石原健次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
息子用に私の母が買ってくれた本。
まだ年長さんだから10歳からの本は早いんじゃないかと思いましたが、これは学校の教科書として使うべき素晴らしい本でした。
童話探偵ブルースが秘書のシナモンと一緒に童話を違った視点から読みといていくお話。
童話探偵とは世界の名作童話を読み解き現代に活かす新しい解釈を見つける探偵のことだそうです。
まず設定も面白い!
そして秘書のシナモンの成長が泣ける。。
読んだ後心がとても温かくなりました。
この本を読んで子供たちに心の豊かさを是非学んで欲しいです。
大人にもオススメです。
そしてこの本を買ってくれた母にありがとうと伝えたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大人の私でも、とってもためになる本だった。
若い頃からこんな思考で、物事を捉えることが出来ていたらもっと生きやすかっただろうな…社会に出る前に読んどきたかった。
今からでも遅くないよね(笑)
■印象に残った言葉
•正義の反対は、もうひとつの正義→色々な背景があるとは言え、お互いが相手の正義を想像できたら世界の争い事も…
•傷つけられた時:私には、この人が知らないすてきなところがたくさんあるとつぶやこう。そうすれば、人に何を言われようが不思議と気になくなるものだよ。
•自分のものさしにおさまらない人をおかしいと避難したり、笑ったりしては自分の成長も止めてしまう。自分の常識が全てではないことを知 -
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よかった。
と思うのは、最後まで読んだからです。
最初の2つの童話は、ちょっと❓❓❓と思ったので、読むのをやめようか…と思ったけど、とにかく最後まで読んでみよう!と思ったのが結果的によかった。
泣いた赤鬼とごんぎつねの話では、「大家さんと僕」の矢部太郎さんの挿絵が先日死んでしまった飼い犬に似ていて、余計に悲しくて泣いてしまいました。
そして、最後に謎解きのスッキリ感が残り、全体的によかったと思う。もしかしたら、最初の方は、この最後の盛り上がりに持っていくためのものだったのでは?と思った。
渋沢栄一の人の数だけ正義はある
と同じように、
正義の反対はもうひとつの正義
という言葉がこの本を表してい -
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放送作家の石原健次さんという方が書かれた本です。以前、極楽とんぼの加藤浩次さんが「正義の反対は相手の正義」と仰ってたのをきっかけに、物事を色々な角度から考える力が育つよう執筆されたそうです。
1話ごとに童話を取り上げ、読み解き、現代に活かす新解釈を見つける童話探偵が主人公です。
『北風と太陽』を現代に活かす新解釈
「自信と過信の境目を見誤らないように、
つねに冷静に自分の実力を見極めるべし!」
『梨売りと仙人』
「人は目の前の一部分だけを見て、どちらが正しいか、
正しくないかを決めてしまうことがある。
しかし、だれもが日々、いろんな出来事を積み重ねて、今がある。
目の前 -
Posted by ブクログ
ネタバレ教え子の中学生が、お父さんに買ってもらった本らしい。童話探偵のブルースが、正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義、をコンセプトに、勧善懲悪の寓話として読まれがちな様々な童話を、別の正義の物語として読み直していく物語。
文学のような解釈学を勉強していると、そもそも作品の違った解釈を考える意味は何なのかと問われることは多い。童話の世界で「悪役」とされるキャラクターたちにも、それなりの事情があったのではないか、と想像することで、「現代に生きる解釈」=教訓を見つけるというのが、とても分かりやすくてよかった。
個人的に面白かったのが、それまでブルースの読み解きを聞くだけだった助手のシナモンが、最後の読 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「生きていれば、大勢の人との出会いがある。気の合わない人もいるし、傷つけられることもある。まずはそれを知っておくことだ。そして心の中で『自分には、この人が知らないすてきなところがたくさんある』とつぶやこう。そうすれば、人になにを言われようが不思議と気にならなくなるものだよ」
「正義の反対は、もうひとつの正義なんだよ」
「これからは、世界中の人とコミュニケーションをとり、どんどん自分の世界をひろげていける時代だ。見た目なんかで人を判断していると、取りのこされるのは自分自身。大切なのは、その人の本質を見極める力!それを身につけるべし!」
「人は、しあわせになるために生きていると言っても過言で