横山泰子のレビュー一覧

  • 妖怪手品の時代

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    妖怪手品とは「幽霊出現などの怪異現象を種や仕掛けによって人為的に作り出す娯楽」を表す造語である。

    江戸時代、酒の席での素人余興として流行った。それは笑いをとるものであり、天狗を座敷に現してみせると言って身近なもので仮装した人間が出てきたりするくだらなさと意外性の出し物だった。

    プロの芸人もたくさん居て、大がかりな仕掛けや科学技術を使って見せ物をしていた。

    明治大正になると、文明開化と映画の影響で「幽霊を見るのは神経症」とさげすまれた。

    逆に心霊現象や催眠術が流行り、その種が手品であると知らずに信じ込む大衆も多かった。

    歌舞伎やお化け屋敷など、種や仕掛けがあるものとわかった上で楽しむ娯

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    2012年05月19日
  • 妖怪手品の時代

    Posted by ブクログ

    天狗を出す手品のタネが、天狗に変装することとか、ひっくり返りそうになるもので、面白い。
    きっと電灯がなく今よりも薄暗い空間では、そんなのでも十分に通用したんだろうね。

    総じて面白いのだけど、最後の乱歩の章はいらなかったのでは。。。

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    2017年12月23日
  • 妖怪手品の時代

    Posted by ブクログ

    妖怪手品とは、おばけだよ、なんて見せてびっくりさせる愉快な技術全般のこと。
    その着眼点にグッと来ます。
    こんなことして楽しんでた、というだけで十分面白いのですが、話が江戸川乱歩の手品文学に至る。妖怪手品ファン(ているのか)垂涎の一冊なのでは。
    そうでない僕は、昔の手品のことを書物に記していた人は偉いなあ、などと、素直な感想を持つのです。

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    2012年06月22日