったが、個人的には各時代において著者が何をどう考え、それを自らの役人としての行動にどのように反映した・しようとした点が非常に興味深かっ...続きを読む
  • 防衛事務次官冷や汗日記 失敗だらけの役人人生
    タイトルが、最近流行りの日記シリーズと被っていて、ちょっとどうかと思うが、防衛省の事務次官まで務めた著者による一種の回想記。同時に、中央省庁で政策を担当する公務員としての後輩に向けての指南書であり、エールでもある。
    役人生活の最後を不祥事対応の失敗という不本意な形で終えたことは大変気の毒だが、その分...続きを読む