暮沢剛巳のレビュー一覧

  • 拡張するキュレーション 価値を生み出す技術
    展覧会で、作品を見ることを主眼においていたが、その企画段階での思い、ものを集める思い、そもそも何を展示するのか、といった背景を今後、考えさせられる。
  • ミュージアムの教科書 深化する博物館と美術館
    難解というほど難しく書かれてはいない。
    けれど、簡単な内容ではない。
    まさに教科書で、基礎知識を得るに最適ではあるが、これを独学で理解し知識として身に付けるのは、かなり難しいのではないかと思う。
  • 拡張するキュレーション 価値を生み出す技術
    2022.12.04 とても刺激的で、多くを考えるきっかけになった。自分にとっては、とてもありがたい内容であった。価値や文脈、境界のキュレーションと、地域、食、事故、国策のキュレーションが並列に語られるべきなのか?微妙なズレを感じたが、それは読者サイドの理解不足なのかもしれない。いずれにせよとても...続きを読む
  • 拡張するキュレーション 価値を生み出す技術
    これまで作品そのもの以外では、展示方法やレイアウトくらいしか気にしたことがなかったけれど、それ以外にも面白がるポイントがあると知ると、展覧会の楽しみが拡がる感じ。映画を監督で選ぶように、展覧会をキュレーターで選ぶ、という視点もあるかも。そして、自分自身も、自分がキュレーターになって拡張させていきたい...続きを読む
  • 美術館の政治学
    新美術館や日本民藝館、セゾン美術館といった個々の美術館に焦点を当てながら、日本に存在する美術館の現状やそれが抱える課題を明らかにしている。新美術館は英語では「ミュージアム」という名称を使われていないことや、最近閉店したリブロを含むセゾン文化が衰退に至る経緯についての話は興味深かった。制度体制的な問題...続きを読む
  • 美術館の政治学
    美術評論家の暮沢剛巳(1966-)による21世紀初頭の博物館・美術館事情を論じたもの。

    東京国立博物館や日本民藝館といった歴史ある博物館から、国立新美術館、森美術館、金沢21世紀美術館などの新鋭美術館まで、それぞれが背負い目指す文化的使命は異なる。(当たり前だが)

    評者は美術については全くの門外...続きを読む
  • 美術館の政治学
    [ 内容 ]
    国立新美術館をはじめとする美術館の建設ラッシュは、何を意味しているのか。
    明治期以降の美術館の歴史的展開をひもときながら、思想としての日本民藝館、ミュージアムパーク=上野公園の記憶と美術、近代史の矛盾を抱える遊就館、80年代文化の象徴であるセゾン美術館、地方都市の地域文化と美術館の関係...続きを読む