ねこにんげん

ぱらり

人間と人型の猫が共存する世界。人間にとって猫は「可愛い」対象。
ちょっぴり引っ込み思案な猫のハチスケは、人間に可愛がられるのが苦手。
そんなハチスケが社会の一員として何を感じてどう行動しているかをお届けします。

性別、年齢、人種、容姿、能力、肩書……
社会生活を営む上で現代人が日々感じている偏見、先入観、期待される役割。
認知バイアスにさらされる現代社会に一石を投じる今読むべき作品。

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 女性マンガ
• 出版社: リブレ
• 掲載誌・レーベル: クロフネCOMICS くろふねピクシブシリーズ
• ページ数: 179ページ
• 電子版発売日: 2020年12月19日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 78MB

[Yukakirei · ★★★★★]

これは私たちの話だ

「○○だから」「○○っぽくないね」「○○はただ愛想良くしてればいい」「○○なのにすごいね」……生きているだけで嫌というほど突きつけられてきたこれらの言葉を、その異様さを、改めてまざまざと見せられます。それでいて、希望の持てる読後感。Twitterで見かけて気になっていましたが、買ってよかったです。皆にオススメしたい作品。

[ブクログ · ★★★★☆]

人型の猫である「ねこにんげん」と「人間」が共存する少しSFファンタジーな世界観で物語が展開します。
ねこにんげんも実在の猫に習い様々な見た目の者が登場します。ハチワレ柄のハチスケ、長毛種のマキオ、三毛猫のミケ、黒猫のクロノ……見た目も考え方も三者三様な彼らが中心に話が紡がれます。ねこにんげんというモチーフと絵柄からほっこりした漫画かなと思いきや、ねこにんげん同士やねこにんげんと人間の間で起こるハラスメントやマイクロアグレッションなど……現代の社会問題を描いている作品だと思いました。絵柄も可愛くて漫画で読みやすいですし、お子さんにもハラスメントや差別を考える始めの1冊にとても良いと思います。