中満泉のレビュー一覧

  • 危機の現場に立つ

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    目の前にあるとても解決し難い状況を、どうすれば少しでもより良い状態にできるのか。それに向き合い続けている著者の、一般的には得難い経験を共有してもらえる本。
    緒方貞子さんの本にも共通するが、お二人とも熱い自身の想いを基に、でも決して理想主義でなく、どこまでも合理的に・現実的に、今何をすべきか、とれる行動は何か、を冷静に考え具体化する、を繰り返し続ける強い意志とリーダーシップが伝わってくる。
    長い歴史の中で人間は争い続け、また、争いをなくそうという努力をし続け、世界はなんとか続いてきた。

    仕事を通して自分は社会に何が出来るのかを考える時、自分へのエネルギーをくれる本。

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    2024年03月07日
  • 未来をつくるあなたへ

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    中学生向けとあるが高校生でも十分な内容であり、大学生がざっと読むにもいいのかもしれない。国連事務次長という役職を初めて知った。

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    2021年09月13日
  • 危機の現場に立つ

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    ネタバレ

    一貫して、抜擢の連続のキャリアであるということが分かりました。

    国連に勤め始めて早々にも重大な役割をこなされて、実力を認められ、次から次へと重大な役職に引き抜かれ、そうして普通では得られないような経験を積み、実力をつけ、出会うべき人に出会い、
    2017年に出版されていますが、その時には現職の軍縮堪能事務次長・上級代表に就任した年でした。

    お話は大学時代のアメリカ交換留学とそこでの貴重な経験から始まっていますが、

    きっとそれまでにもとても優秀な活動ぶりがあったのだろうと思いながら、

    国連組織の中でも本流キャリアで一貫され、国連職員のイメージの王道感がありました。

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    2025年11月23日
  • 危機の現場に立つ

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    中満泉(1963年~)氏は、東京都生まれ、早大法学部卒、ジョージタウン大学外交大学院修士課程(国際関係論)修了。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で、トルコ、イラク、旧ユーゴスラビア、ジュネーブ、ニューヨークで勤務した後、1998年、スウェーデン人外交官との結婚を機にスウェーデンに移り、国際機関IDEAに勤務。2003年、家族とともに日本に移り、一橋大学大学院教授。2008年に国連復帰以降、国連PKO局政策部長、同局アジア・中東部長、国連開発計画(UNDP)危機対応局長を経て、2017年より国連軍縮担当事務次長・上級代表。2018年、米「フォーチュン」誌の「世界で最も偉大なリーダー50人」

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    2025年05月30日
  • 未来をつくるあなたへ

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    中満さんのことを知りたくて手に取った2冊目。世の中の問題を分かりやすく伝えてくれる本だった。いつもニュースで見る問題が身近に感じられ、これからはもう少しちゃんとニュースを見ようと思ったし、それに対しての私なりの考えを持ちたいと思った。

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    2025年03月21日
  • 危機の現場に立つ

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    NHKアカデミアに出演されていて、彼女が語るこれからの世界について興味を持って本書を手に取った。こんな仕事があるのか、と驚きと感心と尊敬を同時に抱いた。私ももっとしゃんとして日々を過ごしたいと思ったし、「世界は変えられる」という強いメッセージを受け取れたと思う。彼女が国連で働いていることに日本人として誇りに思う。

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    2025年03月21日
  • 未来をつくるあなたへ

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    紛争、核兵器、難民、格差、貧困、平和、人権、ジェンダーなどなど。今の世界に満ちた問題を知ることは、未来をつくることに通じる。
    「善意と希望と理想をエネルギーとして世界を変えねばいけない」という言葉が胸を打つ。一歩進む勇気が希望を生み出す。

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    2023年10月17日
  • 危機の現場に立つ

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    学生時代から国連に興味があり、国連の上級職で働く中満さんのキャリア変遷を知りたくて手に取った本。

    国連職員には帰国子女が多いイメージだけれど、大学まで国内だったというから驚き。
    ただ、その後大学院でアメリカに行き、UNHCRに入ってから、タイトル通り「危機の現場に立つ」日々が始まる。
    こんな若手でこんな前線で働くのかと衝撃を受ける。

    その後も次々と新たな任地で必要とされ、キャリアを重ねる。多少の運もあったかもしれないが、それでもこうしたキャリアを築けたのも中満さんの人間力、仕事力のなせる技だろう。むしろこういう人間になったご両親の子育てを聞いてみたい。

    2人のお子さんがいるというのに親近

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    2021年08月29日
  • 危機の現場に立つ

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    自分の決断が、それそのまま誰かの生命に関わる。
    こんな恐ろしいことはない。

    とんでもない仕事をしていると思った。

    お子さんからの手紙には
    かあちゃん、だいすき、世界を、たのむ。
    彼女の仕事は全部ここに集約されてると思った。今を生き抜く全てのひとのために。これから生まれて来る、全ての子供たちのための仕事だ。

    最初についた師がゴリゴリの共和党員だった、のも面白かった。

    覚えておいて、女性は世の中を変えるために仕事しなくちゃいけないのよ。

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    2019年02月12日
  • 危機の現場に立つ

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    著者は国連軍縮担当事務次長である。本書は著者の難民支援、人道支援、PKOといった国連での経験をもとに書かれたものである。
     著者は本書を娘世代に向けたメッセージであるとしている。そのためか、そのためか、全ての漢字にフリガナを振られており、基礎的なことまで注で解説している。また、図書カードの送付先も「児童図書編集」行きとされている。
    よって本書の対象は児童、生徒、学生であるといえる。
     しかし、本書に記述されている著者の紛争地帯での経験は、究極の危機の場での利害調整など、一般の公務員など、危機管理の現場や行政の現場において中立的立場で利害調整を行うものにとって参考すべきことが数多く見られた。

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    2017年09月06日
  • 危機の現場に立つ

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    授業の中で読んだ。中満さんの人生が知りたかった。内容は仕事中の苦悩がたくさん書かれていた。想像していたような話ではなかった。紛争などは生まれる以前のことも多く、分からないこともあった。中満さんは結婚、子育て、キャリアを全て叶えたすごくかっこいい人であることはわかった。上級代表として活躍されている今のことをまた本にして欲しい。

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    2023年07月31日
  • 未来をつくるあなたへ

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    コロナまでカバーされている本書。続きがあるとすれば、ロシアの暴挙、核による脅迫を厳しく糾弾する内容になったであろうが、その部分は、自分の中でも容易に構成できる。戦争を知る世代がいなくなったから、次の戦争もやむなし、で良い訳はない。

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    2022年06月08日
  • 未来をつくるあなたへ

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    希望があって良い。軍縮、平和、格差などの話題について、若者向けに易しく書かれている。若者にも自分でできることを挙げた「三つの提案」や、ツツ大主教の言葉を引いた「希望のとりこ」の話が印象に残った。
    #ジュニスタ

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    2021年12月04日
  • 危機の現場に立つ

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    さらっと一読。

    まさに、平和を作る人。悲しむ人を減らす人。
    といっても、聖人としてではなく、優れた実務者として。

    リエゾンオフィサー=連絡調査官
    米軍との調整、相補する関係性の構築。

    その華々しく見える活躍に嫉妬する。しかし、数多くの修羅場から逃げずにきたのだろう。
    わたしも、がんばらねば。

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    2021年07月23日
  • 危機の現場に立つ

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    中満さんのこれまでの仕事振りを辿る一冊。
    全編通してルビが振ってあるが、個人的には逆にノイズになってしまった。
    とても優秀で意義深い仕事をしているんだなーと思った。

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    2017年10月12日