エシ・エデュジアンのレビュー一覧

  • ワシントン・ブラック
    冒険話が大好きだったけど、さも「ありえない」けど楽しいを今楽しむ気になれなかったところにくる、目まぐるしくも「ありえる」で固められた冒険譚。
    しかも主人公の関わる人間が、当然それぞれの思いを胸に主人公ありきの動きをしないリアルさのある人情劇でもあって、大人になって読みたかった物語はコレだよまさにとい...続きを読む
  • ワシントン・ブラック
    黒人奴隷差別の描写は、酷すぎて目を覆いたくなります。けれど、気球に乗って国を脱出するだとか、あり得ない展開が次々あって、希望がもてる展開なので、次が知りたくて、ページをめくるのが楽しかった。
  • ワシントン・ブラック
    冒険譚、成長譚としての面白さはもちろんあるんだけれど、それだけじゃない。前半はスピーディに展開していくが、後半からはゆったり丁寧に紡がれている印象。苦い。読み応えあり。
  • ワシントン・ブラック
    ページ数のぶ厚さは関係なく、最初から最後まで、重苦しい気分だった。

    そう思ったのは、主人公の「ジョージ・ワシントン・ブラック」の設定が少年奴隷であるのも、そうなのだが、なぜか、自由の立場になったように見える後半の方が、より重苦しさが増したように感じられて、私もワシントンの心中に入り込んだようで、憂...続きを読む
  • ワシントン・ブラック
    カナダで生まれ育ったガーナ人女性が描いた作品。過酷な奴隷生活を送る少年が、雇い主の家族の一人に目をかけられて、色々と経験し、社会のあり方、仕組み、人間を知っていく内容。重々しく過激な描写は少なめで、新しい世界への、これまた過度ではない、描写が丁寧に書かれていて、とても読みやすかった。確かに黒人に生ま...続きを読む