クリス・コルファーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
少し説教臭いところもありますが、ファンタジー作品として、またYA小説としてとてもよくできていると思います。
最強の魔女「雪の女王」と戦い、師であるマダム・ウェザーベリーを助けだすためにノーザン王国へと向かったブリスタルたち。
恐ろしいモンスターがうろつく「はざま」を抜ける旅路や、雪の女王の軍隊との戦いの場面はちょっと物足りない部分もありましたが(想像していたよりもアッサリと決着がついてしまったような気がしました)、雪の女王との話し合いを含め、他者に不寛容であることがどれほど悪いことなのか、物語を通して強く感じさせる作品だったと思います。
ようやく魔法が「違法」ではなくなった社会の中で、マダ -
Posted by ブクログ
YA小説のカタログで見て、手に取りました。
「魔法が禁止された世界」で魔術の力に目覚めた少女の物語です。
物語の世界を説明する要素もあるのでしょうが、歴史を改竄することで、ある特性を持つ人を弾圧する社会を著者が強く非難していることが伝わります。
主人公の目を通して、盲目的に弾圧に加担する人達の愚かさや、虐げられる者の苦しみがよくわかり、小学校高学年や中学生に手に取ってもらいたい作品です。
マダム・ウェザーベリーのセリフで
「すてきな世界にしたいなら、私たちが世界よりすてきじゃなきゃいけない」
というものがありました。至言だと思います。
次巻から、一癖も二癖もある仲間たちとの魔術の授業がは -
Posted by ブクログ
もうすぐ死を迎えるブリスタル。
魔法と魔法に関わる人たちを世界に残すための最後の旅が始まる。
*
前巻を読んでからかなり経っていたので、
最初は「どんなだったかな?」と思い出しながら読み始めたけれど、
あっという間に読み進めてしまった。
疾走感がある。
世界を救おうと奔走するブリスタルたちのジレンマや葛藤がよく描かれている。
そう、「ちょっと変わってるだけの人」は、私たちの世界にもたくさんいる。
きっと私もそう。
だからといって排除したり阻害するのではなく、
一つの個性として受け入れる世界であってほしい。
*
続きが気になるところで後編へ。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最後に見事な山場を作るなぁ~仮面の男ロイドは希望が叶えられない悪人たちに引きずり下ろされ,魔力を取り戻すために血を分けた息子からの輸血を望んで,モリーナから奪い取った。ブリーは行方不明のエメリッヒを救うため,遠い親戚のグリム家の人々とドイツへ旅する。双子は,悪の軍団を上回る軍勢をコナーが描いた物語から引っ張り出そうと,カリブの女海賊,サイボーグ女王軍,超能力の4兄弟,ミイラ兵を率いることができる秘宝を手に入れる。ランド・オブ・ストーリーズに戻ろうとする矢先,モリーナが現れて,アレックスに呪いをかけてしまう~クリス・コルファーは1990年生まれの俳優・脚本家で,大したファンタジー作家だ!さあ,あ
-
Posted by ブクログ
死んだ筈の…~離れて暮らす双子のアレックスは物語の国で魔法修行をしながらルークという男の子と恋に落ち,コナーはドイツのグリムの催し物に気になっていたグリーと出かける。グリムの物語は,フランス大陸軍がランドオブストーリーズに攻め込む手伝いをさせられたが200年扉の中で彷徨うという内容だった。その200年目は今年。鏡で交信してマザーグースから示唆を受けて,コナーはグリーと一緒にヒースロー空港から抜け出し,サウス・バンクのライオンから聞いて,モンテカルロのカジノでマザーグースから受け取ったチップをカギに使ってバンパイプを取り出し,ノイシュヴァンシュタイン城で扉を開いて少年エメリッヒも連れてきてしまっ
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最終巻はいつもよりうんと発刊が早かったですね! 読んだら完結してしまう、と思うとなかなか読み進められませんでしたが、感想をつらつら書いていきます。
まず、しょっぱなから未来。コナーの80歳の誕生日から始まります。つまりは本編では無事と言うことですよね。ある意味ネタバレ。
本作は敵の手中に捕らえられたアレクシス
鏡の中に囚われたフロッギー
アレクシス救出に立ち上がるコナーと仲間たち
魔法の出現を目の当たりにするニューヨークの人々
と言うそれぞれの視点で構成されており、少しずつ話が進みます。レッドの存在が清涼剤です。私の中では堂々のヒロイン。
鏡の中のパートで、フロッギーが鏡の中で出逢った