クリフ・クアンのレビュー一覧
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冒頭、ヘンリー・ドレイファスの話がかなりだらだらと冗長で、頭からちゃんと読もうとすると眠くなってしまうが、ドレイファスの章を抜けた後は面白くて最後まで一気に読んでしまった。この本にはいっさい、「グラフィックデザイン」や「広告のデザイン」について言及されていない。しかし、「本当のデザインやデザイナーの...続きを読むPosted by ブクログ
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デザインに少しでも興味があるひとにはお勧めの良書。
第一部 使いやすいモノとは何か
第二部 欲しくなるモノとは何か
の二部構成。1978年のスリーマイル島原発事故からFacebookまで。
P351のことばをそのまま借りると、「ユーザーフレンドリー」は、「使いやすいモノをつくる世界」から「つい使っ...続きを読むPosted by ブクログ -
即時のフィードバックが可能になったことでコンピュータはパーソナルコンピュータとして価値を高めていった。
ただし、このときのプログラムはユーザーフレンドリーではなかった。
プログラムは問題を解決するだけではなく、問題解決する人にとって使いやすかったかという点も重要である。
・ものを発明するときは、...続きを読むPosted by ブクログ -
書名「Use Friendly/ユーザーフレンドリー全史」はちょっとどうかと思うが、内容は素晴らしい。スリーマイル島原発事故の原因とヘンリー・ドレイファスのデザイン、ドナルド・ノーマン、ディズニーやFacebookまで、同一の視点で論評している。また、参考文献や注がしっかりしていて、本文より面白い場...続きを読むPosted by ブクログ
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ユーザーフレンドリーなデザインとは何か?なぜあの商品は、あのサービスはヒットしたのか?スリーマイル島原子力発電所で起きた事件をはじめ、デザインの持つ重要性を解りやすく説いていく本書。
1章目からいきなりとある原発事故の話が始まるから何事かと思ったが、この事故の裏にあった失敗が、読者に対してデザイン...続きを読むPosted by ブクログ -
自らがデザイナーとして活躍する著者コンビが、UI/UXのような概念によって構築される”ユーザーフレンドリー”とは何かを紐解く概説書。
まず、ユーザーフレンドリーの歴史を語る際の出発点の選び方にハッとさせられる。本書が選んだ出発点、それはアメリカのスリーマイル島での原発事故である。その理由は極めて明...続きを読むPosted by ブクログ -
デザインのお勉強。
…こうした状況から「対応づけ」「操作のしやすさ」「メンタルモデル」が生まれるはずがない。この三つの要素は、今日スマートフォンを持っている人なら当然だと思っていることだ。それらは「ユーザーフレンドリーな世界」がうまく機能するための原則である。あなたが使いこなしたい機械が原子炉...続きを読むPosted by ブクログ -
今の「デザイン」は「体験のデザイン」なわけですが、デザイン界の歴史として、どうやって今の形になったのか、よくわかった。LC4RI的にも体験は大きな要素なので、便利にし過ぎてブラックボックス化する話とか、メンタルモデルの話とか、この本を起点に掘る場所が見えるような感じがした。今日的なデザインで言われる...続きを読むPosted by ブクログ