トムクラインズのレビュー一覧

  • 太陽を創った少年 僕はガレージの物理学者

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    物事はもっとシンプルだったのかもしれない。好奇心の赴くままに、やりたいことができていれば、ゲーム感覚で核融合炉だって作れてしまう。しかし、そのレシピを理解する知能、あるいはそのレシピと出会うかどうか、これはやはり遺伝子、環境、運によるのだろう。誰もがそうなれる訳ではない。

    本書は、科学の魅力に取りつかれ核融合炉を作った少年の話。またそうした才能を巡る、教育論的な内容。ギフテッドか否か。それを見抜くのは難しい。どの分野に秀でているか、経験させてみないとわからないからだ。理解できる親の素養も必要だし、時には、庭で爆発物をイジる子供を好きなようにさせてあげる寛容さも必要という事だ。

    本書はまた、

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    2021年12月11日
  • 太陽を創った少年 僕はガレージの物理学者

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    テイラーの核融合の話であり、教育書でもある。

    表題に書いたとおりです。核融合の話が出てくるのは本のかなり後半の方であり、前半の大部分は放射能や放射性物質の話、テイラーの幼少期や両親の話となります。

    テイラーのような天才(ギフテッド)についての考察も非常に多く、テイラーの両親がテイラーの才能をどうやって引き出したのかも語られています。また、テイラーと同じような才能を持ちながら、両親の間違った教育によってつぶれてしまったデイヴィッド・ハーンも引き合いに出しており、その比較もまた興味深かったです。それらの話を推測でおわらせず、専門家の意見や考えをしっかり提示しているのも良いところです。

    という

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    2019年01月17日
  • 太陽を創った少年 僕はガレージの物理学者

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    【脳力】
    少年は没頭できるマニアですが、オタクぽくはありません。
    コミュニケーション能力が高いマニア、完璧です。

    少年は没頭力が尋常ではなく、没頭して結果を出しています。しかも、ものすごくスピード感があるので没頭から結果までが短く、途中リタイアがないので達成感を次から次へと味合うことができています。しかもすごいところは内容のレベルが高いということです。常に前へ前へ進んでいる感があります。

    最近あまり没頭できないように思いますが、昔はある程度没頭すればそれなりに結果が出たので満たされ感があったように思いますが、最近はちょっとやそっとの没頭では結果までたどり着けない状態です。したがって途中であ

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    2018年11月30日
  • 太陽を創った少年 僕はガレージの物理学者

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    これは教育に携わる人に、是非読んでもらいたい本。
    ギフテッドに限らず、子供の伸びていく可能性の邪魔はしたくないと思った。

    下記、創造性についての引用は大事。
    E・ポール・トーランス
    肯定的な将来像は、人を引きつける強い力である。こうした将来像は、私たちを駆り立てて活気づけてくれる。そして重要な行動を率先して起こし、新たな解決法や目標に向かって進む勇気と意思を与えてくれる。夢見ること、計画すること、将来に興味を抱くこと、そして努力が将来にどれだけ影響するかと考えることは私たちが人間であることの重要な側面である。実際に、人生でも特に活力と興奮を感じる瞬間は、私たちの奮闘と探求が突如として、目もく

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    2018年08月18日
  • 太陽を創った少年 僕はガレージの物理学者

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    米国の片田舎の天才少年が、核融合炉を作るまでの話。それに絡めて飛び級に代表される選抜、加速教育の現状、あり方を述べるが、実際には核融合にまつわる知識が面白い点となっている。教育の点は、能力を発揮させるよう制限をできるだけ設けず助ける親、メンター、教師が必要だとする。

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    2018年08月04日
  • 太陽を創った少年 僕はガレージの物理学者

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    14歳で核融合を成功させる。確かに現実離れしたもの凄いことだ。
    ただこの本はそれを実現させたテイラー少年への教育に焦点を当てたものだ。
    子供は無限の可能性を秘めているなんていうが、本当の意味でその才能を開花させることは難しい。テイラーは家族の協力だけではなく、自ら周りの大人たちをも巻き込んでいく類稀な才能と共に自分の目標に突き進んでいく。
    もちろんアメリカ人であったこと、両親がある程度裕福であったことや特別な才能を持った子供たちのための学校に通えたことなど運が良かったことも確かではあるが、それだけでは成し遂げられなかっただろう。
    日本でこんな少年少女が生まれるだろうか。テレビ等で才能溢れる子供

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    2019年02月10日
  • 太陽を創った少年 僕はガレージの物理学者

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    14歳で核融合炉を作った天才少年の生い立ちを追う。危険と隣り合わせの研究に対し、彼の両親はできるだけ少年に寄り添い子供を応援する。「これをしてはいけません」などの頭ごなしの否定はなし。普通の学校ではなく、ギフテッド(特殊能力)向けの専門の学校に進み大人の研究者に混じって研究を続ける。
    アメリカでは天才児がどのように育つのか興味深い。ただし、そのような教育を受けて万事が天才児の人生を豊かにするかというとそうではない。彼の兄弟も同じように天才児向けの学校に通ったが葛藤を抱え、自らの意志で元の生活に戻り穏やかに育っている。子供一人ひとりに合う合わないがあるのだろう。
    さて、件の天才児はどうなったか。

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    2018年10月06日