高梨ゆき子のレビュー一覧

  • 大学病院の奈落
    ─彼らがやっていたことは医療というより手術工場だった
    ─まるでアクロバットの披露会
    ─地域トップの大病院があんな無法地帯だったなんて


    衝撃の文言がとびかう、群馬大附属病院で起きた医療ミスと組織隠蔽を追ったルポ。
    小説よりも事実が奇なるか確かめたくて手にとった。しかし結果は、なぜ事故が起きたかの原...続きを読む
  • 命のクルーズ
    2022.9のコロナのことが大分分かってきたけど、感染者は増え続けている状況で読んでいる。
    その状況下なら、コロナと聞いて純粋に相手の体調を心配できる人が多いと思う。
    けど、未知の状況であればそれさえ難しくなるのだと感じた。
  • 大学病院の奈落
    政治的な背景により「手術工場長」に選ばれた執刀医による異常な死亡率の医療事故。人柄は悪くないだろうが業績の水増しや隠蔽は医療の4原則に反しているとみられる。
    丹念な取材で最後に群馬大学病院による現状改善まで書かれている。亡くなられた患者さん達もこれを以て瞑すべしとなるかは定かではないが…
  • 命のクルーズ
    新型コロナウイルスを乗せた大型客船が横浜に寄港したとき、
    飛び込んでいった医療従事者があのときあの中で経験したこと
    受け入れに構えていた医療機関が経験したことが中立的に書かれていました。

    何名かの乗客、医療従事者を取材し、実際にあったこと、思ったこと、不安だった気持ちが偏見なく赤裸々に描かれていま...続きを読む
  • 大学病院の奈落
    群馬大学病院で腹腔鏡手術を受けた8人の患者が死亡するという医療事故に関する医療ノンフィクション。

    死亡事故全てを執刀した若い医師の個人の責任に止まらず、相当な技術が必要とされる腹腔鏡手術を、ここまでの死者が出ても止めることがなかった病院としてのガバナンスに問題があるとして、丁寧にその要因がまとめあ...続きを読む
  • 命のクルーズ
     いつも聞いている大竹まことさんのpodcastの番組に著者の高梨ゆき子さんがゲスト出演していて、本書の紹介をしていました。
     高梨さんは読売新聞編集委員です。
     新型コロナウィルス感染症流行当初、ダイヤモンド・プリンセス号を舞台にした船内感染の顛末は日本国内のみならず世界的にも大いに注目されました...続きを読む
  • 命のクルーズ
    日本におけるコロナウィルス感染症クラスターの、最初にして最大の規模となったのが豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」を舞台としたものである。乗員乗客合わせて3713名が乗船し712名が感染(14名が死亡)、外部入船者9名も感染した。
    本書はその始まりから全員が下船するまでの1か月を、日付順に追ったノ...続きを読む
  • 命のクルーズ
    悪くはないが、良質なノンフィクションとするには、客の小説タッチな文章挟む事で紛らせてはいるが、あった事柄の浅瀬だけ並べてるだけで深度というか、取材というか、方々足りない印象。最後の最後に「当時こんな事もあったらしい」と1、2行書いてたが、そこらも入れて、もっと多数目線で多数の声を書くべきだったのでは...続きを読む
  • 大学病院の奈落
    群馬大学病院の腹腔鏡手術の事故のルポ。
    技量、患者とその家族に対する思いやり、医師としての覚悟全てが欠けた医師による起こるべくしておきた事故とわかる。メスよ輝けにでてくる渡瀬を思い出した。
  • 命のクルーズ
    現場を見ていない人たちはメディアによる情報から得るしかない

    それなのに好き勝手なことを言ったりする人がいることに現場の人たちは傷つくし、自分達は身の危険を冒してまで仕事をしているのに理不尽なことだと悲しくなる

    DMATなどの人たちの活躍があってこそ最小限に防げたことを忘れてはいけない
  • 命のクルーズ
    日本最初のコロナ感染クラスター、ダイヤモンドプリンセス号について当時の報道では明かされなかったことが本作によって明らかになった…。DMATの活躍がここまでとは…こんなにもあたたかな気持ちによってこの危機が乗り越えられていたとは正直驚き、感謝の念に堪えません…。この作品には乗客として一組の夫婦が登場し...続きを読む