ギャヴィン・フランシスのレビュー一覧

  • 人体の冒険者たち――解剖図に描ききれないからだの話
    医療エッセイとのことだが、非常に文学的な本だと思った。同時に本格的でもある。挿絵も著者のこだわりが感じられ、芸術的。本文にもあるように人体をある種の芸術作品と受け取る方なのだろう。人体に敬意を持って接していて、素晴らしいなと思った。
  • 人体の冒険者たち――解剖図に描ききれないからだの話
    うっとりしながら読んだ、スコットランドのお医者さんのエッセイ。訳者が「音でも聴きたい」とオーディオブックを手に入れたほどの名文で綴る、人体にまつわる古今東西の四方山話や患者のエピソード。ブンガク的に書ける何かのプロの作品は、本と向かい合う時間をとても豊かにしてくれる。
  • 人体は流転する――医学書が説明しきれないからだの変化
    ヘラクレイトスの万物流転、鴨長明の方丈記など
    が頭にあり、流転という言葉だけで、
    神保町の三省堂で見かけて購入。

    原子では原子核の周りを電子がまわり、
    地球ではプレートが沈んでは生まれ、
    太陽の周りを地球がまわり、
    天の川銀河は宇宙空間を疾走している。

    世の中に流転していないものは、ない。
    動い...続きを読む
  • 人体の冒険者たち――解剖図に描ききれないからだの話
     現役の医師が、解剖学を中心に、全身を頭から足まで各臓器ごとにエッセイ風につづった本。人体に関して膨大な知識を持った人だなぁと感心させられた。それぞれは全く独立しているのでどこからでも読み始めることができる。