ポーリーン・ブラウンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ハーバードの美意識を磨く授業』
【こんな人におすすめ】
①ラグジュアリーブランドが、ブランドたる所以はなんだ?に関心がある。
②美意識。そもそもなんだ?僕は、わたくしは苦手、抵抗感がある。
③消費者向け事業を行っている。なにかヒントがほしい。
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【著者】
コンサル会社からグローバルのラグジュアリーブランド企業に転身をし、実績を上げた人物である。要職を退任したあと、世界に、消費に「美意識必要」と考え、ハーバードで教鞭をとる人物である。
また、訳が山口周さんであることも魅力的だ。前説だけでも、なぜ本書なのか?が理解できる。
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【本書の醍醐味】
本を読めばわかるが、 -
Posted by ブクログ
ハーバードの美意識を磨く授業: AIにはつくりえない「価値」を生み出すには
著:ポーリーン・ブラウン 監訳: 山口 周
なぜ、「美意識」がこれからの世界において重要なのか?という問いについては以下の5項目がその解となっている。
①正解の無価値化
②論理的・理性的な情報処理スキルの限界
③全産業のファッションビジネス化
④利便性から情緒への価値源泉のシフト
⑤人口知能との仕事の奪い合い
本書は、上記が「WHYの問い」には答えているものの、「美意識をどのようにして高めるのか?」あるいは、「美意識をどのようにビジネスに適用するのか?」という「HOWの問い」に対しての解を追求している。
構成は以 -
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Posted by ブクログ
ネタバレハーバードでは、美意識に基づくポーリーンブラウン教授の美意識の授業がある。モエヘネシーの北米代表など、マーケ絡みの責任者を歴任してきた著者の経験からくる論理でもある。ビジネスの世界にある意味対極的と過去から思われてきたアートの重要性、美意識というものが介在しているのか、そしてそれを活用することがいかに大事なのか、を説く。
筆者は、美意識をビジネスに活かすスキルをAesthetic Intelligenceと呼び、頭文字をとって第二のAIと名付けた。テクノロージーと美意識、人間にできることで、経済と社会のサステナビリティに貢献できると。シャンパーニュ、ロゼを生み出したマダム・クリコは。製品や経験 -
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Posted by ブクログ
「美意識」が単なる流行りや無理やり作った標語でないことがよくわかった。人々がなにを求めているか、ひと昔前に求めいていたものがなぜあまり求められなくなったか。
書名から受ける軽薄さと違い、中身はいい意味で裏切られ、面白かった。それはそのまま、いかに私がその辺について考えていなかったか、ということでもある。
想像していたより、はるかに演繹的で視野の広い内容だった。
どういう順でどういうことを考えるのかということも書いてあり、仕事だけでなく生活においても、いやむしろ生活を中心にして取り組んでみるのがよいのだと感じた。
ただ、ときおり論理が無理やりなところがあると思えた。
カーライル本社オフィス -
Posted by ブクログ
これからの時代、製品・サービスに必要なのは、性能ではなく「美意識」だ。ビジネスで成功するために知っておきたい美意識の持つ力、活用法を説く書籍。
「美意識」とは、人が自らの感覚を通じて対象や経験を理解し、知覚することで得られる喜びや満足感のこと。美意識に支えられたビジネスは、消費者に見た目、味、音など「感覚上の満足」を提供し、喜んで買いたいと思わせることができる。
物があふれている今日、消費者は物欲に駆られることはなく、意味や意義のあるものを求めている。そうした中で、豊かな美意識を持つ企業となるためには「レゾン・デートル(存在理由、存在価値)」に拠って立つことが求められる。それこそが、真に顧