ナ・テジュのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『花を見るように君を見る』という題名に惹かれて手に取ったことがきっかけで読み始めた。
詩に触れるのは義務教育以来、正直自分にとって馴染みのない分野で、好奇心半分、身構え半分。
しかし、一つひとつの詩に触れるたび、この一冊に出会えたことを心から嬉しく思った。
この詩集には、何気ない日常の一瞬や、これまでの人生の積み重ねにそっと光を当てて、温かな幸せを感じさせる力がある。
ページをめくる度に、昔言語化できずにいた感情や情景にぴたりとリンクする言葉と出会い、あの頃の私が心地よく癒されていくようだった。
詩に共感するたびに、家族や友人などの沢山の大切な人たちの顔が浮かび、これまでの恵まれた出会いに改めて感謝が湧いてくる。
そして、もし自分が誰かにとっての“君”になれているならば、あるいはこれからなれるならば、それはとても幸福なことだとこの詩集は教えてくれた。
今の自分を形作るすべてを優しくじっくりと肯定してくれる、そんな特別な1冊だ。
最後に、この詩集を端的に表現するなら、著者のナ・テジュさんが見ている世界の美しさを、そのまま言葉でお裾分けしてもらったような感覚に近い。
ナ・テジュさんの世界は、これ程までに豊かで色鮮やかなのかと胸が熱くなったし、この詩集は私にたくさんの気づきをくれた。
日常のふとした瞬間に、大切な人を大切に思えている自分に気づかせてくれたことに感謝したい。
家族や友人、恋人など、心から大切に思いたい人がいるすべての方に読んで欲しい。 -
Posted by ブクログ
一気に読んだ。
「花影」
子どもにたずねた。
ぼくが死んだら
ここに来て泣いてくれるかい?
答えの代わりに 子どもは
涙を浮かべたふたつの目を ぼくに向けた
「ひとりで」
群れをなして咲いている花より 二輪、三輪、咲いている花が
ひそひそと 睦まじく見えるときがある
二輪、三輪、咲いている花より たった一輪 咲いている花が
より堂々として 美しいときがある
きみが今日 ひとりでさみしく 花として立っていることを
そんなにつらく思わないで
どれも素敵な詩だったが特に「花影」と「ひとりで」が心に残った。
言葉より伝わる何かに美しさを感じた。
大切にしたい詩集になりました。
ラブレターのように一途で甘く、切なく、優しさにあふれた心温まる本。