西部忠のレビュー一覧

  • 貨幣という謎 金(きん)と日銀券とビットコイン

    2014年の本だが、2022年に読んでも全く色褪せない。むしろビットコインの市民権獲得やコロナ禍の金融緩和・反動としてのインフレといった出来事を踏まえるとよりしっくりくる。
    西部忠先生の他の本も気になるな。

    ・貨幣とは「観念の自己現実化」の一つであり、社会経済・市場形成の大前提となるもの(貨幣無...続きを読む
  • 資本主義はどこへ向かうのか 内部化する市場と自由投資主義
    少子化やコミュニティの分断などに見られる「個」という現象の発生を、グローバリゼーションに見出すもの。ここまではよくある流れだが、更に踏み込み理屈を明らかにしている。

    そこには「貨幣」の観点が設けられており、全ての行動が「消費者=労働者」的な再生産ということではなく、「投資家や資本家」と同様の動きで...続きを読む
  • 資本主義はどこへ向かうのか 内部化する市場と自由投資主義
    読んだ。面白かった。

    p20-

    p29-

    p41-

    p46-

    p49-

    ★p52-

    p55-

    p144-

    ★p173-

    p180-

    p192-

    p208-

    p225-
  • 脱国家通貨の時代
    通貨の成り立ちから地域通貨までしっかり学べた。一国家一通貨は180年くらいの歴史で、普遍的ではない。貨幣価値という一次元に価値が換算されることが多くの社会課題を産んでいる。LETSのような法定通貨に交換できない通貨で、消費財の購入、企業間の取引、給与の支払いに使える、さらに信頼の回復につながるような...続きを読む
  • 脱国家通貨の時代
    暗号資産について勉強するために読んでみたんですが、経済の歴史から現行の貨幣制度についての問題点まで解説されていて、経済にうとい理系人間にとってはへぇ、へぇと新しい知見ばかりの内容でした。仮想通貨が持つ力、ただの投機目的の通貨だけではないことが強く主張されていました。また、地域通貨にも話を広げ、現代の...続きを読む
  • 資本主義はどこへ向かうのか 内部化する市場と自由投資主義
    資本主義、自由競争こそが理想の世界を作ると先進国の多くで信じられ、グローバルにその価値観を展開してきた。しかし現在、格差拡大、世界規模の環境破壊に注目が集まり、資本主義に問題があるのでは?という論調が強まっている。
    本書は、そういう議論を理解するための前提として、資本、貨幣の役割、機能、歴史と、問題...続きを読む
  • 貨幣という謎 金(きん)と日銀券とビットコイン
    まさに貨幣という魔物だな
    と読み進めていくうちに感じました。
    意図せずにして私たちは
    紙幣、硬貨を価値あるもの、として認識しているわけで。

    それがもたらす恐ろしいまでの暴走は
    この本の醍醐味でもあります。
    それが「バブル」という悪魔。
    暴走した投機欲は並々ならぬ値段をつけます。

    ですが、それが続...続きを読む
  • 貨幣という謎 金(きん)と日銀券とビットコイン
    前著書かれた議論をビットコインという時事ネタを横にみながら再解説されたような形。NHKブックスで書かれた前著のような鬼気迫る密度は無いが、その分、一般の方が入るには読みやすいのかもしれない。
  • 貨幣という謎 金(きん)と日銀券とビットコイン
    貨幣は観念の自己実現によって成り立つっていう主張
    1章と2章が参考になった
    本読むときにもっと批判的思考で挑みたい
  • 貨幣という謎 金(きん)と日銀券とビットコイン
    貨幣の成り立ちから最近の話題まで平易に書かれた本。ご本人の貨幣とは「観念の自己実現」という主張を解説している内容になっている。
    将来こうなるからこれぐらいの貨幣価値(=予想の自己実現)、今までこういう貨幣価値だったから今回もそうだろう(慣習の自己実現)、という自己ループをまとめて「観念の自己実現」と...続きを読む
  • 貨幣という謎 金(きん)と日銀券とビットコイン
    電子マネー、ネット決済と、この10年間で利用することが増えてきたのは事実ですが、毎日、お金(貨幣)にお世話になっているのは変わりありません。

    この本を読むことで、貨幣とは何かということを改めて考えさせられました。貨幣とは、交換するための道具で、何と交換するかは自分の考え方が重要です。

    お金とは「...続きを読む