渡辺尚志のレビュー一覧
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江戸時代の百姓というと、米を作っても年貢に取られ、麦や雑穀を食べて、食い詰めれば娘を売って‥‥という悲惨なイメージがあるのは、子どもの頃に見た映画やテレビの時代劇の影響があるのかなと思う。今の若い人は時代劇を見ることはあまりないだろうし、学校で習うのは相変わらず武士が行った政治であり、町人文化であり、農機具の発達はちょっと習うとは思うが、具体的な百姓のイメージはないかもしれない。
若い頃はどうしても戦国武将とか勤皇の志士みたいなのをかっこいいと思う傾向があり、そんな人々より圧倒的に多く、いなければ政治が成り立たないどころの話ではない百姓については、あまり考えない。
しかし、この本を読んで見る -
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<目次>
第1章 江戸時代の村と現代社会
第2章 なぜ村に古文書が大量に残されたのか
第3章 村はどのように生まれたのか
第4章 土地は誰のものだったのか
第5章 山野は誰のものだったのか
第6章 年貢はどのように取られたのか
第7章 村落共同体とは何か
第8章 領主は村とどのように関わったのか
第9章 村と村はどのように結び合ったのか
第10章 村人の世界はどのように広がっていったのか
第11章 村はどのように変わっていったのか
おわりに 近代への展望
<内容>
江戸時代の農民及び村落についての基本書になるだろう。教科書で無味乾燥に書かれている村のシステムや税制など -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
江戸時代の人口の八割は百姓身分の人々だった。
私たちの先祖である彼らは、何を思い、どのように暮らしたのだろうか?何を食べ、何を着て、どのように働き、どのように学び、遊んだのか?
無数の無名の人々の営みに光をあて、今を生きる私たちの生活を見つめなおす。
[ 目次 ]
第1章 江戸時代の家と村
第2章 百姓たちの暮らし(貨幣経済が暮らしに浸透する;百姓の生業;百姓の日々の暮らし)
第3章 働く百姓たち(日々の労働と経営努力;家を支える村)
第4章 百姓の育ち・学び・遊び(江戸時代の子どもたち;江戸時代の子どもはどんな勉強をしたか;文化を楽しむ百姓たち)
第5章 たたかう百姓たち(百 -
Posted by ブクログ
5分の1ほど読み進めて、もういいかな。と一度置いた本だったけど、「ひなちゃんの歳時記」を読んで、やっぱり昔の暮らしが知りたい!と再度手に取ってみた。
意外なことに、「基礎知識」がついたからかするすると読むことができ、「ひなちゃんの歳時記」で学んだことが出てきたりすると嬉しくなってより進む・・・という好循環に。
今先進的な取り組みとして注目を集めている仕組みの前身が書かれていたり、災害時や困難時に、個人ではなく集団でいかに取り組むか、また、その際生じる問題点は何か、どういった解決策があるか―。
「歴史家とは、逆の方向を向いた預言者である」という言葉があるけれど、まさにこれからの生き方、あり