吉成英紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
攻めの経営を可能にする 本当のリスク管理をするための本
著:吉成英紀
一般事業者にとっての、「我が社の利益目標が達成できないリスク」「我が社の商売が失敗するリスク」「事業投資に失敗するリスク」「事業の失敗を隠蔽するなどの不祥事を起こすリスク」といった自社の本業そのものの成功のためのリスク管理、いわば本業真正面のリスク管理についてまとめた本はあまり例がない。
本書ではそのような本業真正面のリスクについて取り上げられている。守備範囲は会計報告に限定せず、本業全般を対象としている。
構成は以下の6章から成る。
①3つの基本概念を知らずにリスクは取れない
②リスク管理の本質
③リスクコントロールのSTEP1 リスクの発見
④リスクコントロールのSTEP2 リスクの測定
⑤リスクコントロールのSTEP3 リスクへの対応
⑥攻めの経営に転じるためのリスク管理
リスク管理は経営そのものである。
定量的な数字面ももちろん大切ではあるものの、リスクの本質を理解する上では、定性面や暗黙知化された概念の理解とそれに対して自身の深い考察の積み重ねなくして、身につけることはできない。
事業そのものとリスクの関連性を体系的に捉え、STEPごとの注意点等基本的なところからみっちり教えてくれている。
時代が移ろいでいく中で、リスクは変遷する。変わらない本質と変わる部分を意識してアンテナを張り続ける中でリスク感度を挙げながら対応力を磨く。積み上げ式での対応と飛び道具的なイレギュラーに備える等の柔軟な発想の中でこそ、リスクはチャンスになり、共存する中で他社との違いや付加価値への転嫁を図る中で逆に強みや競合との差異の強化にもつながる。
向き合い続けるスタンスを当たり前にしていきたい。 -
Posted by ブクログ
確かに本書に書いてあるようにどの書籍でもP/Lから入ってる印象があり、本書で提唱しているB/Sアプローチは画期的でかつ分かりやすいと感じました。
1章の説明は最後まで読むとなるほどと理解でき、3章の財務分析についても日本の上場企業が求められている経営姿勢に繋がるものがあり勉強になりました。
利益剰余金の増減の説明ということからP/Lの収益と費用を考えるというのは凄く画期的と感じました。
ただ2章の勘定科目に対するところは駆け足で解説している感があり、B/Sアプローチとの関連性もあまり感じられなかったのでもっと踏み込んでじっくりと解説していればと感じました。
ただ初心者が躓く部分に関しては解説されており、簿記や会計を学んでいて一歩踏み込んで考えられる知識が得られる一冊だと感じました。