船津欣弘のレビュー一覧
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■「いい家」とは。
・基本性能がしっかりとした家
・法的瑕疵のない家
・災害に強い家
■「強い家」に必要な3つの要件
・「地盤」「基礎」「構造体」の3要素
■平成28年4月の熊本地震後,現行耐震基準を見直すべきではないかとの意見も出ているが,国土交通省は熊本地震での木造建築物などの倒壊原因を分析した有識者委員会の報告書(平成28年9月30日発表)を受け,現行耐震基準で十分と判断し,教科は見送るとの方針を示した。
・1981年5月以前の旧耐震基準での木造建築物倒壊率が27.9%,同年6月以降の新耐震基準での倒壊率が6.9%に留まったことを考慮した
・規定強化前の1981年6月~2000年5月に建 -
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下請多重構造、複雑な分業体制、青田売りによる工期厳守、日給月給制に代表される過酷な労働環境、それに伴う人材不足といった問題から、マンション建築には構造的に欠陥が付き物だという。2000年代の姉歯事件や2010年代のマンション傾斜問題等を例にとり、検査会社の代表取締役である著者が解説。
2022年問題―1991年に改正された生産緑地法により多くの農地が生産緑地(営農以外の用途が制限される代わりに、固定資産税が農地並みに安い)に指定された。30年の期限を迎える2022年、多数の生産緑地が(自治体による買取を受けられずに)宅地として売りに出され、地価が下落すると読まれている。地価が下がってから買うの -
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月刊新築マンションは、欠陥住宅がほとんど。
なかなか衝撃的な文面だが、読むとなぜなのかがわかる。
欠陥住宅が起こる原因は
1建築業界の構造的問題(低賃金重労働、孫ひ孫受け構造など)
2.ベテランばかりが減っていく人材不足
3工期厳守が、ミスを招く
4.チェック体制の不備等がある。
著者の結論としては、新築ではなく賃貸を勧めている。
なかなか素人では見つけにくいマンションをチェックするポイントもいくつも挙げられている。
デベロッパーやゼネコンに直接メールをして問い合わせたり、
理事会委員になり直接交渉したりすることも勧めている。
マンションを購入するときに最寄駅からの距離や周辺環境 -
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家を買う。
大きな買い物です。持ち家か賃貸か、マンションか戸建か、新築か中古か。
日本の建築業界の実態を踏まえ、これから新たに家の購入を検討する方々へ示唆に富む一冊。
賃貸よりも資産になる方が良いじゃない、賃貸なんて金を捨ててるだけだよなんて声がチラリホラリ。勿論、価値観はそれぞれ。
晴れて新築マンションを購入しても、思い出されるのが姉歯建築の偽装建築。
ガッツリ、住宅ローン組んでいたにも不正発覚により...
瑕疵担保責任の10年超えてから、大規模修繕が必要な程の瑕疵が見つかった場合、法律上はゼネコンの負担にはならず、最悪な場合はマンションに住む住人へ総戸数にもよるが、数千万の負担を強 -
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なかなか過激で挑戦的なタイトル。建築業界に身を置きながら、そんなタイトルで問題提起するのはそれだけマンションには違法性や見えない瑕疵が多いということなんだろう。最近のニュースではマンション基礎の杭の長さが不足し、ゼネコン負担で全棟建て直しということもあった。
著者はマンション購入で一番重視すべきは品質だという。建築業者に品質管理部門があるか、マンション管理組合は機能しているのかといったことに興味を持ち、建築基準法の知識も必要。こうしたハードルを乗り越えて、慎重にマンションを買うべきだ。
と、マンションを買うことにためらってしまいそうな本。そのトドメにマンションは買わずに賃貸すべきと、著者は -
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タイトルに衝撃を受けて思わず手に取って読んでしまいました。最近は都内にタワーマンションを始め、多くの新築マンションが建設されて、完成前に完売しているケースも多くある様です。完成したものを見る前から、購入をする人達はどのような人なのかと思っていたら、中国人のお金持ちを始めた人が投資に購入しているケースも多いようですね。
私がマンションを購入したのは、もう20年くらい前になりますが、とても新築に手が出せずに、通勤時間も考えて中古マンションにしました。当時は中古にあんなに大金を出して、とも言われましたが、緑も多く駅まで近いので気に入っています。
この本では、建築検査のプロである、船津氏が自分の経