天沢退二郎のレビュー一覧

  • ペロー童話集

    Posted by ブクログ

    「眠りの森の美女」「赤頭巾ちゃん」「長靴をはいた猫」など、お馴染みの話10編収録。改めて読み返すと新たな面白みに気付かされますな。訳文の調子にも因るのでしょうが、簡潔でリズムよい文章が心地よいです。グリムと同じ材の話もあるのですが、ペローの方が好みですね。それもこの簡潔さから思うのかも。それでいてある意味耽美的な部分もあるんですな。これは別の訳文も読んでみたくなりますね。澁澤龍彦訳のものなんか、興味津々ですね。

    0
    2010年07月20日
  • オレンジ党と黒い釜

    Posted by ブクログ

     小学生の時何気なく手に取った本が、日本を代表する名作であることは大変うれしい。
     ファンタジーとリアリティーが乖離せずに、かといって融合もしない気持ちの悪さも良し。
    当時、雨の日は何とも不思議な気持ちになったものでした。

    0
    2009年10月04日
  • 闇の中のオレンジ

    Posted by ブクログ

    天沢退二郎さんの児童文学の不穏な感じがとても好きだ。天沢退二郎さんでしか読めない独特の不穏。素晴らしい読書体験だ。これから積読になっていたオレンジ党シリーズを読んでいきたい。

    0
    2018年12月24日
  • オレンジ党と黒い釜

    Posted by ブクログ

    闇の中のオレンジより話がわかりやすい。不穏な所も少年少女が活躍するので少なくなり希望に向かっていく、しかし、独特な不穏な感じは、やはりある。ドキドキというかモヤモヤというかあの言い表せない不穏な感じが好きだ。次巻も期待したい。

    0
    2018年12月24日
  • ペロー童話集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『眠りの森の美女』『赤ずきんちゃん』など、有名な作品がいっぱい。

    お話の最後ごとに【教訓】が書かれているのですが、
    子供向けとは思えないほどはっきりと生きる上での注意勧告がなされています。

    【赤ずきんちゃん】
    「おとなしくて人なつこくてやさしいオオカミが、若いお嬢方についてきたりする。そんなやさしげなオオカミこそがおよそオオカミの中で一番危険なのですよ」(抜粋)
    【長靴をはいたネコ】
    「知恵と技術のほうがたなぼた式の財産よりずっと価値がある」
    「服装と顔立ちと若さというものも相手の恋心をよびおこすのに必ずしもばかにできない手段ではあるよ」(抜粋)


    昔の児童文学書ではこういうのが結構あっ

    0
    2014年01月14日
  • ペロー童話集

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    ドイツのグリム童話と並んで有名な、17世紀末フランスの物語集。
    「眠りの森の美女」「赤頭巾ちゃん」「青ひげ」「長靴をはいた猫」「サンドリヨン(ガラスの靴)」「おやゆび小僧」「ロバの皮」など。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

    0
    2010年06月13日
  • ペロー童話集

    Posted by ブクログ

    せっかく昔懐かしい物語の世界に遊ぼうと思ってこのブログを始めたにも関わらず、KiKi は大変なことを忘れていました!  もちろん岩波少年文庫は古今の素晴らしい物語の宝庫なので、どれから読み始めてもいいと言えばいいのですが、「物語」と言えばやっぱりその王道を歩んでいるのは「アンデルセン童話集」とか「グリム童話集」とか「ペロー童話集」ではありませんか!! 

    ・・・・というわけではここからは3連チャンでこれらの童話集を扱っておきたいと思います。  まずはその手始めとしてこちらから始めようと思います。

    手始めに選んだのがアンデルセンでもグリムでもない理由は「ペロー」が一際好きだから・・・・・


    0
    2009年10月10日
  • オレンジ党と黒い釜

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読み返してみても、まったく色褪せることのない魅力に溢れている。学校をはじめ、舞台はあくまでも日常に終始している。自分のすぐ隣りで、不思議な出来事が起こっている。子供の頃ならば尚更、そんなことに魅かれるだろう。先生が敵、というのは、小学生にしたらかなり恐ろしいことなんじゃないだろうか。

    0
    2009年10月07日
  • ペロー童話集

    Posted by ブクログ

    赤ずきんにシンデレラ、青ひげ、長靴をはいた猫などなど、有名なお話がずらり。
    なんで今頃改めて読んでいるかというと、天沢退二郎訳の文字を見かけたから。挿絵はマリ林。素敵。

    0
    2016年07月29日
  • 闇の中のオレンジ

    Posted by ブクログ

    ずっと読もう読もうと思ってて後回しになってたオレンジ党シリーズ(の、プレ版らしい)。とりあえずここから。

    って、全編是「夢十夜」。

    現実縛りの人は読むのつらかろうなあ、ってくらい何の説明もなく、前フリもなくステージが揺れる、ぶれる、ずれる、重なる。
    ここがここであることの保証はないんだよ!
    でもって、すぐ隣に、手の届くところにある死。
    (いや、本来、死とはそういうものだ)

    ああ、トラウマ本とのうわさは明察。

    0
    2013年11月13日
  • オレンジ党と黒い釜

    Posted by ブクログ

    版画の挿絵が重くて暗い雰囲気を出してるな、と最初思ったけど、段々かわいく思えてくる不思議。ナメクジのところは思わず身震いしました。

    0
    2013年07月07日
  • ペロー童話集

    Posted by ブクログ

    これは岩波少年文庫。
    さらっと読みやすい。

    むかし岩波文庫の完訳版を持っていたが、
    それはけっこう読みにくかった気がする…。

    0
    2011年12月10日
  • オレンジ党と黒い釜

    Posted by ブクログ

    オレンジ党シリーズ一作目。

    相変わらず全体に漂う気持ち悪さがとても子ども向けとは思えない。
    現実的な地道な作業の部分と、非現実的な戦いの描写の乖離が特徴的。

    0
    2011年02月06日
  • オレンジ党と黒い釜

    Posted by ブクログ

    オレンジ党シリーズ第1弾、まだ秘密が解き明かされていないものが多かった。
    なんともいえない不気味さがいい。

    0
    2009年10月04日
  • オレンジ党、海へ

    Posted by ブクログ

    三つの魔法三部作の完結編。とはいいながら、いったい何が完結したのやら。<時の魔法>、<黒い魔法>、<古い魔法>の争いのことも、李エルザや竜竜三郎の力の秘密も、鈴木ルミのお母さんのことも…。ハリーポッター並みにわかりやすくしろとは言いませんが、なにからなにまで謎のままじゃあないですか。いまさら続きを書いてくれるとも思えないが、できることなら書いてほしいです、天沢先生!!

    0
    2011年08月06日
  • オレンジ党と黒い釜

    Posted by ブクログ

    何かがひたひたと迫ってくるような、なんだか知らないうちに不可思議で恐ろしいことに巻き込まれていく小学生ルミとその仲間たち「オレンジ党」のお話。洋服ダンスの向こうにある別世界、ではなくていま自分の暮らしている世界で次々と妖しいことが起きていくところがミソ。こどもの頃に読みたかった気もするけど、もし読んでいたら、臆病なこどもだった私はコワイ夢を見まくり、どこに行くにもびくびくしていたかもしれない。

    0
    2011年08月06日
  • ペロー童話集

    Posted by ブクログ

    これは、澁澤氏の訳の長靴…と、子ども向けの訳との違いを見ようかと買ったもの。
    これはこれで、愉快だった(笑

    0
    2009年10月04日