永嶺重敏のレビュー一覧

  • 読書国民の誕生 近代日本の活字メディアと読書文化

    Posted by ブクログ

    私はそもそもどのようにして読書が好きになったのだろう?どうして本を読むようになったのだろう?そんなことを考えた。もちろん小学校に行ったから。先生や友達の影響、学校図書室の存在や両親が与えてくれた本、商店街の書店。そんな楽しい読書体験が出発点だ。では日本国民としてはどうか?識字率が割合高く、新聞を読めるということは大したことだったのだ。昔から人々は乗り物の中で文字を読んだらしい。公共の場で音読する人が多かったというから笑った。私も電車内での読書ははかどる。今は新聞も漫画も電子機器で読む人が多いようだが。

    0
    2024年03月03日
  • 読書国民の誕生 近代日本の活字メディアと読書文化

    Posted by ブクログ

    統計が多用されている事もあり、タイトルや作品紹介から持った読前の印象より、かなり読みやすく分かり易い内容になっている。

    今ではなくなった活字流通も述べられており、この頃の試行錯誤を経て現在の活字メディアが確立した事を想起させられた。

    江崎書店袋井店にて購入。

    0
    2024年05月01日
  • 「リンゴの唄」の真実 戦後初めての流行歌を追う

    Posted by ブクログ

    完全に内容がタイトルに負けている。本書はあくまで「リンゴの唄」が公開されるまでの経緯や、流行に至るまでのメディアでの取り扱われ方、当時の人々がどのように当曲を受け取っていたのかをまとめたものに過ぎない。あとがきでも言及されているが、流行が落ち着いたあと、当曲のイメージの変遷と現在の立ち位置に至るまでの経緯などは取り扱われていない。とはいえ、終戦直後おそらく最短で作られた映画「そよかぜ」が生まれた経緯や、ラジオ・レコードで当曲が流行していく様子などはとても興味深く読むことができた。

    0
    2025年01月08日
  • 読書国民の誕生 近代日本の活字メディアと読書文化

    Posted by ブクログ

    感想
    見栄っ張りだが恥ずかしがり屋。そんな人の前に現れた書物。1人でこっそり知識を吸収。自分の知識を見せびらかす手段でもある。手に手を取って。

    0
    2023年12月12日
  • 怪盗ジゴマと活動写真の時代

    Posted by ブクログ

    この映画のとりこになった者は数知れず、江戸川乱歩「怪人二十面相」の発想の原点にして伊丹万作や寺山修司を映画制作の道に進ませた―伝説の無声映画『怪盗ジゴマ』。大正元年、封切と共に小中学生を中心にして圧倒的な人気を呼び、日本中に一大ブームを巻き起こした。観客のあまりの熱狂ぶりについには上映禁止が通達されたほど…。実はこのブームの裏側には、現在に先駆けるメディア戦術があった。

    年末に観た「カツベン!」の中で、「ジゴマ」の台詞が使われていたので、読んでみた。メディア・ミックスのはしりですね。

    0
    2020年01月05日
  • 「リンゴの唄」の真実 戦後初めての流行歌を追う

    Posted by ブクログ

    ~赤いリンゴに唇よせて だまって見ている青い空♪~サトウハチロー(佐藤愛子の異母兄)作詞、万城目正作曲、並木路子歌「リンゴの唄」、1945年。ここのところ「令和初めての~~」がもてはやされてる感がありますが、「リンゴの唄」、戦後初めての流行歌でした。終戦後の日本人の心象風景を象徴する歌。この本は「リンゴの唄」の誕生過程から大流行迄をドキュメントしたノンフィクションです。さっと一読しました。永嶺重敏 著「リンゴの唄の真実」、2018.10発行。

    0
    2019年05月03日
  • 怪盗ジゴマと活動写真の時代

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    この映画のとりこになった者は数知れず、江戸川乱歩「怪人二十面相」の発想の原点にして伊丹万作や寺山修司を映画制作の道に進ませた―伝説の無声映画『怪盗ジゴマ』。
    大正元年、封切と共に小中学生を中心にして圧倒的な人気を呼び、日本中に一大ブームを巻き起こした。
    観客のあまりの熱狂ぶりについには上映禁止が通達されたほど…。
    実はこのブームの裏側には、現在に先駆けるメディア戦術があった。

    [ 目次 ]
    序章 「映画都市」東京の誕生
    第1章 ジゴマ、帝都を震撼させる!
    第2章 ジゴマ、地方都市を席巻する!
    第3章 ジゴマ探偵小説、氾濫する!
    第4章 ジゴマ、犯罪を誘発する?
    第5章 ジゴマ、

    0
    2011年05月23日