山口祐加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
朝ごはんを食べるとなんか一日頑張れそうな気がする、と同じような感覚をもらいました。素敵な本に出会いました。この本、より美味しいものを、より体にいいものを、より喜んでもらえるものを、という食事が担わされている「より」を開放してくれます。なにより、なんかチャチャと作りたくなるのです。この本で取り上げられるメニューじゃなくて自分が作れるものを、です。それは、そもそもの著者の『自炊をケア』と考えるスタンスから生まれてくるものだと思います。それが世界各地の「ごはん作り」の現地調査に繋がり「ごはんを作る人」へのインタビューでその人の生活を見つめ、しかも簡単なレシピもついているというフルコース、しかも胃もたれ無しのシンプルな構成で次々と展開されます。著者の「世界のいつものごはん」を見てみたい、という思いがシンプルに知らない国、知らない家庭、知らないキッチンへの潜り込みを実現させているのにも心打たれます。大体、突然の問い合わせや大使館経由でともだちのともだちぐらいで繋がるのです。やさしい人はやさしい人を呼ぶのかもしれません。著者がびっくりしていたのは、今回の取材の国には大概日本の女性が働いている、ということでした。日本と世界を繋いでいるのは女性なのかもしれませんね。だからこそ今回取り上げられた国だけではなくてガザやイスラエルやイランのごはん作りはどうなっているのか?気になってしまいました。「おわりに」でどうしても残しておきたい文章があったのでメモります。『だから「あなた自身が」旅に行く価値がある。けれど、行き先は決して外国である必要はなく、隣の県だってもちろんいい。自分の生活圏を離れて、他の土地の暮らしを知り、自分の”当たり前”が相対化されることで、私たちは何度でも小さく生まれ変わることができる。自分の生きている世界がすべてではないと知り、もし今いる場所が合わなくなったら、別の世界にも行けると思えると気が楽だ。 本書があなたの日常を見つめ直し、「こうあるべき」をほぐし、少しでも心の風通しを良くすることができていたら大変嬉しい。』
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Posted by ブクログ
めっちゃ面白い本だった!
各国の料理が多種多様で、料理への価値観が人によって、国によってこれまた千差万別。
日本みたいに和食、イタリアン、中華、インド料理など、世界の料理を食べる国民は極めて少数派なんだ!
目からウロコ、が落ちまくり〜い!
とにかく読んでいて楽しい本です。オススメします。
旅は自分を客観的に見られるいい機会であり、日本で暮らすうちに凝り固まった狭い価値観を広げてくれる。
著者は世界中の自炊を取材することを通して、料理に対する考え方、そして自分と向き合うことへ意識を向けるようになっていく。
これは自炊取材旅の恩恵でしょうか。
自分と違う人、もの、習慣に直面し、目を向けずに尊重することで、自分の中の何かは間違いなく成長する。
それは、自分が生きられる世界の幅 だと、巻末で著者は記している。
自分の中の 当たり前 が相対化されることで、私たちは小さく生まれ変われる。
この概念はとても大切だ。
井の中の蛙大海を知らずになっては損なのだ!
自分という小さな世界から少し飛び出してみて、外に目を向けてみよう。
自分の意識は、きっかけさえあれば何度でも、どんな風にだってアップデートできるのだから!
力強いメッセージ、ちゃんと受け取ったよ!
550ページを超えるかなり分厚い本なので、読んでいて腕がだるくなったこと数え切れないが。笑
それくらいページを割くに値する重厚な内容だ。2026年、早速マイベストにランクインしたぞ!
ラオスの料理は野菜が多く、 炭火で調理するから美味しくて、それでいて肩の力を抜いて作ったことを感じさせる素朴な料理だそうで。
ラオスに行って、現地の人の調理風景を見てみたくなった!
