かつては極端な秘密主義をとっていたタートルも、当時を知る人たちが口を開き始めているようで、喜ばしい限り。本書はシステムトレードの方法論などに多くが割かれており、好き嫌いが分かれる内容かも。個人的にはマイケル・コベルの方が面白かったチャートといっても、当時はタブロイド紙を見ながら手書きをしていたそうで
...続きを読む、単純な手法でも利益を上げる余地が大きかったのだろう。トレンドフォローはその勝率の低さとドローダウンの期間が長いことから、時々流行しても長続きしないという。ただ、タートルが使用していたチャネルブレイクアウトは一般に広まりすぎており、かつてほどのエッジはなくなっている。・In が重要で、Outのシグナルはどうでもよい。ストップは使用する必要があるが、Outは時間(Inの後X日とか)でも十分なパフォーマンスを示した・Average True Range(ATR) をタートルはNと呼んでいた。1N の価格変動で、口座残高の1% になるように、1ユニットを設定する。1ユニットの枚数をユニット・サイズと呼ぶ。・1/2N 価格が上昇すると1ユニットのポジションを追加する。・最大ユニットは単一の市場では4。関連の強い(灯油と原油とか)は6、関連が弱い(金と銅とか)は10ユニットが最大。トータルで12が最大。・ストップは2N。■たいていの人にとっては、負けポジションから脱け出してトレードがうまくいかなかったと認めるよりも、負けトレードが好転するという希望にしがみつくほうがずっと楽なのだ