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「ミスター・トイレ」と呼ばれる著者。シンガポール在住の社会起業家であり、WTO(世界トイレ機関)の創設者だ。著者のミッションは、「トイレをステータスシンボルにすること」。トイレは最も安く効果的な薬と言われる一方で、インドでは携帯電話の数がトイレよりも多い。著者は「笑い」でこうした世界を変えようと呼びかける。「ユーモアはタブーという扉を開ける鍵なんだ」と。本書では著者のユニークな社会変革を追い、世界各国の「ウンコ情勢」や「世界トイレの日」制定までのドラマを紹介する。トイレに興味があってもなくても、読むと元気が湧いてくる1冊。 【目次】●はじめに トイレに着地するまで ●第1章 くさいものにフタをせず、笑いに変える/ユーモアが、社会課題の橋渡しになる/ミスター・トイレの師匠、ミスター・コンドーム/ムーブメントがインドの首相を動かした? ●第2章 ストーリーを使ってトイレを広める――クソみたいな感情を肥料に美しい花を咲かせる方法/成人式のお金を、どうトイレに回してもらうか?/人の感情に着目して、トイレを増やしていった ●第3章 世界ウンコ情勢/国が変わればトイレも「大」いに違う/噂好きの女性を活用したトイレ「大」作戦 ●第4章 社会の糞詰まりを治す――40歳から社会起業家に/毎日「人生の残り時間」をカウントダウンすることの意味/トイレのアイデアを受け入れてもらうまでのいばらの道 ●第5章 国連で「世界トイレの日」が制定されるまで/「世界トイレ機関」乗っ取り事件/人々をつなぐ旗印は「ストーリー」 ●第6章 水に流してはいけない話――社会課題をどう解決するか/社会起業家はじめの一歩/課題を解決する過程をゲーム化せよ ●第7章 クリーンな社会に向けて―フェミニン・ソサイエティのすすめ/ダボス会議で感じた偽善/シリコンバレー、「クソくらえ」 ●おわりに 1年後に人生が終わるとしたら、何をしていたいか?
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年07月13日
「あぁそうそう、海外に行くと綺麗なトイレが無いのが嫌なんだよね」と思って何気なく手に取った一冊。想像以上に含蓄に富む内容でした!
特にsocial businessについて語ったchapter 6。
「できるか、できないか」「難しいか、簡単か」ではなく、この問題を解決することが「必要なのか、不要な...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月15日
嫉妬、妬みなど、良しとされない感情を利用して、家庭にトイレを設置するムーブメントを作る。
政治家や宗教家に働きかけてムーブメントを作る。
「WTO」というトイレ協会を作るなど、ユーモアを取り込むことで人の注目を集めて、ムーブメントを作る。
韓国の政治家が、この活動を横取りしようとしたときには、「結果...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月26日
脱帽! シンガポールの篤志家、”ミスター・トイレ」ジャック・シム氏による
トイレ普及による、全世界に向けて、衛生問題を提起した本
世界で最も多い質問は、「トイレはどこですか」
最大のタブー「トイレ」に挑戦
WTO(世界貿易機関)≠世界トイレ機関
だってめだつから
日本には、あたりまえのようにあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月28日
「まあ、いいから読んでみろ」と弟に渡された本。
軽妙な語り口を軽く聞いている気分で読み進めると、話題は著者の半生の振り返りから、他者にいかに気持ちよく働いてもらうかという組織論に発展。さらには、政治家との関わりから得られる教訓や、イノベーションに取り憑かれているシリコンバレー的な価値観に対するアン...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月27日
トイレを題材にはしているが、トイレよりも起業家の心構えや人の認識を変えるための広報の考え方などが中心となっている。メディアに取り上げてもらうのを待つのではなく、メディアが報道せざるを得ないようにするとか。農村社会では住民のプライド(誇りや恥)といったが重要だから、トイレ設営には「あの家が作ったからう...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月24日
WTO世界トイレ協会を作った方の著者。WTOの活動については何となく知ってはいたものの、設立者のジャックさんがどんな方なのか知りたくて読みました。前半のトイレの話は、さほど目新しいものはなかったものの、後半、彼の世の中の見方、考え方、実現したい社会の在り方などについての項は、自分と世界との付き合い方...続きを読む
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