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Posted by ブクログ
一人暮らしを始めて、自炊に力を入れたいと思っていた時にたまたま出会いました。
山口祐加さんの自炊は、予め決められたレシピに沿って食材を揃えて調理するのではなく、冷蔵庫の余り物をその場で浮かんだ調味や火入れによって最大限に活かす、という視点なのがとても良いと思いました。火入れの時間や調味料の選定をするには、料理中の食材の様子をとにかくよく観察しなくてはなりません。それが出来る山口さんは、とにかく食材に対する愛が深い方だと思いました。後半では世界中の自炊についても写真や文章で記されていて、非常に勉強になりましたし、より世界を身近に感じました。今後もたくさん自炊して、料理上手になりたい!と思わせてくれる、素晴らしい本でした。 -
Posted by ブクログ
自炊のハードルを下げるのが自分の仕事だと言う料理家の著者が、12ヶ国を巡り自炊事情を取材する。
食は生きることの大きな部分なので、自炊事情を通じてその国の生活が見えてくる。独特の食材や調味料はもとより、それをどこで買ってくるか、誰が料理するか、いつ誰と食べるか、など。
そしてこれは旅の本でもある。知り合いなど人づてに探した取材協力者の家を訪れて、泊めてもらって数日過ごす。料理だけではなくその人の人生を聞くことになる。
著者が、取材協力者の懐に飛び込んでいって、徐々にその空気に馴染んでいく様が楽しい。きっとこの人には人の心を解きほぐす何かがあるのだろう。
世界にはいろいろな人たちがいて、それぞれ生活を送っていて、何かを作って食べている。そう今日も。 -
Posted by ブクログ
はるさんVoicyで対談されていた
ベジタリアンという人たちは聞いたことがあったけれど、なぜベジタリアンなのか今まであまり理由は、わかっていなかった。
答えは肉や魚を食べることは必要以上に動物や魚を殺傷することになり、地球や自然保護にもよくないと。
その分タンパク質は他の食品で補うというのが、なるほどと思った。
自炊料理家と名乗るほど著者の自炊に対する探究心がずば抜けている。
「おいしい」
だけで終わらせず、
どのように食事を作っているのか、ライフスタイルとも関連させて考察しているのはおもしろい。
著者の言葉にもあるように
世界旅行をしているような気分にもなれる本。
500ページ以上もあり、非常に分厚いが、写真も多い。
世界各国に飛び立ち、各国の家庭に数件滞在し、自炊の様子をまとめた本。
・「食費節約」「健康のため」「ボリューム調整」といった通常自炊する理由として上位に上がる理由は、十分にカバーできる。
・ベジタリアンなので、自炊すると、料理に何が入っているか安心して食べられる
・「料理は自分自身の声を聞く時間」
・移民が多いポルトガルでは給食も多様化している。
インドなどヒンドゥー教徒の子ども向けには禁句とされている牛肉を使わない食事を提供し、イスラム系の子どもには豚肉を使用せず、ハラル肉を使った食事を提供。
またベジタリアンのための給食も提供されているらしく、学校側の努力がすごい。
日本は、一部の食材に関して、アレルギー対応食を提供しているが、日本でも今後、学校や社会全体の理解と努力が求められるかも
・ポルトガルは米を主食に魚を食べるという点では日本と同じ。
味付けや調理の仕方が違う
・ポルトガルは日本のような家庭科の授業はない。
しかし、栄養バランスについて学ぶ機会はある。
けれども、「野菜をたくさん食べなくては栄養が取れない」という価値観はあまり強く根付いていない。
スープ=野菜を使っているから、スープを食べればまたOKと考えている
・スペインは1日5食
肥満率は日本より高いが、平均寿命は世界第5位
一部ではシエスタ文化も残っていてストレスが少ない生活ができるからか
・フランスで出会った半分以上の人がベジタリアンか肉や魚は週一という人だった
・フランス料理に冷たい食事の豊かさを感じた
(冷たくてもおいしい)
・トルコ、断食(ラマダン)
日の出から日没まで
デトックス効果もあるが、例外もある
(老人や思春期前の子ども、妊婦、生理期間中の女性)
・メキシコの労働時間はOECD加盟国の中で最も長い。長距離通勤者も多い。
移動や仕事の合間に食事ををすませようとすると、ストリートフードやコンビニで買えるスナック菓子と清涼飲料水になるだろう
(コンビニでは、日本のようなお弁当やサラダはない。ピザらホットドックしかない)
ジャンクフードもメキシコ文化の一部だろうが、家庭料理を作る人も途絶えないでほしい
・ペルー料理は大変多様性に富んでいる多国籍料理。
その中で、お米は重要。
特にペルーは女性が家事を担う傾向が強い。
以前はお手伝いさんを雇う家庭も多かったが、賃金上昇に伴い、スーパーでお惣菜が買えたり、オフィス街でお惣菜を売っていたり、宅配してくれるサービスも出てきたりしている
・毎日・毎食、外食で困らない国タイで自炊する理由
「渋滞に巻き込まれるのが面倒だから」
タイでは自炊の習慣が薄れつつある。
健康意識や受け継がれてきた味を食べたいという思いがある人が自炊を選んでいる。
・ベトナムで出た自炊する理由は
「外食の衛生や完全性」
・ラオスでは今でも炭火文化が残っている -
Posted by ブクログ
誰かにシェアする話でもない‥今日いいことがあったという誰にも奪われない自分だけの嬉しさを味わうことって生きていていい自信にもつながる。
料理は誰からも指図されない、思うままにやっていい。成果がすぐに現れてちゃんと美味しい。料理で自尊心を保つことができる、自分を丁寧に扱う行為、自分をケアする行為なんだなという文が心に沁みた。誰かのためじゃなく、自分の為の料理が自尊心を育み、人生を生きやすくするんだ。
料理は元々好きだったけど、もっと自分の為に作って良いんだなって、誰かに許された気持ちになりました。自分が喜ぶ食材を買って自分が好きな味付けにして、ここまで自分をケアできる行為って他にないかもしれないな。