ナ・テジュのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一気に読んだ。
「花影」
子どもにたずねた。
ぼくが死んだら
ここに来て泣いてくれるかい?
答えの代わりに 子どもは
涙を浮かべたふたつの目を ぼくに向けた
「ひとりで」
群れをなして咲いている花より 二輪、三輪、咲いている花が
ひそひそと 睦まじく見えるときがある
二輪、三輪、咲いている花より たった一輪 咲いている花が
より堂々として 美しいときがある
きみが今日 ひとりでさみしく 花として立っていることを
そんなにつらく思わないで
どれも素敵な詩だったが特に「花影」と「ひとりで」が心に残った。
言葉より伝わる何かに美しさを感じた。
大切にしたい詩集になりました。