「心の哲学」批判序説

「心の哲学」批判序説

1,870円 (税込)

9pt

4.0

意意識とは何か。いつ、どのように生まれて、何のために存在するのか。
人や動物が生存していくための意識による具体的効果や、その機能とは――?
認知科学、神経科学的の最新成果により、昨今注目を浴びる「心の哲学」を、
あえて、事実性重視の現象学的立場から批判的に検証。
私が「私」を認めるために重要な、「経験する私」の意味、
私の意識の中で「淘汰」され、成長する意識の本質など、
進化論的な視座も踏まえ、「意識の実像」を捉え直す。

目次
第一部 「心の哲学」との対決

序 可能性の議論への違和感
第一章 意識は無用か
第二章 意識の有用性
第三章 心は物質に宿る──スーパーヴィニエンス──
第四章 運命を知りえぬことが、自由を私たちに残さないか
第五章 意識は瞬間ごとに死ぬ?──ひとつの懐疑──
第六章 意識とは誤解の産物である──消去主義の検討──
第七章 「物理世界は完結し、心の働きかけを許さない」と言えるのか

二部 意識は本当はどういうものか

第八章 意識の実像──ふたつの実存とふたつの視覚経路──
第九章 実践的意識が見る世界
結論

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    Posted by ブクログ

    レヴィナスなどの現象学の研究者である著者が、英語圏の「心の哲学」の議論を批判的に検討し、その問題点を解明している本です。

    著者は、チャーマーズの議論などを参照して、そこに見られる物理世界の因果的閉鎖性のテーゼを批判しています。著者によれば、意識は記憶をはじめとするさまざまな情報を統合・整序する役割

    0
    2020年10月28日

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